メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!
信じれば真実、疑えば妄想……
アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.
Author: 御名門優士
わたし一生ひとり…? 恋人なし。
他人と交われない仕事人間の九条小露は
ストーカーに悩まされていた。
そんな時知り合った男によって小露の赤い糸は
複雑に絡まって行く。……
君のためのとなり 7話
車に乗り込み車が発進し始めると、
小露は恐る恐る運転する長内に尋ねた。
聞くのは怖いが、聞かずにいられないのだ。
「あの~…。昨夜はわたしどうなっちゃったんでしょうか…?」
「やっぱり覚えてない?」
「長内さんとバーにいたのは覚えてるんですが…」
「小野さんと電話してたのは ?
「う~ん ? してた様な…?」
「小野さんと電話しているときに寝ちゃったんだよ。
それで、俺が変わって事情を話したんだ」
「ホントですか?!」「で、
俺が自宅まで送り届けますって言ったら、
お願いされて。マスターにタクシー呼んでもらって、
君のマンションの前で降ろしてもらったんだけど、
マンションの部屋番号聞こうと起こしても起きてくれないし…。
俺の家に運んだってわけ」
「すみませんでした !!」
予想していたが、彼の口から聞くとより一層罪悪感を感じる。
長内は「そういうこともあるさ」と言ってくれたが、
小露はさらに傷口を広げるかもしれない核心部分を訪ねる。
「あの…わたし、その…変な、ことしませんでしたか……?」
長内の顔色を伺いながら訊くと、
長内はしばらく間を置いてから重い口を開いた。
「聴いて後悔しない ?
できるなら俺の記憶の中だけに留めて置いた方が
いいと思うんだけど…」
「え ? ! まさかわたしまずい事をしでかしてしまったんですか ?!
暴れて何か壊しましたか ?! それなら責任取らせてください !!」
ちょうど言い終わるタイミングで車が信号待ちでゆっくり停車する。
長内は小露に目を向けるがすぐに反らせる。
まるで恥らっているかのような。
「…いや、俺男だし責任取られても…」
「え…?!」また小露の顔から血の気が引いていった。
危惧していた最悪の事態を引き起こしてしまったと思った。
「ななな何を ! わたしは何を…!!!!!」
それ以上は声にならなかったが
言いたいことが伝わったのだろう、
長内は衝撃の事実を口にした。
「キス」 「きす?」 「何回も…。
あと、いきなり脱ぎだして…」
「ひやぁぁああぁあああぁぁ!!!!!」
今までこんな失態などしたことがない小露にとって
ありえないとだと思っていたことが起こった。
もうだめだ ! 会わす顔がないぃぃぃ!!!
車は緩やかに動き出すタイミングで長内が噴出した。
「……は?」小露はこの状況で
場違いなリアクションをする長内をポカーンと見つめた。
長内は肩を揺らしている。
運転していると言うのに危ないことこの上ない。
え…笑ってる ? 何で ?
「ぃ、いや…ごめん。ふ…くくく…。今の…う…嘘」
「えぇ !!?」
「あまりに真剣に聞いてくるから。つい…くくくく」
ついじゃない!!
心の中で激しいツッコミを入れるが声にはならない。
「ちょっとひどいですよ !! わたし…!!」
「うん。こんなこと初めてなんだよね?」
「何で分かるんですか!?」
「慌てぶりが…」「もう!!!」
「ごめんって。…はい、着いたよ」
言われて、小露のマンション前に到着したことに気づいた。
道、一回送ってくれただけなのに覚えててくれたんだ。
「キスのくだりは嘘だけど、前半は本当だから」
「……はい」なんとなく釈然とせずうつむく。
長内は膝の上に置いている手を見つめている小露に
何かの瓶を握らせた。
「?」「これで許して」
パッケージを見ると、二日酔いの薬だった。
「無理しないように」
「はい…。ありがとうございました」
お礼を言い、車を降りた小露に長内は再度声を掛ける。
「俺以外の人の前で酔っぱらっちゃだめだよ」
…… そう言うと、軽く手をあげ車を発車させて去って行った。
……… だ だめだー!! かき乱されまくり!
小露はその日一日、仕事中も思い出しては
赤面し周りから盛大に心配されるはめになった。
続く
Author: 御名門優士
http://nonamegate.web.fc2.com/
愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る
歌は心の走馬灯、
歌は世につれ、世は歌につれ、
人生、絵模様、万華鏡…
ネリカンブルース
人里離れた塀の中
この世に地獄があろうとは
夢にも知らない娑婆の人
知らなきゃ甥らが教えようか
身から出ました錆びゆえに
厭なポリ公にぱくられて
手錠かけられ意見され
着いた所は裁判所
鬼の検事に蛇の判事
付いた罪名は傷害罪
廊下に聞こえる足音は
地獄極楽分かれ道
青いバスに乗せられて
揺られ揺られて行く先は
その名も高き練馬区の
東京少年鑑別所
仁義口上・練鑑ブルース
東京少年鑑別所が東京都練馬区に存在する事から、
『練馬の少年鑑別所』俗称。が略されるようになり、
映画/漫画/楽曲などで使用された。
作者不詳の楽曲で原作は、昭和12年(1937年)頃の
「可愛いスーちゃん」という第二次大戦中の「反戦歌」。
1960年頃から「ネリカンブルース」として
様々な歌手がレコーディングしている。
1959年には法務省から製作、販売中止の要請も受けている。
「ネリカン」=「練馬少年鑑別所」の略称。
レコーディングされている比較的ソフトな歌詞とは別に、
「これが元歌」という様々な歌詞が存在する。
鑑別所の哀愁を歌った内容。
時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる
こんな小説あっても、良いかな !!
