かな昼下がりに、1年生の3人はもれなく怪我をして任務から帰ってきた。そんな学生たちを家入が居る医務室に連れてきたのは一応担任である五条だった。この3人は1年ながらなかなかにハードな任務を課されている。それでも五条と家入が高専生だった頃に比べればマシではあるが。
家入がボロボロだった3人を反転術式で治療をすれば疲れた表情はしてるものの、幾分か元気になったようで「あの時の伏黒が居なきゃやばかった」「お前はもう少し考えろ」「あんたら突っ走りすぎなんだよ」と雑談をしていた。家入は若いなと、思いふけながらもこうして生きて帰ってきてくれるだけで有難いと思っていた。
家入が治療に使った道具を片付けていると、五条が「はい」と言って分厚い書類を渡してきた。先日の呪霊に関してのことだろう家入は予想しながら受け取る。パラパラと一通り眺めると五条から「これ来週までにお願いね」「こっちはいつでもいいや」といくつかの業務連絡をされる。無茶ぶりが多く大雑把な五条だが、昔よりはちゃんと報連相をするようになったと家入は思う。そうして5分程仕事の話をしていると五条が「あ、そういえばさ」と話を変えてきた。呪術廻戦 五条悟 鬘