佐久田隆司の山関係のブログ

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【完全動画あり】レアな東丹沢!鎖場、痩せ尾根の辺境「三峰山」

2021-01-28 05:14:05 | 登山、トレッキング、クライミング、山関係
【完全版】レアな東丹沢!鎖場、痩せ尾根の辺境「三峰山」
神奈川県の東丹沢地域は、都心からも近く手軽な山として人気!しかし中にはレアで険しい山塊もあり、「三峰山」はその最たるところ。鎖場、痩せ尾根が連続する山頂直下は緊張が走る所で、手軽なイメージの丹沢を覆すルートです。
今回は広沢寺温泉から三峰山までのピストン登山尾様子を紹介!

三峰山は東丹沢のレアな存在!広沢寺温泉バス停からスタート

登山口へは小田急線「本厚木駅」もしくは「伊勢原駅」から七沢行きのバスで広沢寺温泉下車!伊勢原発のバス本数は少ないので注意が必要です。

小田急線の「丹沢・大山フリーパス」を使えば、駅までの往復電車料金と、エリア内のバス代金が2日間含まれていて、広沢寺温泉バス停はこれを使えます。ただし電車代金はエリア外で下車するとそれで終わりなので、渋沢駅~本厚木駅間のみがフリーエリアです。

広沢寺温泉を下車し、進行方向へ進んだ写真の分岐を左側へ!一旦「鐘ヶ獄」方面へ進みます。この先コンビニはないので、バス停から少し戻ったところにセブンイレブンがあります。


道なりに進むと空が開けてきます。正面にあるのは「鐘ヶ獄」!三峰山へはこの山の下を貫く「山神隧道」を通過していきます。
しばらくすると大きな舗装路に出ます。これを左へ進みます。すると広沢寺前駐車場(無料)にトイレが設置されています。

弁天岩への分岐をさらに進む!

さらに進むとゲートのある分岐に到着します。今回は右へ進みますが、左のゲートをくぐると丹沢でも有名なロッククライミングゲレンデ「弁天岩」へ進めます。

緩い舗装路を進むと「二の足林道ゲート」に到着!一般車はここまでで、仮に駐車をすると林道業者が利用時、車両が通行ができなくなります。車の方は広沢寺前駐車場を利用してください。

山神隧道をくぐって不動尻へ

ほどなくして「山の神広場」に到着。ここにはトイレが準備され、「鐘ヶ獄」と「不動尻」への分岐になります。今回は直進し「山神隧道」をくぐって行きます。

山神隧道は電灯のない真っ暗なトンネル!心霊スポットとして有名ですが、日中は向こう側も確認でき、ハイカーとすれ違うことも多くさほど怖くありません。ただしヘッドライトなどがあったほうが足元が安全でいいでしょう。

トンネルをくぐるとすぐに「不動尻」ですが、どうしても「山神隧道」を通りたくない方は、「煤ヶ谷バス停」からの登山口もあり、ともに不動尻で合流します。ただしバス本数が少なく、距離も少し増えるので、そのあたりはよく考えて選択しましょう。

不動尻は大山と三峰山の分岐
不動尻の直前、煤ヶ谷ルートの合流点に出ます。ここにもトイレがあるので済ませておきましょう。この先にトイレはありません。
不動尻はかつて県営のキャンプ場があったところ!当時はかなり大規模なもので、ロッジキャビン、テントサイト、炊事場、キャンプファイアー場などがありました。時代とともにここは廃止され、今では面影もさほど残っていません。

そのまま進むと道標があり、大山と三峰山への分岐がります。これを指示通りに進みます。ここから本格的な山道となり、熊対策、ヒル対策などをしっかり行っていきましょう。東丹沢の春から秋はヒルが多く、対策としては食塩水や禁忌剤などをズボンなどに噴霧しておくのが効果的です。

