トヨタスポーツ800について
大衆車パブリカをベースに持つコンパクトスボーツカー。1965年発売。
2000GTの弟分的存在(1600GTはさておき)ですが、こちらの方がデビューは先なのですね。
ライバルのホンダSのハイメカに対して空冷2気筒の非力を空力(当時なりの)でカバーする。
個人的に好きな国産車の上位に位置します。
日東科学カーキットについて
日東と言えばスーパーカーブームの火付け役こと「サーキットの狼」の版権を70年代に取得したメーカー。
ただし対象年齢低めのため1/28スケールが主で、1/20を初めとしたラージキットはあまりリリースしませんでした。
その1/28シリーズは組み立てやすくプロポーションも悪くなく、私も幼少期にはお世話になりました。
1/16、1/12と一通りラージキットを手掛けていますが、スーパーカーを除けば1/20スケールについてはアポロ模型という極く短期間存在したメーカーから引き継いだキットとなります。
80年代半ばに廃業しているようです。
トヨタスポーツ800プラモについて
今ではレジェンタリーカーの1台とされていますが、実車現役時においては庶民派スポーツカーという立ち位置のためか、アボロ模型の1/20しか無かった模様(後にニットー版として転生)。チープキットの類いはあったかもしれませんが未確認。
80年当たりの国産車再考の気運に乗ったところでニチモとニットーから出来の良い1/24がリリース。
80年代後半のエルエスの1/32で打ち止め。
近年の技術での新キットがリリースされると言うことが無いのは実車の人気・知名度からすると寂しいところです。
本キットについて
・キット販売時期…80年代中期(アポロ模型初版1968年)
・ボンネット・左右ドア・トランク開閉
・ルーフ脱着
・モーターライズ(FA-130付属・単3電池2本 別売)
・フロントライト点灯(ムギ球2個 別売)
箱上辺側面
箱下辺側面
長辺の両側面同じ内容となっております。(STマークの有無が違う)
箱左辺側面
箱右辺側面
色褪せしています。
定価は1200円。
キットのバリエーションとしては60年代のアポロ模型版(550円)、70年代の日東版(1000円)そしてこの80年代の日東再販版があるようです。
組立説明書は折りたたみ式8面。
モーター駆動はギアボックスというほどではないですがギアケースを持ちギア2枚で減速する方式。
箱には逆転スイッチで前・後進するとありますが、前進しかしないようです。
もともとの旧版では逆転スイッチだったのでしょうか。
ライトスイッチは別設えです。
ボンネットは開きますが中には電池が鎮座します。エンジンは全く再現されていません。
トランクも開きますが開けてもギアケースが見えるだけ。
ドアはミニカー開き。
ヘッドライトはインナーレンズの再現は無し。
ドアガラスは三角窓分のみ。
脱着式ルーフは後端には爪がありますが前端には無くパチンと嵌まる訳ではありません。
モデラー評価はプロポーションを初めとして悪くなかったようですが、如何せん60年代のキットであるという事実は否めない、といった内容。
ニットーのヨタハチとしては1/24キットがかなり凝った内容で、それこそエンジンかキチンと再現されていたりします。
その横でこの内容のキットをよく売ったなあという感じ。
このキットはごく最近にネットオークションにて入手。
4千円位で落札。
相場は3~4千円台か。アポロ版や日東でも70年代版は結構な高額になるかと思われます。
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