家庭で出来るビタミンアロマケア

家庭で出来るタッチセラピーの紹介です

オリゴノールの美容効果

2007-09-30 20:33:32 | 分子栄養学
■ロボスキンアナライザーによる肌診断

・対象者 ・・・試験参加者として26歳から60歳までの女性17名を評価対象

・摂取量及び摂取期間 ・・・全ての被験者はOligonol(オリゴノール)含有カプセルを、朝100mg、夕100mg、1日200mgを摂取。

・摂取項目及び評価時期 ・・・摂取開始前、摂取4週間後および摂取12週間後(試験終了時)にロボスキンアナライザーCS50(株式会社インフォード社製)による診断を行なった。

■色素沈着
Oligonol摂取により、色素沈着が改善する傾向が認められた。色素沈着面積が1割以上減少した場合に改善傾向が見られたものとすると、改善率は29%(17名中5名)。

■目尻のシワ
Oligolonの摂取により目尻のしわが改善する傾向が認められた。しわの総面積が1割以上減少した場合に改善傾向が見られたものとすると、改善率は47%(17名中8名)であった。特に、40歳以上の被験者により強い効果が認められた。

■アンケート調査
被験者17名を対象に肌の状態およびその他の体調変化についてアンケート調査を行なった。約半数の被験者がOligonolの摂取により全体的に肌の状態が改善したと回答した。

肌の状態
全体的な肌の調子:改善率 52.9%
肌荒れ:     改善率 41.2%
シミの濃さ:   改善率 35.3%
肌のハリ:    改善率 29.4%
ニキビ吹き出物: 改善率 29.4%

体調の変化
疲労感(疲れやすさ):改善率 35.3%
疲労感(回復速度): 改善率 35.3%
冷え性:       改善率 29.4%
生理痛:       改善率 23.5%
 



妊娠に必要な栄養素

2007-09-14 21:54:26 | 分子栄養学
 妊娠に必要な栄養素は充分なタンパク質、ビタミンE、ビタミンC、セレン、亜鉛だと言えます。ここではビタミンEの必要性について説明いたします。


ビタミンEの化学名はトコフェロール、これは〝出産の力を与えるアルコール〟という意味です。トコフェロールには、α、β、γ、δと4種類ありますが、普通αトコフェロールのことをビタミンEと呼び、抗不妊作用においても効果の差が大きく出ます。


 排卵がなければ妊娠しません。排卵は脳下垂体前葉から卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンなどの性腺刺激ホルモンの分泌があって起こるものです。

 それらの刺激ホルモンは卵巣に運ばれて卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)を作り、卵胞ホルモンは黄体のもとである卵胞に注がれ、卵胞は卵子を抱え、子宮内膜を肥厚させ、血管網を発達させて卵子を発育させていきます。

 2週間ほどで卵胞ホルモンはあふれ、脳下垂体前葉に働きかけ卵胞刺激ホルモンの分泌を止め、黄体形成ホルモンを分泌、黄体ホルモンは子宮内膜を維持させ、生殖腺の活動を活発にさせます。

 また精巣ホルモン(テストステロン)は黄体形成ホルモンの刺激を受け、精子の数を増やし、精液の重要な成分を分泌させます。

 ビタミンEは脳下垂体、睾丸に高い濃度を保っています。そして黄体ホルモンの補酵素として必要です。このようにビタミンEが不足すると妊娠に関わる全ての代謝が低下します。妊娠には男女ともにビタミンEがキーポイントになります。

 ここに問題がいくつか出てきます。ビタミンEは小腸から吸収し、肝臓に運ばれますが肝臓内にはレセプターがあり、αトコフェロールが優先的にレセプターに受け入れられ、αトコフェロールはタンパク質とともに必要なところに運ばれます。ですからαトコフェロールを手に入れるべきです。

 また、市販されているものには化学的な処理をしているビタミンEが多くみられます。油かすに酢酸やニコチン酸などでメチル基つけたもので天然型といいますが、どれも天然αトコフェロールと表示しているので見分けがつきません。