しばらく沢沿いを行く不明瞭なルート
分岐からしばらく、沢沿いの崖沿いを行くルートになります。橋が架けられているものの、すべりやすく崩壊しているものもあり注意は必要!ルートが不明瞭な個所もあるので、GPSログなどを利用して、道外れしないようにしましょう。
沢沿いに鎖も出てきます。ただしこれは序の口。三点支持と鎖を使って尾根へ上がります。
一か所渡渉をする場所が出てきます。本来は橋が架かっていたようですが、現在はわずかな清水が流れる川を渡り、向こう側の岸の崖手前を左側へ回り込むようになっています。

沢ゾーンから乾いた急登ゾーンへ
沢沿いを抜けると、日当たりの良い乾いた斜面になります。ここは土が乾いて滑りやすくなっています。ただし階段状に整備されている個所もあり、標高を稼ぐ最初の頑張りどころです。
急登を上りきるとベンチのある空が広がる場所に出ます。ここを直進しますが、左へ進むと「大山」への破線ルートになります。この破線ルートは不明瞭がおおく、初心者は絶対に踏み込まないように!経験者でも迷いやすいところなので、大山へ縦走する場合は「不動尻」まで下りそこから進んでください。

山頂までの痩せ尾根を鎖場をこなして進む
三峰山は名前の通り、三つのピークを持つ山で、山頂まではアップダウンのある痩せ尾根を進んでいきます。随所に、鎖場、宙に浮いた橋、ロープなどがあり慎重に進みましょう。
三峰山は低山ですが、冬季の天候が崩れた跡などでは、降雪もあり滑りやすくなります。特に北側の斜面は降雪が残っていることも多いので、天気予報をしっかりと確認して出かけるのがいいでしょう。

三峰山山頂からさらに進むこともできるが・・
三峰山(みつみねやま935m)の山頂には、ベンチも設置され休憩には最適。ただし樹林が多く景色は冬季以外はあまり望めません。ですがここまでのルートを踏破した達成感は素晴らしく、経験者ならさらに「物見峠」「辺室山」方面へ進めます。

ですが三峰山はピストンがお勧め!「物見峠」「辺室山」へ進んでも、バス本数の件やフリーパスエリア外なので、メリットがありません。帰りは不動尻から広沢寺温泉、又は煤ヶ谷へ下るのがベスト!

鎖場の経験値や痩せ尾根体験など、初心者から脱皮したい方へ最適なレアルートでしょう。お天気を確認し、ぜひ経験者と一緒に出掛けてみてはいかがでしょうか?

2021年3月現在





【完全動画あり】凄い稜線!まるでアルプスのような、愛知「宇連山」南尾根トレッキング

2021-01-23 06:49:34 | 登山、トレッキング、クライミング、山関係
愛知県奥三河の「宇連山」は、かつて国体の山岳コースとして使われた低山。1000mに満たない標高ながら、南尾根はまるでアルプスのような稜線歩きができる山として人気があります。滝を巡る登山ルートも用意され、駅からダイレクトに登山できる点も注目です。天候が安定しているなら冬季でも楽しめます。そのダイナミックなトレッキングにあなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?

ここでは宇連山の滝尾根~山頂~西尾根~南尾根の様子を動画で紹介しています。

愛知県民の森を起点に登山道が整備される「宇連山」

奥三河地方で人気の「宇連山(うれやま)・929m」は、リュックに荷物を入れて、ルートのタイムを競う国体の山岳競技として使われたことがある山。今回は愛知県民の森からスタートするルートを紹介します。
愛知県民の森の拠点となるのが「モリトピア愛知」。ここからキャンプ場方面へ歩き出すとしばらくして不動滝の脇を通ります。さらに先に足を進めると、国体尾根の分岐を通過!今回は滝巡りルートを目指します。

道なりに進むと下石の滝に到着します。


今回は崖沿いのルートに進みます。こちらに進むと次に「亀石の滝分岐」に到着するので、これを左方向の「滝尾根」に進路を取ります。亀石の滝を見物するなら、そのまま亀石の滝分岐を直進し、再び分岐まで折り返し滝尾根に進みましょう。

滝尾根分岐から宇連山山頂を目指す!


