charomoの楽書き帳

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サムイ島旅行記 第三章 島一周

2007-02-04 | タイ サムイ島
ナトンタウンでの買い物をする為しばらく町中をバイクで走ってみた。ナトンタウンの裏通りは海岸通りと異なり、木造の建物が軒を連ねていた。建物のせいなのか、なぜかとても懐かしさを感じる。



ノスタルジックな街並を抜けたところで買い物をする事に。
シルクのクッションカバーとアロマポット、お香立てを得意の値切り交渉術を使って買った。交渉術というと大げさであるが、タイで買い物をしていると自然と身についていしまうのである。日本では値切る事なんて考えもしないが、この時ばかりは大阪人の血が騒いでしまう。
 
 買い物を終えた後、再び海岸通りにでた。夕方近くなると海岸通りは屋台で賑わっていた。
埠頭の駐車場らしき場所に屋台が密集している。
よく見かけるのがチキンである。チキンは焼き鳥のように串刺しにしてあるものからフライドチキンやタンドリーチキンみたいなものがあり一口にチキンといっても調理方法がいろいろあった。
次に目についたのは魚である。魚も焼魚から葉っぱで蒸してあるものやらいろいろ工夫されていた。
一番目に止まったのがカレーである。20種類くらいのタイカレーがそれぞれ鍋にはいっていてるのである。地元の人達は屋台では食べずにビニール袋にカレーを入れてもらい、持って帰っている。多分今夜の食卓に並べられるのであろう。

 私も負けじとカレーをたのんだ。要領がつかめないので、隣の人の買い方を真似て買ってみた。まず、自分の食べたいカレーの鍋を指差し、次にライスと大きな声で叫ぶのである。すると、屋台のおじさんが、ビニール袋を持っていた手をお皿に持ち替え、ライスを盛って上からカレーをかけてくれる。お金を払いそれを屋台の中央にある簡易のテーブルでまで運ぶ。屋台に食べにきている人達は皆その中央のテーブルで食べているのである。テーブルと言っても立派なものでは無く、アウトドアで使うような簡易テーブルである。
スプーンでお皿の上のカレーをすくいあげ一口食べてみた。おいしいと思った瞬間、すぐさま口の中が火を噴いたように熱くなった。辛いと言うより痛い。口の中がピリピリしびれてきた。でもおいしいでも辛い。ちびちびと口に運んでいくと店のおじさんが野菜とコップに入った甘いジュースらしきものをもってきてくれた。いくら辛くても、いくらしびれていても、このジュースだけは飲めない。なぜなら氷が入っているからである。
以前、旅行の本で読んだのだが、屋台の氷は生水を使用している可能性が高いので要注意と書いてあったのだ。本の忠告どおり飲まずに我慢したが、4分の1食べたところでギブアップしてしまった。

 お口直しに、次に目を付けたのがカノムクロックというスイーツである。
これはたこ焼き器に、小麦粉をココナッツミルクで溶いたようなものを流し込みコーンをいれて片面だけ焼き上げたようなお菓子である。日本のたこ焼きはクシでひっくり返し球状にするが、これは片面だけ焼いてあるので片面どうしをくっ付けてお皿に入れてくれる。コーンの他にベーコンらしきものも入っていた。恐る恐るその1つを口に運んでみる。表面はパリっとした歯ごたえに対し、中はとろっとしたクリーミーな状態になっている。想像を絶するおいしさだった!!おいしすぎて、笑いも込み上げてきた。一口が、二口、三口と止まらなくなってしまい、あっという間にお皿の上は空っぽになってしまった。

 タイのスイーツは甘すぎて量が食べられないイメージがあったが、これによって覆された。まだまだ未知の食べ物があるものだと感心してしまった。
写真に撮っていなかったのが残念だが、インターネットで検索していただくと写真がでている。

日も暮れだした為、暗くならないうちにナトンタウンを出発する事に。

 海岸線沿いを北に向かって走っていく。左手に見えてきたのは、水平線に吸い込まれていく太陽だ。引き潮のせいか遠くの方で、腰をかがめて何かを拾っている人達のシルエットも見えてきた。
しばらくの間、キラキラと金色に輝く海をバックにオレンジ色に染まった空の下で、心地よい潮風に酔いしれていた。
あたりが暗闇に包まれ出した頃、風景が再び街並へと変わっていった。明るいところで地図を見る事に。サムイ島北部にあるメナムビーチだ。日が落ちていた為そこでは休憩せず、一気にチャウエンビーチへと向かった。

 日が沈むのが早く18:00ともなると真っ暗である。次第に気持ちは焦りだしバイクの速度も速くなった。途中屋台が見えてきだしたので、そこで道を聞きつつ少し休憩を取る事に。バイクを降り屋台に近づいてみると、なんとナトンタウンで食べたスイーツ、カノムクロックが…迷わず買ってしまった。カノムクロックを口にほおばりながら、おじさん達に道を訪ねた。どうも英語が通じないようである。地図を指差し『チャウエン、チャウエン』と大きな声で言ってみた。通じたのか一方向を指さした。半信半疑に思いながらも、右も左もわからない私たちは、従って見る事に。

 道はどんどん寂しくなり交通量もかなり減ってきた。ますます不安である。道の両脇からは、かえるの鳴き声がひっきりなしで聞こえてくる。夜空を見上げると星が大きかった。昔から星を見ていると何故か寂しくなってくる。こういう時ってホームシックになりやすいのか等いろいろ考えているとチャウエンビーチの賑やかな通りが見えてきた。やっぱり、あの屋台のおじさん正しかったんだ。おじさん疑ってごめんなさい。と心で囁きながら、食事をするところを探す事に。

 ホテルはもう近いのでゆっくり探した。以前友達がサムイ島に行った時お薦めレストランとしてステーキハウスチュラスコを教えてくれた。確かチャウエンビーチである。バイクの速度を落としながらチュラスコの看板を探す事にした。しかし行けども行けども見つからない。その日はあきらめ、ホテルの入り口近くにあるレストランで食事をする事に。
小さなレストランで白人の旦那さんとタイ人の奥さんとで経営をしている。テーブルは全部で4つしかなく、そのうちの1つに白人の老夫婦が座っていた。私たちが席に着くや否や老夫婦は自分たちが食べているメニューを薦めてきた。デリシャス、ナイス、の連発でいかにも、おいしいんだから食べなさいと言わんばかりの半強制的な薦め方であった。しかたなしにそれを注文した。味はビーフストロガノフに似てまあまあおいしかった。
しかしその料理は、メニューには載っておらず、私たちは勘定をすませた後、冗談で『実は老夫婦とオーナーは親子で老夫婦がさくらになって、一番高いの薦めてきたんじゃなかろうか』と笑いながらホテルへと戻った。
(次の日その老夫婦を見かけたのはレストランのカウンターの中だった
その日疲れきった私たちは、部屋に入るや否やベッドに潜り込み朝まで目を覚ますことは無かった。 



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2 Comments

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食べたい・・ (茄子姫)
2007-02-05 00:17:54
わらわもカノムクロック食べたいでござる。しかし無事チャウエンに戻れてよかったでござる

チュラスコステーキハウス、たどりつけたのかどうか、気になるところでござーる~
Unknown (charomo)
2007-02-05 08:32:36
前にロタ島へ行った時も島一周して思ったんだけど、自分の知らない土地を時間を気にせず探索するってなかなかスリルありの発見ありの楽しいものです。今度アイランドに行く機会があれば是非チャレンジしてください。良い思いでになりますよ。(o^-')b

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