 このタイプですとトコフェロールがトコフェリールに変わっていますので、体内でトコフェロールに代謝しなければ使えません。ビタミンEは質が問われるということです。1日必要量は天然D-αトコフェロール100~150mgです。

 もうひとつの問題は脳下垂体前葉からは副腎皮質ホルモンが分泌されていることです。ストレスで副腎皮質ホルモンが大量に作られますと、性腺刺激ホルモンの分泌が抑えられます。

 不妊も含めて子宮内膜症など婦人科の疾患にはストレスが大きく関わってきています。ストレスに対抗するためには1日に2,000mg以上のビタミンCが必要です。

(※以上 aromatopia vol.14/no.3/2005より抜粋)



 最近では、アロマセラピーを取りいれている産婦人科などのクリニックが増えてきています。ストレスの緩和・ホルモンバランスの調整など、妊婦に対するケアとしても用いられています。

 ビタミンEは脂溶性のビタミンですので、皮膚からの吸収に優れていますので、妊娠を目的として、ビタミンE濃度を高めるために、マッサージで天然ビタミンEを皮膚から吸収させることは有効な方法の一つと言えます。


 ただし、アロマセラピーで用いる精油(エッセンシャルオイル)、東洋医学で使用するツボには通経作用の高いものがあります。

 ご家庭でアロママッサージをはじめとするリンパマッサージなどを妊娠のサポート目的として行う場合、専門のアロマセラピストやアロマセラピーを取りいれているドクターの指導を受けながら注意深く行う必要があります。

カルシウム

2007-09-06 18:40:00 | 分子栄養学
5月の初めにMさん(60代女性)が来院されました。彼女のお兄さん、奥様、お嬢さん方一家がセラ治療院に7,8年前から治療を受けに来られています。Mさんは、腰椎のすべり症でボルトを腰椎に入れるという8時間に及ぶ手術の同意書をお兄さんに頼みました。

 しかし、お兄さんの知り合いが同じ手術をして、そのあと状態が悪化していたのを見ていたので、なるべく手術を避けたいとお兄さんの紹介で相談に来ました。Mさんは右を下にして「くの字」にしなければ寝られない状態で、右そけい部、太ももから膝にかけて痛みがひどく、膝から下はしびれ、排尿にも支障があると訴えていました。話を聞いてみると、職場では何十年と座り続け、10年前から骨粗しょう症の診断を受けていました。

また肉、卵、牛乳、脂肪の多いもの、コレステロールが多いものを避けた食事を十年以上もしていました。早速初日から治療を受けられましたが、視診、触診でも腰椎の変形がみられ、触れるか触れないかの軽いマッサージしかできませんでした。

 まず筋力と骨の強化が一番と肉、魚を50g、牛乳1本、卵1個、大豆製品のタンパク質、そしてカルシウムの摂取に三角チーズ1個、ヨーグルト小1個を毎日摂るように、またサプリメントではプロテイン、ビタミンE-Q10、ビタミンC、B、抗酸化作用を持つライチポリフェノールのオリゴノール、免疫賦活作用を持つAHCCを勧め、食事は一変しました。

 今までタンパク質の不足があったためと思いますが、何日かしてサプリメントのプロテインを牛乳に溶いて飲むのが美味しいと、もっとたくさん飲みたいと言って来られました。筋肉はタンパク質、骨も四分の三はタンパク質です。ですからタンパク質の摂取量が回復の決め手となります。

 ゼラニウムロザの入ったマッサージオイルでの治療で様子は3回目から変わってきました。非常に早い回復で、軽いマッサージも出来るようになり、日常の痛み、しびれも無くなってきました。5月初めから週1回の治療を続けており、今では散歩も自転車も難なくこなし、念願の犬を飼い始めました。食事を一変し、治療を続けることで信頼感、安心感を強く持たれています。毎日を張りのある気持ちで過ごしているとおっしゃっています。

