シャルドネに恋をして

一房の葡萄に恋をした酔っぱらいの一人言

♪ シュワッとはじけて、踊~りだす…シャルドネ泡娘

2017-04-20 21:07:59 | シャルドネ

☆はじけたシャルドネ泡娘&お友達

 

春の陽気に誘われて

心ウキウキ、頭パチパチ?

何だかか弾けた気分

そんなときは、泡もんが恋しくなる。

別に高級なシャンパーニュでなくても、

楽しく美味しく飲める泡もんは、いっぱいある。

今宵は、シャンパーニュの妹君のクレマン娘。

それもドイツ国境のアルザス地方の品の良い通称クレマン・ダルサスのシャルドネ泡娘と楽しんでいます!

 

 

☆CRÊMANTE D'ALSACE   /  Arthur Metz

 泡もん=スパークリングワインの頂点はシャンパーニュですが、私の場合は特別な日でなければなかなかお目にかかれません。クレマンはシャンパーニュと同じトラディショナル方式(瓶内で2次発酵をして製造)のスパークリング・ワインです。

 グラスの底から細かい泡が真上に向かって上がっていく、色づいたレモン色。柑橘系の香りがさわやか気分にさせ、穏やかな酸味が魅力的なシャルドネ泡娘です!

 

☆カニとアボカドのムース

  軽めにホップした生クリームにつぶしたアボカド、カニ身、レモン汁、塩コショウで和えた簡単ムース。

 カニとアボカドのベストマッチングにシャルドネ泡娘が割り込み、はじけてはじけて元気一杯、忙しい美味しさ。

 

☆タコとセロリのガーリック・オリーブオイル炒め

  名前の通り、タコ・セロリ・ガーリック・オリーブオイルのシンプルな炒め物(オリーブの実、白ワインと塩コショウもプラス)。この食材の調和感が最高!

 シャルドネ泡娘を活き活きさせる組み合わせ、美味しさ絶好調!

 

☆イチゴとブリー・チーズのサラダ

 裏ごししたブリーチーズとセロリの千切りを和えて、そこにイチゴとミントの葉を入れて軽く和え、バルサミコ酢をたらして出来上がり。

 映画「プリティ・ウーマン」ではないけど、泡もんにイチゴがあるとリッチな気分にさせてくれる。

 イチゴとクリーミーでまったりしたブリーチーズ。そこにミントとバルサミコ酢が手をつなぐとひとつの別世界が築きあがり、シャルドネ泡娘が飛び込むと、これまた別世界が築きあげられ、それに気づく自分がまた楽しい!

 

今宵は、シュワッとはじけて踊りだしたくなるような気分で

シャルドネ泡娘と楽しんでいます!

 

♪貿易風にさらされて / マザー・グース

↑シュワッとはじける歌です。

1970年後半に活躍した金沢出身の女性3人のフォークグループ「マザーグース」の名曲。暖かい風を感じるとつい♪シュワッとはじけ~て♪と口ずさんでしまうほど洗脳させられています(^-^)v。ちなみにこの曲のシングル・アレンジは山下達朗氏。

 

  1枚目「インディアン・サマー」  ※『貿易風にさらされて』収録          

 2枚目「パノラマ・ハウス」のアルバム・デザインは松任谷由美女史。

 

 

 


深夜プラス...シャルドネ嬢

2017-04-15 23:20:21 | シャルドネ

 金沢は四月である。雨はひと月前ほど冷たくはないが、桜を見に行くだけのためにその中を歩くには、やはり冷たすぎる。タクシーは雨がやむまでつかまらないだろうし、やんだら乗る必要がない。しかたがなくそのまま〈ガレタッソ〉に腰を据え、体の内側だけを濡らしながら、シャルドネ嬢と戯れている。このカフェは、”知的自由人の溜まり場”を標榜しているが、この日はすいていた。「ムシュー・キャントン、ムシュー・キャントン、お電話ですよ」

...と声などかかるはずはない。あははは、ギャビン・ライアルの『深夜プラス1』(鈴木恵訳)の冒頭をお借りしました。

久々にシャルドネ嬢に逢うために夜の散歩...

