またたび

　チビが『シュレッダー』に乗りたがっていたがほっといた。１２０CM位の引き出しの上にある『シュレッダー』に…すると横にある漫画の入った折り畳みの椅子から飛び乗った。『シュレッダー』に座って私を見てる。
　そのうち何か要求があったらしく「ニャー」と鳴く。「チビちゃんそこに乗ったら危ないよ」と注意するだけで降ろしたりしなかった。チビは何かの要求が通らなかったので『シュレッダー』に座ったまま壁と『シュレッダー』の間に立ててある手紙などを手で『チョイチョイ』とやりながら「ウニャー」「チビちゃん落とさないでよ」『チョイチョイ』「ウニャー」まるで『いいのかいうこと聞かないとこれ落とすぞ』と言わんばかりに、私を見ながら鳴いて手で手紙を『チョイチョイ』する。
　「チビちゃん何？わからないよ」「ウニャー」しびれを切らし手紙を落とす。音にびっくりしておにいちゃんが飛び上がる。「こらチビやめて」私が立ちあがる。と慌てて降りて行った。
　「もう」と言いながら落ちたものを拾っているとチビが匂いを嗅ぎ何かを掘り出し逃走。ほっといて落ちたものを拾い片づける。そのあと部屋の隅にいるチビの元に行く。おにいちゃんも行く。「チビ何食べてるの？」「ギャワン」「頂戴」「イニャン」断られたが捕まえて取り上げる。『ん？なんだ』信玄餅についてる黄粉か？と拾い上げるとなんとまたたびΣ(ﾟДﾟ)『なんでこんなところに』
　そういえば、爪とぎの箱を開けたらついていたのだがいらないなと『シュレッダー』の横に置いたのだった。「ウニャン」今度はチビが『頂戴』と寄ってくる。ついでにおにいちゃんも…
　またたびってどうやってやるのかわからないが、２匹の気迫に負けて少しあげることに。『爪とぎについていたのだから書いてあるかな』と３個セットで買った爪とぎの新しいやつを出して読んでみる。『爪とぎにかけるのね』並んでお座りして私をガン見してる２匹の前に爪とぎを置きチビ側とおにいちゃん側にさっきチビにとられた、よだれべたべたのまたたびを開けて少しずつかける。
　「はいどうぞ」「ウニャ」と勢いよくなめる。少しほっておくと『バタンバタン』と音が…見てみると爪とぎをひっくり返し箱の下に落ちたまたたびを出してなめているΣ(ﾟДﾟ)『チビ賢い』
　「そんなにすきなの？」と声をかけるも無視され真剣にまたたびを求めている。でもそれでそれだけで終わりね。好きなだけやってください。しかし最初の要求はなんだったのかな…