Windows Embeddedな日常

Windows Embeddedについての話や、雑談を綴っていくブログです。

Windows Embedded Compact 7 のインストール

2012-12-28 | Windows Embedded
今更な感がありますが、Windows 7 に Windows Embedded Compact 7 をインストールしてみました。
CE 6.0 のときから基本的には同じなのですが、インストールの順番に注意しないといけないので少しメモしておきます。

Compact 7 では Platform Builder が Visual Studio 2008 のプラグインになりました。ちなみに CE 6.0 では Visual Studio 2005 でした。
ですので、まずは Visual Studio 2008 をインストールしないといけません。ソフト要件としては
・Visual Studio 2008 Professional
・Visual Studio 2008 Service Pack 1
・.NET Framework 3.5
とあるので、この順番でインストールしていきます。Service Pack 1 を忘れると、あとで悲しい目にあいますので、忘れずにインストールします。

このあと、
・Microsoft Expression Blend 3
をインストールします。これは Silverlight for Windows Embedded を使用する場合に必要なのですが、今すぐに使わなくてもいつか使うかもしれないので、一応、私は入れました。

ここでようやく
・Windows Embedded Compact 7
の出番です。CE 6.0 のときと同じように、カスタム インストールで必要なアーキテクチャのサポートだけをインストールしました。全部インストールできるほどハード ディスクの空き容量がなかったので・・・。
なお、ここまでで 1 日以上かかりました。。。

このあとは、Microsoft Download Center から最新のアップデートをダウンロードしてインストールしていきます。詳しくはまた時間のあるときに書きます。

Windows Performance Analyzer でのシンボル解決

2012-12-10 | Windows
Windows Performance Analyzer で詳細を確認するとき、Unkown と表示されることがあります。



これを解決するためには、シンボル ファイルのパスを設定しておきます。
Microsoft はシンボル サーバを公開していて、OS 標準モジュールのシンボルはこのサーバから入手できますので、このサーバのパスを設定すれば OK です。
設定方法ですが、Windows Performance Analyzer の [Trace] メニューで [Configure Symbol Path] をクリックすると、設定するためのダイアログが表示されます。
ここで [_NT_SYMBOL_PATH:] のところに
SRV*[ローカル フォルダ]*http://msdl.microsoft.com/download/symbols
などのように設定しておきます。
[ローカル フォルダ] は例えば C:\Symbols などの任意のフォルダで、ここにシンボルがダウンロードされます。

なお、_NT_SYMBOL_PATH という環境変数は、他のデバッグ ツール (例えば WinDbg) でも使うので、私はシステムのプロパティで環境変数として _NT_SYMBOL_PATH を登録しています。

(その他ご参考)
WPA と Xperf について、Microsoft のサポート チームのブログにもっと詳しく書かれていますので紹介します。
WPA とか XPerf とか

Windows Performance Analyzer で特定プロセスの CPU 使用率を確認する

2012-12-05 | Windows
Windows Performance Analyzer で etl ファイルを読み込むと、いっぱいグラフが表示されて最初は何を確認すればいいか迷ってしまいます。そこで特定プロセスの処理を確認する方法の取っ掛かりを紹介します。

グラフの中で CPU Usage by Process と表示されているグラフを見つけます。
いろいろな色のグラフがあると思いますが、線の上にマウスをポイントするとプロセス名が表示されますので、目的のプロセスを見つけます。



ここで見つけたグラフが、目的のプロセスの CPU 使用率を表したグラフです。
他の方法としては、右上の Processes と書かれた ボタン(?) をクリックして目的のプロセスのグラフだけを表示する方法もあります。グラフがいっぱいあって見づらい場合や、絞り込んで表示させたいプロセスが複数ある場合などでは役に立ちますね。

CPU Usage by Process のグラフが表示されているエリアで、マウスの右クリックメニューから [Summary Table] を選択すると、表形式で CPU 使用率を確認することもできます。
最初にプロセスの一覧が表示されるので、確認したいプロセスの [+] をクリックすれば詳細を確認できます。



今回の例では iexplore.exe (Internet Explorer) の CPU 使用率を dll 単位で確認しました。

Windows Performance Toolkit を使ったパフォーマンス測定

2012-12-04 | Windows
Windows 7 のパフォーマンスを測定する機会があり、Microsoft から提供されている「Windows Performance Toolkit」を使用しました。

Windows Performance Toolkit (WPT)

Windows Performance Toolkit は Windows ADK や Windows SDK に入っているので、そこからインストールします。
↑のリンクに書かれているのですが、Windows Performance Toolkit には Windows Performance Recoder と Windows Performance Analyzer という 2 つのツールがあって、今回は Windows Performance Analyzer (WPA) を使ってみます。

さらに WPA にはコマンドライン ツールの Xperf.exe と GUI ツールの Xperfview.exe の 2 つがあります。簡単に言うと、Xperf.exe でトレース データを採取して、Xperfview.exe でそのデータを解析します。

早速トレース データを採取してみます。
まずはコマンド プロンプトを起動しますが、ここで注意が必要なのは、管理者として実行しないといけないことです。
コマンド プロンプトが起動したら Xperf を実行します。Xperf にはたくさんのコマンドがあるのですが、ここでは "xperf -on DiagEasy" でトレースを開始します。
このあと、性能を確認したい処理を実行します。例えば、特定のアプリを実行するなどです。
処理が終わったら "xperf -d trace.etl" でトレース データを etl ファイルに保存します。
あとは採取した etl ファイルを表示するために "xperf trace.etl" を実行します。



最後の "xperf trace.etl" を実行すると、GUI のビューアが起動します。



いっぱいグラフが表示されました。あとはこれらのグラフを確認して、パフォーマンスに影響を与えている部分を解析していきます。