滝尾根を上りきったところが「滝尾根分岐」。左側の木々の間から展望があります。宇連山山頂までは右に進路を取り、北尾根分岐まで向かいます。

宇連山山頂までに防火水槽のある「北尾根分岐」を通過します。これを直進すれば山頂まではあと少し。北尾根側に行くと道に迷ってしまう可能性がありますので、足を踏み込まないように!


宇連山山頂は木々の間から展望が楽しめます。広く平らなので昼食にするのがいいでしょう。ここから先へ縦走もできますが、不明瞭なルートになるので、今回は山頂で引き返すルートをご紹介します。ここまで上って来てみて先が不安な方は、滝尾根分岐から元来た道を戻るのが賢明です。

アルプスのような稜線歩きの西尾根、南尾根を下る

滝尾根分岐から西尾根の下りが始まります。まず防火水槽のある「滝沢(下石ノ滝)分岐」を通過!さらに下っていきます。ところどころで展望が開けるところが出てきます。

「国体尾根分岐」まで軽いアップダウンを繰り返していきます。

この辺りからはアルプスの稜線のように急激に切れ落ちた細い岩尾根で、スリル満点のダイナミックな山歩きが楽しめます。様々な山が眼前に広がり、爽快な気持ちと達成感がもたらされます。稜線上は狭く滑りやすいですが、低山ではなかなか体験できない長い尾根歩きが宇連山の醍醐味です。


1000mに満たないながら、宇連山の尾根はアルプスにも引けを取らない大展望が魅力!行程が長くなるので西尾根、南尾根と歩く場合は、天候の変化には十分配慮して出かけましょう。

「素晴らしい」の一言!南尾根の下りは一級品の眺め

「国体尾根分岐」から防火水槽を3か所通過してさらに西尾根を下りると、「南尾根展望台」に到着します。ここまでにも素晴らしい景色が楽しめましたが、今回のクライマックスはこの展望台から!


展望台の標高はもう398mでかなり山頂から下りてきています。ですがここからの南尾根の下りの絶景は感動ものです。岩稜尾根の下りには神経を使いますが、ここはぜひその素晴らしさを体感してもらいたいです。

高山のように岩で構成される山岳感があるのに、低山という不思議!宇連山の魅力は標高ではありません。この登山ルートのバリエーションの多彩さと踏破した時の達成感です。細かなアップダウンがあるとしても「どこまでも歩いていきたい!」と思わせる大自然のすばらしさをあなたも享受してください。

モリトピア愛知には宿泊や入浴施設もある

南尾根展望台から南尾根を下ると、防火水槽のある分岐に出ます。モリトピア愛知に戻るならキャンプ場方面の左に曲がり下山します。曲がらずその先を下るとすぐ正面に「日本庭園」の看板があります。これを左方面へ進み杉林を縫うように下れば、駅からモリトピア愛知へ向かう写真の場所に出ます。

杉林では黄色い丸印が樹木に描かれているので、これを目安に下っていくこと。違う方向に行くと道迷いするので気を付けましょう。

今回の起点となる「愛知県民の森」は、総合的な森林レクリエーション施設として「天竜奥三河国定公園」に指定されている「鳳来寺県有林」地内に開設した施設。


約572ヘクタールの広大な敷地には 、無料駐車場、森の展示館、キャンプ場、が整備され、様々な樹林展示も見どころです。その中に「モリトピア愛知」があり、宿泊や入浴施設はどなたでも利用できます。

モリトピア愛知では食事がとれますし、宇連山のハイキングマップも販売されています。ハイキングマップは詳しく各ポイントまでの想定時間も記載されているので、ぜひ購入していきましょう。

<モリトピア愛知(宇連山)の基本情報>
住所:愛知県新城市門谷鳳来寺7-60 愛知県民の森
電話番号:0536-32-1262
アクセス:JR飯田線「三河槙原駅」から徒歩約15分。車の場合は新東名「新城IC」~14.5km(24分)「浜松西IC」~約50分

公共交通機関で宇連山を訪れるなら、JR飯田線の「三河槇原駅」が最寄りの駅になります。モリトピア愛知までは徒歩15分ほど。トイレはここかモリトピア愛知で済ませておくのがいいでしょう。

<三河槇原駅の基本情報>
住所:愛知県新城市豊岡ドウデイ
電話番号:050-3772-3910(豊川駅管轄)
アクセス:JR豊橋駅より73分。JR岡谷駅より300分

アルプスのような稜線歩きを低山の宇連山で!