たどり着いたのは、知的自由人の溜まり場”ガレタッソ”

深夜 プラス シャルドネ嬢と楽しんでいます。

 

☆Songes de Bacchus BOURGOGNE CHARDONNAY 2014 / LOUIS JADOT

 今宵のシャルドネ嬢は、店主のおすすめのルイ・ジャド社『Songes de Bacchus (バッカスの夢) ブイゴーニュ・シャルドネ』。このシャルドネ嬢は、コートドールの一級畑から選りすぐられたワインをブレンドしたワンランク上のACブルゴーニュワインです(*^▽^)/★*☆♪※ルイ・ジャド社は過去のブログ「バッカスに見つめられて」で書いたので、良かったらそちらを覗いて見てください。

白い花の香り、フレッシュな酸味とミネラル感が上品さありのシャルドネ嬢。今宵のプラス ワンにはぴったし(^-^)v

 

☆狼桃&ドライフルーツ入り小麦

 「ガレタッソ」で出てくる料理は、店主が気に入った食材の美味しさを引き出したもの、また店主が美味しいとお勧めできるものを見つけてお酒のお供にしてくれる。

 野生派トマト、四万十川上流で栽培している『狼桃(おおかみもも)』のオリーブオイルかけ。トマトなのに、色も桃色ではないのに”桃”。トマトの学名の直訳が”狼”と”桃”らしい。少し小ぶりの真っ赤な”桃”、酸味はなく甘味、旨みが際立ったテイスト。シャルドネ嬢と楽しく手をつないでいます。

 金沢で人気のパン屋さんブーランジェリーYAMANEKOさんの『ドライフルーツ入り小麦』。しっとりしたパンにぎっしり詰まったドライフルーツ。こちらは、シャルドネ嬢とハグ状態です!

 両者とも直ぐにシャルドネ嬢とお友達付き合いができて、楽しんでいます(*^^*)

 

galetasso (ガレタッソ)

 「ガレタッソ」は”たそがれ”のアナグラムだそうです(^-^)v

  薄暗くなった夕方の乾燥した店内の空気も良いけど、熱気が充満した深夜の空気がまた心地よい良い。

      

 

                

 

☆店主 Niki 氏

  店主Niki氏は、映画、音楽、小説、食などをいち早くキャッチして金沢に紹介する水先案内人。キャッチした情報は冷蔵庫などに入れず旬のうちに発信しするので、氏の「俺の明日はどっちだ」は人気のブログ。

 ちょっと古い思い出なんですが、わたくしが十代の頃(1970年代) 。今のようにカフェ(当時は喫茶店)・ブームで、自分は特にジャズやロックなどの音楽を聴かせる店を選んで足を運んでいました。金沢の繁華街から犀川を越えた寺町に「不思議屋」という名前からして不思議な店がありました。友達の間では、「あそこの店には座敷があったぞ」~「ロック喫茶に座敷かよ」。「フランク・ザッパがかかってたぞ」~「だれも買わんレコードだぞ」などと店を体験した友達は、印象が強かったのか必ず話題になった。自分は期待満々に一度行ったが休みで、その後行く機会をなくしていたら、閉店してしまった。とうとう「不思議屋」体験ができなかったのが、今でも悔やんでいます。その後、繁華街に「ラストサマー」という音楽好きの集まる店ができました。その「ラストサマー」の店主が「不思議屋」のNiki氏で、そして「ガレタッソ」の店主です。常にその時代の心を掴んでいる氏です。

 思い出とは、宇宙の中を彷徨う気分。星の輝きがあふれる星雲の中にいると思えば、流れ星とのニアミスで冷や汗がたらリ、最悪はブラックホールに吸い込まれ彷徨わなければ良かったと後悔する。 でも、過ぎ去ったことを思い出せるのは生きている証拠。

 今宵もシャルドネ嬢と思い出づくり...を楽しんでします(*^▽^)/★*☆♪

 

 ♪そうさ、時間がすぎるのは早いもんだ

      俺も全速で駆けてきた  相棒のオールド55年式にのって

      ゆっくり動き出すと

      なんか神聖な気持ちになり

      生きてるんだと感じるんだ

 

      そして今 太陽が昇ってくる

      俺は幸運の女神を乗せて

      高速の車やトラック

      星が消え始め出した

      俺が先頭を走る

      もう少しこうしていたい

      神よ 力が溢れていくようだ       

               ~

 ♪Eagles- Ol' 55 (Lyrics)

 

 

 

 


シャルドネ娘を自転車のハンドルに乗せて…

2017-04-11 21:17:34 | シャルドネ

☆気楽なシャルドネ娘と気楽なお友

  ワインの魅力は、料理が楽しくなること。難しいことはしなくていい。好きな食材にちょっと手を加えるだけで、ワインが数倍美味しくなります。1000円以下のワインも美味しさ一杯です(*^▽^)/★*☆♪

  お友達は、イタリアのチーズ三兄弟モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノで気楽に作れるチーズ三昧です(^-^)v

  今宵は、気楽なシャルドネ娘と気楽に楽しんでいます!

