ハイパーインフレ？ 3月7日

セラミックフォーラム加藤です

最近、弊社の若手と家を買ったほうが良いか？否か？の議論をする。　彼らも結婚し、家を持ちたいとの心境。

中東の動乱による石油価格、途上国の旺盛な需要による原料（鉄鉱石、石炭、希金属など）、食料品の高騰は、世界的なインフレが始まったことを示している。　もともと、リーマンショックの後の各国の景気対策（札束の増刷）によるハイパーインフレは起こるのは当然で、問題は何時くるのか？と警戒していたが、いよいよ来たか！の感。

＜ハイパーインフレ＞


インフレになれば、貨幣の価値は下がり、土地建物の価値は相対的に上がる、また、物価も上昇することは自明の理。　しからば、弊社の若手にも、住宅購入を勧めるべきだろうか？　待てよ！日本の少子高齢化を考慮すると、土地建物の価値が騰がるのも考えにくい。　便利で快適な土地建物の価値は上昇するだろうが、そうした優良物件は、もはや騰がりつくとこまで騰がっており、中流階級には既に手の届かぬところになっている。

いったい、今後如何したら良いだろう??　

今から手を打とう！　個人のレベルでは、持っている金は自分に投資すること。　自己の人材価値を上げること、例えば中国語を学んだり、MBAを取得したり、技術力を上げるべく海外留学もすべきだろう。　英語は当たり前。　ともかく、この体たらくの日本から逃れ海外に活路を見出すべきだろう。

次に、会社としてはどうするか？　無理のない借金をして、しっかりしたビジネスに投資すべきだろう。　競争も激化し、倒産のリスクも高くなるなか、自分のコアビジネス、得意な分野の海外ビジネスに投資する事はその選択肢。　最近の新聞、経済誌を読むと優良な企業は、そうした動きをドンドン進めている感じがする。　政治的にどうしようもない日本から逃げ始めたように見える。　

さて、最初の設問の弊社若手にどう答えるべきか？　
《分かった！先ず、自分に投資しなさい。　次に、多少不便でも安価で快適な宅地を買いなさい。在宅勤務を前提に会社も合理化しよう！》
すなわち、彼らのニーズに会社システムを合わせようか？と真面目に考える。