誰かがこんなことを言っていたぜ
イタリアではボルジア家30年間の圧政下は、戦火・恐怖・殺人・流血の時代だったが、
ミケランジェロやダ・ヴィンチの偉大なルネッサンスを生んだ。
スイスはどうだ?
麗しい友愛精神の下、500年にわたる民主主義と平和が生み出したものは何だと思う?
鳩時計にすぎん。
映画『第3の男』の名セリフ です。
覚せい剤密売の悪行をしているハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)の自分を正当化するセリフです。
☆ポミーノ&ルネッサンス料理(どこが???)
☆POMINO BIANCO / Castello POMINO
イタリアは、トスカーナ州フィレンツェの貴族出身のワインメーカー「フレスコバルディ」のシャルドネ姫。トスカーナといえばサンジョベーゼの赤のキャンティですが、フレスコバルディは1800年代に地元の品種以外にピノ、シャルドネ、カベルネなど国際品種を取り入れ、このポミーノもその一つです。※フレスコバルディ宮殿はルネッサンス時代の宮殿らしいそうです。
この姫は、シャルドネ100%ではなく、ピノ・ビアンコ+少量の補助品種が加えられているようです。
黄金色に輝き、柔らかな柑橘系とリンゴのような果実味の魅力的なシャルドネ姫です。
☆鯵とグリーン・アスパラガスの夏野菜ドレッシング
北海道から送られてきたグリーン・アスパラガスと近海の朝摂れ鯵のカルパッチョ。
鯵の旨みとアスパラと夏野菜が太陽の日差しと夏の海岸と同じくらい気持ちよくマッチして、シャルドネ姫が加わると海面をパラセイリングするかのように口の中が大空に舞い上がります。
相性ピッタンコです!!
☆手羽先のレモンオイル漬け、黒七味風味
手羽先をレモン汁とオリーブオイルに半日漬けておき、グリル焼きです。フィニッシュは黒七味です。
レモンのさっぱり感とスパイシーな黒七味の山椒とゴマの風味がシャルドネ姫を心地よく舞い上がらせてくれます。これは病みつきになります。
☆ペコリーノ・トスカーノ
ペコリーノという名のチーズはイタリア中あるようで、ペコリーノ・ロマーノ、ペコリーノ・・・など。羊のことを「ペコラ」というから「ペコリーノ」という名前なので、どこどこの羊のチーズという名前のつけ方のようです。
熟成期間で名前もプラスされる。できたての真っ白いフレッシュタイプはフレスコ。3ヶ月熟成はスタジオナート。半年以上熟成はオーロ・アンティコ。
今宵のペコリーノ・トスカーノは、白っぽくクリーミーなフレスコ。口当たりは柔らかく少し酸味があるが口の中を白い恋人がかけまわる美味しさです。 ということはシャルドネ姫も一緒にかけまわっています。
実際、ボルジア家の圧政とルネッサンスの繁栄とはあまりかかわりがないようです。どちらかというとフィレンツェの名家メディチ家が芸術家たちのパトロンになっており、メディチ家の名はルネッサンス芸術の代名詞になっていたようです。
芸術は、圧政よりも資本力の元でのほうが育つようです。
♪第3の男 / アントン・カラス
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