素晴らしい景観が楽しめる「宇連山」は、手軽に登れる低山。モリトピア愛知を拠点にして様々な楽しみも網羅されています。あなたもアルプスチックな稜線歩きに挑戦してみては?

2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


【完全動画あり】初心者から経験者まで大満足!栃木・古賀志山ハイキング

2021-01-22 04:07:25 | 登山、トレッキング、クライミング、山関係
日本百低山の栃木県宇都宮市「古賀志山」は、大自然を満喫できる素敵なルートがあります!古賀志山からさらに奥へ御嶽山に行くルートでは、日光連山などの大絶景も楽しめます。堂々とした北関東の名山は、家族連れから経験者まで大満足するハイキングが楽しめます。さらに御嶽山までの最短ルート「古賀志山南駐車場」からのルートも紹介!

ここでは古賀志山北ルートを経て、御嶽山、中岩まで行き、折り返して南ルートで下る様子を動画に収録してあります。
日本百低山の「古賀志山」は他山との総称

栃木県宇都宮市にある「古賀志山(こがしやま)582.8m」は、「御嶽山(みたけさん)546m」、「赤岩岳(あかいわだけ)536m」などの総称として日本百低山にも選定されています。

これらの山塊は、ロッククライミングのゲレンデとしても有名!古賀志山山頂までは初心者向けの南ルートと経験者向けの北ルートが整備されています。

登山道は赤川ダムに併設されている森林公園から。ここには無料駐車場とトイレが設置されています。JR宇都宮駅からバスも出ておりアクセスも万全です。店舗がないので必要なものは事前に用意しておくのがいいでしょう。

森林公園は、サイクリングロード、バーベキュー場など、休日には多くの方でにぎわう場所です。登山口はここからダムに沿って山側に歩き、ダムの上を管理センター方面へ左に曲がると南ルート!そのまま進めば北ルートが始まります。

家族、初心者向けの南ルートと経験は向けの北ルート

初心者や家族連れは迷わず南コースを選択しましょう。途中で階段ルートが左に分岐するので、これを進みます。このコースなら、古賀志山山頂と御嶽山山頂への分岐まで1時間強でたどり着けます。

特段迷いやすい個所もなく、ルートの整備状態も良いので安心して楽しめます。ただし、地図、トレッキングポール、ヘッドライトなどの備えは万全に!

なれない山道は思わず時間を使うので、行動開始は早めに設定!古賀志山山塊は落石が多発しているので常に山側に細心の注意を払ってください。


北ルートは幾重にもルートが分岐しますが、初めての方は道標に従うルートで古賀志山山頂を目指します。これなら迷わず古賀志山山頂を目指せます。樹林帯と岩が交互に現れるルートは道迷いしやすく、コンパス、地図、GPSの持参は必須です。
岩壁がそそり立つ中を進むルートはなかなかワイルド!整備されているとはいえ、落石などの注意も怠れません。これを登りきると富士見峠500mに到着します。


富士見峠経由で古賀志山山頂へ

富士見峠から左へ進路を取り、短い鎖場をいくつか越えて約20分。足元に注意して古賀志山山頂を目指します。




古賀志山山頂では西方面に展望があり休憩には最適。時間に余裕があればさらに御嶽山へ向かうのがいいでしょう。

南ルートで御嶽山直下の分岐まで来た方は、右方向に進路を取り古賀志山山頂を目指します。山頂までのルートでは雄大な景色が楽しめます。山頂からそのまま進み北ルートで下山、もしくは山頂で引き返し分岐から南ルートで下山するかを選択します。

御嶽山山頂は日光連山などの大パノラマが!