信じれば真実、疑えば妄想……
アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.
Author: 御名門優士
わたし一生ひとり…? 恋人なし。
他人と交われない仕事人間の九条小露は
ストーカーに悩まされていた。
そんな時知り合った男によって小露の赤い糸は
複雑に絡まって行く。……
君のためのとなり 7話
車に乗り込み車が発進し始めると、
小露は恐る恐る運転する長内に尋ねた。
聞くのは怖いが、聞かずにいられないのだ。
「あの~…。昨夜はわたしどうなっちゃったんでしょうか…?」
「やっぱり覚えてない?」
「長内さんとバーにいたのは覚えてるんですが…」
「小野さんと電話してたのは ?
「う~ん ? してた様な…?」
「小野さんと電話しているときに寝ちゃったんだよ。
それで、俺が変わって事情を話したんだ」
「ホントですか?!」「で、
俺が自宅まで送り届けますって言ったら、
お願いされて。マスターにタクシー呼んでもらって、
君のマンションの前で降ろしてもらったんだけど、
マンションの部屋番号聞こうと起こしても起きてくれないし…。
俺の家に運んだってわけ」
「すみませんでした !!」
予想していたが、彼の口から聞くとより一層罪悪感を感じる。
長内は「そういうこともあるさ」と言ってくれたが、
小露はさらに傷口を広げるかもしれない核心部分を訪ねる。
「あの…わたし、その…変な、ことしませんでしたか……?」
長内の顔色を伺いながら訊くと、
長内はしばらく間を置いてから重い口を開いた。
「聴いて後悔しない ?
できるなら俺の記憶の中だけに留めて置いた方が
いいと思うんだけど…」
「え ? ! まさかわたしまずい事をしでかしてしまったんですか ?!
暴れて何か壊しましたか ?! それなら責任取らせてください !!」
ちょうど言い終わるタイミングで車が信号待ちでゆっくり停車する。
長内は小露に目を向けるがすぐに反らせる。
まるで恥らっているかのような。
「…いや、俺男だし責任取られても…」
「え…?!」また小露の顔から血の気が引いていった。
危惧していた最悪の事態を引き起こしてしまったと思った。
「ななな何を ! わたしは何を…!!!!!」
それ以上は声にならなかったが
言いたいことが伝わったのだろう、
長内は衝撃の事実を口にした。
「キス」 「きす?」 「何回も…。
あと、いきなり脱ぎだして…」
「ひやぁぁああぁあああぁぁ!!!!!」
今までこんな失態などしたことがない小露にとって
ありえないとだと思っていたことが起こった。
もうだめだ ! 会わす顔がないぃぃぃ!!!
車は緩やかに動き出すタイミングで長内が噴出した。
「……は?」小露はこの状況で
場違いなリアクションをする長内をポカーンと見つめた。
長内は肩を揺らしている。
運転していると言うのに危ないことこの上ない。
え…笑ってる ? 何で ?
「ぃ、いや…ごめん。ふ…くくく…。今の…う…嘘」
「えぇ !!?」
「あまりに真剣に聞いてくるから。つい…くくくく」
ついじゃない!!
心の中で激しいツッコミを入れるが声にはならない。
「ちょっとひどいですよ !! わたし…!!」
「うん。こんなこと初めてなんだよね?」
「何で分かるんですか!?」
「慌てぶりが…」「もう!!!」
「ごめんって。…はい、着いたよ」
言われて、小露のマンション前に到着したことに気づいた。
道、一回送ってくれただけなのに覚えててくれたんだ。
「キスのくだりは嘘だけど、前半は本当だから」
「……はい」なんとなく釈然とせずうつむく。
長内は膝の上に置いている手を見つめている小露に
何かの瓶を握らせた。
「?」「これで許して」
パッケージを見ると、二日酔いの薬だった。
「無理しないように」
「はい…。ありがとうございました」
お礼を言い、車を降りた小露に長内は再度声を掛ける。
「俺以外の人の前で酔っぱらっちゃだめだよ」
…… そう言うと、軽く手をあげ車を発車させて去って行った。
……… だ だめだー!! かき乱されまくり!
小露はその日一日、仕事中も思い出しては
赤面し周りから盛大に心配されるはめになった。
続く
Author: 御名門優士
http://nonamegate.web.fc2.com/
愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る
歌は心の走馬灯、
歌は世につれ、世は歌につれ、
人生、絵模様、万華鏡…
ネリカンブルース
人里離れた塀の中
この世に地獄があろうとは
夢にも知らない娑婆の人
知らなきゃ甥らが教えようか
身から出ました錆びゆえに
厭なポリ公にぱくられて
手錠かけられ意見され
着いた所は裁判所
鬼の検事に蛇の判事
付いた罪名は傷害罪
廊下に聞こえる足音は
地獄極楽分かれ道
青いバスに乗せられて
揺られ揺られて行く先は
その名も高き練馬区の
東京少年鑑別所
仁義口上・練鑑ブルース
東京少年鑑別所が東京都練馬区に存在する事から、
『練馬の少年鑑別所』俗称。が略されるようになり、
映画/漫画/楽曲などで使用された。
作者不詳の楽曲で原作は、昭和12年(1937年)頃の
「可愛いスーちゃん」という第二次大戦中の「反戦歌」。
1960年頃から「ネリカンブルース」として
様々な歌手がレコーディングしている。
1959年には法務省から製作、販売中止の要請も受けている。
「ネリカン」=「練馬少年鑑別所」の略称。
レコーディングされている比較的ソフトな歌詞とは別に、
「これが元歌」という様々な歌詞が存在する。
鑑別所の哀愁を歌った内容。
時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる
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