 骨粗しょう症は閉経期以降の女性に多く見られます。これは性ホルモンの分泌が減ると副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、骨からカルシウムが遊離していくためです。また食事をまともに取っていない、運動もしない若い層にも広がっています。

 カルシウムの摂取が不足した状態では補う量以上に骨からカルシウムが遊離していくといわれています。これをカルシウムパラドックス(逆説)といい、ますます骨はスカスカになります。「粗」はアライを、「しょう」はスを意味し、つまりスの入った大根のように粗くなった状態です。

カルシウムは99%が骨、歯に蓄えられ、骨から残りの1%が心臓、筋肉、神経伝達などに必要に応じて使われていきます。また体液のpHはカルシウムイオンのよって左右されます。pHは加齢とともに低下していきます。貝殻などのカルシウム剤は骨にいきづらく、骨にいきやすい食べ物は乳製品です。毎日の食生活に取り入れたいですね。                              

                   

高所登山における抗酸化サプリメント摂取の意義

2007-09-01 22:35:11 | Weblog

— Oligonol を中心として —

1 杏林大学医学部衛生学公衆衛生学教室、2 帝京大学医真菌研究センター、
3 早稲田大学人間科学学術院、4 郡山女子大学家政学部人間生活学科、5(株)アミノアップ化学

◯1 大野秀樹、1 櫻井拓也、2 久島達也、2 安部 茂、1 木崎節子、1 石橋義永、3 今泉和彦、4 芳賀脩光、5 西岡 浩



意外にも、高所では酸素が少ないにもかかわらず酸化ストレスが増大する。これには、白血球(好中球、マクロファージ)の増加、キサンチンオキシダーゼの活性化などが関与している。さらにトリッキーなことに、ときどき高所からより酸素が濃いベースキャンプに下りて運動(登山)がなくなったにもかかわらず、突然疲弊状態に陥ることがある。


これは、心筋梗塞での虚血-再灌流の(全身の)再灌流状態に相当し、同じく酸化ストレスが著増したことによると推測される。一方、高所において、腎臓での活性酸素の発生を抑制することがHIF-1α の活性化につながり、エリスロポエチンの産生に重要なので、酸化ストレスは高所馴化にも関係している。しかし、高所での酸化ストレス出現のメカニズムにはまだ大きなブラックボックスが残っている。他方、加齢とともに抗酸化能が低下し、中高年はさらに酸化ストレスの影響を受けやすくなる。目下、盛んに行われている中高年登山は、加齢に高所(低圧低酸素)、登山(運動)という酸化ストレス発生源が加わるので要注意であり、それに肥満という活性酸素発生源が加われば、よりイエローカードの色は濃くなる。

この対抗手段の1 つとして、抗酸化サプリメントの服用がある。実際、ビタミン E(α-トコフェロール)を中心に、ポジティブな効果を示した研究もあるが、平地研究と比較して絶対数がはるかに小さく、また、研究間のバラツキも大きく、登山における抗酸化サプリメント摂取効果に関してのコンセンサスはまだ得られていない。しかし、平地研究も含めた従来の報告を総合すると、少なくとも中高年登山では抗酸化サプリメントの摂取が望まれる、という傍証は数多くある。
私たちは、ライチ由来ポリフェノールを低分子化して吸収効率を高め、従来のものよりも一層効果的な抗酸化物質(Oligonol、(株)アミノアップ化学、札幌)を得ることに成功した。

肥満動物の脂肪細胞はマクロファージ由来の炎症性変化を呈するので、高脂肪食由来肥満ラットに Oligonol を投与したところ、TNF-α、MCP-1 などの炎症性アディポカインの産生を抑制し、酸化ストレスの軽減がみられた。さらに、某大学47 名の男女陸上選手に26 日間Oligonol (200 mg/日)を摂取させたところ、疲労感、痛みなどの自覚症状が改善し、実際の練習中 RPE(主観的運動強度)が“楽”の方に有意にシフトし、Oligonol の登山での有効性が示唆された。