  

☆BICICLETA 2016 / Cono Sur

 1993年南米チリのチンバロンコで設立されたワイナリー Cono Sur(コノ・スル)。1993年からエコロジーにも積極的に取り組み、自然のサイクルに従った有機農法を始める。ワイナリー内の移動はエチケットのデザインになっている自転車で行っている。コスパが最高のお得なワインです。

 薄っすらと色づき、ほんのり南国フルーツを身にまとい、気持ちよい酸味が魅力なシャルドネ娘。

 元気な庶民派シャルドネ娘と気楽なチーズ野郎と楽しんでいます(*^^*)

 

☆温製カプレーゼ

 トマトをオリーブオイルで中火にして炒め、表面に亀裂ができたらモッツァレラ・チーズを入れ、モッツァレラがちょっと伸びたら火をとめてお皿に盛り、バジルを散らし出来上がり。

 ジューシーな温かトマトとミルキーなモッツァレラチーズ。この組み合わせは何をしても最高!

 

☆ジャガイモのゴルゴンゾーラ和え(ナッツ入り)

 茹で上がったジャガイモに、細かく刻んだゴルゴンゾーラとナッツを加えて、オリーブオイルをちょっとたらして和えるだけ。

 ゴルゴンゾーラがあると気分はリッチで、クルミとひまわりの種を仲間に入れ和えると香ばしさ、食感が加わり一挙に口の中は大富豪。そこに庶民派シャルドネ娘が嫁入りすると、美味しさの玉の輿。

 

☆ブロッコリーとペンネのパルミジャーノ・レッジャーノかけ

  ペンネが茹で上がる3分前にブロッコリーを入れ、一緒に茹であげる。湯を切ってオリーブオイルで和えて、お皿に盛り付け、最後にパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズを力一杯すりおろし、ブラック・ペッパーをかけて出来上がり。

  これは超シンプル料理。決め手はパルミジャーノ・レッジャーノを贅沢にすりおろすこと。余熱でじんわ~りと溶けてパスタに旨味が絡み付く。そしてシャルドネ娘も絡み付く\(^^)/

  気楽なシャルドネ娘と美味しいチーズ三昧のひとときです。

 

 

☆ 自転車と言えば永遠のスクリーン・シーン、これしかありません。

   ↓

 ♪雨にぬれても ~ 映画「明日に向かって撃て」より

 

 


ヘミングウエイに憧れて、今宵も移動祝祭日

2017-04-05 00:13:43 | シャルドネ

 ☆モンタニーのシャルドネ嬢とブルゴーニュになりきったお友達

 

 

   われわれは、すでに上等なコールドチキンを昼に食べていたのだが、

   ここはチキンで鳴らした土地柄だから

   ”ブレス産肥育鶏”と近在産の軽くてうまい白ワイン、モンタニーをボトルでとった。

   スコットはほとんど食べず、ワインも一杯ちびちびと飲んだだけだった。

   そのうち彼は、テーブルに置いた両手に頭を突っ伏してしまった。

 

 ヘミングウエイの遺作となったパリ時代の回顧録「移動祝祭日」(高見浩 訳)の一説。当時人気の頂点を極めていた作家スコット・フィッツジェラルドが無名だったヘミングウエイを誘い、リヨンに置き去りにしてきた愛妻ゼルダの車を取りにいく旅の一場面。このあと、フィッツジェラルドの「グレート・ギャッビー」を読み、ヘミングウエイは創作意欲に弾みをつけ、「日はまた昇る」が完成。

 ヘミングウエイといえば「ダイキリ」、「マティーニ」などカクテルやスピリッツのイメージが強いが、この本はパリに住んでいた時代のせいか、ポルテュガーズ牡蠣と辛口の白ワイン、グジョンという魚のフライとミュスカデ、カオール・ワイン、コルシカ・ワイン、マレンヌ牡蠣とプイイ・フィュイッセ、ステーキとシャトーヌフ・デュ・パープ、マコンにコールド・チキン。そして「モンタニー」のワインが続々登場する。

 今宵は、その中のモンタニー産まれのシャルドネに恋の炎を灯します。

 

 ☆MONTAGNY Tete de Cuvee / Berthenet

 