御嶽山山頂直下の分岐まで来たら、右へ進路を取り御嶽山山頂を目指します。御嶽山山頂までには短めな鎖場が現れ、古賀志山山頂から御嶽山山頂までならおおよそ20分。南ルートもこの分岐から御嶽山を目指しますが、初心者はそのまま下山するのが賢明!ここから先は険しくなり経験者と同行することが望ましいです。

御嶽山は地元小学生が引率されて登る山として有名。子どもの安全を確保するため、要所にはロープも設置されています。





御岳山山頂からは日光連山、月山、時に富士山なども眺められる絶好のポイント!日当たりも良いので、昼食や休憩にも最適です。南ルートで御嶽山まで来た初心者は、そのまま南ルートで下山しましょう。下山は登りよりも慎重に!

御嶽山最短ルート「市営古賀志山南登山口駐車場」も

御嶽山の南側には「市営古賀志山南登山道駐車場」があり、ここから御嶽山、古賀志山を目指すことも可能!およそ10台ほど駐車可能!トイレあり
登山口には「古賀志山神社」「御嶽山神社」「湯殿山神社」を祀った祠があり、その脇を上っていきます。
樹林帯をしばらく進むと、「不動の滝」に出ます。ここは地元クライマーのゲレンデで、清水が流れ出しています。ただし生水は注意が必要かもしれません。汗をぬぐう程度にしておきましょう。


再び樹林帯を上っていきます。


アルヤマ堂を過ぎると古賀志山と御岳山への分岐に到着。

分岐付近はかなり急な斜面と岩になっているので、十分注意は必要です。
古賀志山か御嶽山かヲ選んで、先に進みます。


経験者は中岩までのルートにチャレンジ!


御嶽山から中岩までのルートは、経験者向けの岩場、鎖場、はしごが現れます。三点支持※で安全を確保し中岩を目指します。途中の各所で景色が広がりますが、垂直近くに落ち込む断崖がありますので足元には注意!

※手足4点の内1点だけを動かし3点は常に安全を確保して登ること

中岩までの鎖場は、それまでよりレベルが高くなります。鎖に頼り過ぎずにしっかり身体を確保しましょう。

中岩までたどり着くと、赤岩への30m近い下りの鎖場が現れます。しかしこれは、かなりの腕力と経験が必要です。さらに赤岩までのルートは不明瞭な個所が多く、経験者と同行する以外は引き返すのが賢明です。

北ルートで、古賀志山、御嶽山、中岩を経由し、南ルートで下山した場合は距離8.38km、累計標高差は登り下りとも550mほど。踏破時間はおおよそ5~6時間になります。

スリリングな鎖場やはしごが登場する古賀志山は、多彩なルートがあり初心者でも十分楽しめます。低山でも大展望があり、公共交通機関でもアクセスできるメリットも!この機会にあなたも古賀志山にチャレンジしてみては?

※写真の右に見えるのが赤岩

古賀志山の基本情報
住所:栃木県宇都宮市福岡町1074-1(宇都宮市森林公園)
電話番号:028-652-3450
アクセス:
(車)JR宇都宮駅から約40分。東北自動車道宇都宮インターから約15分
(バス)JR宇都宮駅から荒針経由鹿沼行きで森林公園入口下車。約40分

2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


【完全動画あり】秘境で渡渉を繰り返す!神奈川西丹沢寄沢ルート「徹底解説」

2021-01-19 05:51:16 | 登山、トレッキング、クライミング、山関係
神奈川県丹沢山塊に、渡渉(としょう)を繰り返す寄沢(やどりきさわ)ルートがあります。秘境感が満載の変化があり、大自然が楽しめるルートは歩きこたえがあります。すがすがしい緑と川の白砂の取り合わせも見事です。さらに鍋割山までには鎖場やはしごなどのスリルもいっぱい!丹沢を思う存分楽しめる夏場に向けての寄沢ルート!経験者もそうでない方も知られていないレアルートをその足で踏破してみてはいかがでしょうか?
ここでは寄ルートを完全版動画で紹介しています。
 