 ドメーヌ・ベルトネはコート・シャロネーズ地区南部モンタニーのビュクシー村に1974年に設立されました。地元で4代続く醸造家です。

 今宵のシャルドネ嬢は、金色がかった小麦色で、柔らかな酸味に真ん中に種がある甘い果実とミネラル感、そのあとゆっくりと蜂蜜香が顔を出す魅力的なブルゴーニュのご令嬢という感じ。

 やっぱり世の中にはいろんな人がいます。1900年代初めにロスト・ジェネレーションといわれた偉大な作家・芸術家達がパリに集まりひとつの時代を作った時代に憧憬を描いたスザンヌ・ロドリゲス=ハンター女史は、ボヘミアンな生活を過ごしている彼らの食卓を探索して、その料理のレシピ本『ロスト・ジェネレーションの食卓/スザンヌ・ロドリゲス=ハンター著』を作り上げた。ヘミングウエイとフィッツジェラルドの親密な関係を作ったときの料理のレシピ...あった、あった\(^o^)/

 

 ☆梅貝のブルゴーニュ風

  ヘミングウエイとスコットジェラルドは、ブレス産肥育鶏を食べる前にボージョレのカラフに入ったフルーリーとエスカルゴを注文している。(ヘミングウエイが全部食べる)

 『ロストジェネレーションの食卓』によると「エスカルゴのブルゴーニュ風」と推測して、そのレシピが書かれている。

 今宵は、エスカルゴが調達できなかったので、海のカタツムリの梅貝で料理しました。

 この本ではカタツムリが買えなかった場合の方法として、庭からとってきたカタツムリを新鮮なレタスと水を与えて2週間飼育すれば、調理にかかれると記してあります。※この梅雨、誰かトライして美味しかったら教えてください。

 今回は、梅貝を白ワインとフェンネルシード、塩、胡椒を入れたお湯で30分ゆでて、身と殻をわけてバター、ニンニク、エシャロット、塩、胡椒を室温でねったソースを殻に入れ、身を入れて、もう一度ソースを入れ、パン粉をかけてオーブンに。

 海の旨みにバターソース、手をつなぐのはシャルドネ嬢。仲が良いのに決まっています。最高!

 

 ☆国産鶏肉のヒラタケ添え

  再び『ロスト・ジェネレーションの食卓』によりますと、ブレス産肥育鶏をアミガサダケとその煮汁で煮込んだレシピが記してあります。

 この食材も身近にないので、国産鶏とヒラタケで調理。鶏肉を煮込む前に、タイム、オレガノ、塩、胡椒でソティー。

 シャルドネ嬢の蜂蜜香が鶏肉を包み込み、美味しさ倍増!

 

 ☆チーズ3種(左からミモレット、ブリー、チェダー12ヶ月熟成)・・・おまけ

 

  ヘミングウエイのパリ時代は、貧困生活で知られている(一説では、最初の奥さんのハドリーの実家が裕福で、その仕送りでそれほど貧困ではなかったらしい)。

 ヘミングウエイは文筆家を目指し、妻と産まれたばかりの長男をつれて、アメリカから当時の世界の文化と芸術が生まれるパリに行く。ボヘミアンの芸術家があふれるなか、片や貧困な夢見る文学青年。毎日、毎日筆を執り、出版社に送る。

 人生を何かに憑かれたように、目的に向かい力一杯過ごす...かっこいい

 こういう歌があります。

    ♪ゴロワーズというタバコをすったことがあるかい

        ほら ジャン・ギャバンがシネマの中ですっているやつさ

              で始まる歌

 

ここの歌詞がカッコ良すぎる

       ♪君はたとえ それがすごく小さな事でも

          何かにこったり狂ったりした事があるかい

          たとえばそれがミック・ジャガーでも

          アンティックな時計でも

          どこかの安いバーボンウィスキーでも

          そうさ なにかにこらなくてはダメだ

          狂ったようにこればこるほど

          君は一人の人間として

          しあわせな道を歩いているだろう

                        ~

 

 今宵も、ヘミングウェイに憧れながらシャルドネ嬢に狂ったようにとり憑かれています(*^▽^)/★*☆♪

 

♪ゴロワーズを吸ったことがあるかい / かまやつ ひろし& 加藤 和彦 & 坂崎 幸之介

 

◎移動祝祭日 A Moveable Feat : キリスト教用語で、クリスマスのように日が特定されていなく、その年の日付に応じて移動する祝日。もうひとつは、どこにでも持ち運べる饗宴。