神奈川県西丹沢の寄沢ルートは、一般登山ルートですが少しマニアックです。雨山峠からは分岐し様々な方向に向かえるものの、そこまでに不明瞭な場所や、渡渉※も多数現れるのでハイカーの数は少なめです。その分大自然があふれ涸れ沢底を上っていく楽しさも有ります。通行止めの個所がある場合、都度指示に従ってください。
※川を橋を使わずわたること
スタートラインの「寄大橋」へは「寄バス停」から徒歩、もしくはタクシーを利用するのがベスト。寄大橋のたもとに小さな駐車場がありますが、土日は早朝から埋まることが多く、マイカーの場合も寄バス停近くに停めることになります。

寄バス停から中津川沿いに45分ほど上っていくと、左に寄大橋が見えてきます。橋を渡らず、ゲートをくぐり直進すればしばらくして「水源の森」に到着します。ここにはトイレが用意されています。
※寄バス停までは小田急線新松田駅より富士急湘南バスの寄行きで。
水源の森を抜けしばらくすると開けた場所に到着します。ここが「恵水の森(めぐみのもり)」で、ここから山側へルートが続いていきます。直進する遊歩道もありますが、寄ルートは右へ行きましょう。
寄沢ルートは、山道を進み沢に出て渡渉を繰り返すイメージ。アップダウンがあるルートは、変化に富んだ楽しさが有ります。全体的に道標は少なく、ピンクリボンと白、赤ペンキ、さらに渡渉表示の黄色い看板が目印になります。寄沢ルートのハイキングマップは開示されていないので、過去の踏破ログなどをGPSで確認しながら進むのが一番安全です。
 
最初の沢にでるまでは、斜度があるルート。仮設の鉄橋や鎖などで安全措置がされていますが、事前に強度を確認してから利用するのがいいでしょう。この辺りは丹沢の自然が豊かな標高が400mぐらいで、木々の美しさを堪能できます。
斜面を降りると大きな河原に出ます。本来はここで渡渉し、向こう岸を川上へ進み、次の堰堤の先で再びこちら側へ渡渉するようになっています。ただし、以前の渡渉指示看板が消失しています。仮に間違って渡渉せず河原を進んでも、ピンクリボンに沿って次の堰堤の右手前を登りそのまま進めば、その先で本来のルートと合流するようになっています。ルート的には本来の方が歩きやすく、木製階段も用意されておるのでお勧めです。

渡渉は登山靴が浸るか浸らないかを探し出し、深いところや流れの早いところでは、石をつたうなどするのがセオリー。水深が浅いとはいえ注意は必要!さらに雨天後などの増水時は渡渉を避け引き返す決断をしなくてはいけません。この界隈は普段でも雨が多いので、雨が降りだしたら速やかに撤退するのが得策です。
寄沢ルートは道迷いが発生しやすく、1:石につけられたペンキの○印や矢印。2:対岸や木の枝につけられているピンクリボン。3:渡渉前と渡渉後の指示道標の確認。この3点を見逃さなければ回避できます。迷った場合は必ず元の位置まで戻り、自分の位置を地図と照らし合わせてください。

日が暮れる道迷いのリスクがさらに高まるので、鍋割山から雨山峠を経由し下山する逆コースはお勧めできません。さらに雨天後の計画には増水への注意が大切です。
渡渉箇所は随時変わりますから、流れ、深さ、渡る石などをつぶさに観察し渡りましょう。あまり歩幅が広いと転落しやすくなります!
しばらくすると渡渉した後に急な斜面が現れます。階段や鎖も整備されています。
釡場平にはテーブルが用意されているので、ひと休憩に最適です。
寄沢の特徴として、木橋、鉄製の仮設階段などもたくさん出てくること!一人ずつ利用することが大切です。
この辺りまで来ると、涸れ沢の底を歩いていきます。多少水が染みている沢底探訪はとってもダイナミック。両側の崖がせり立つ「ゴルジュ」形状は、圧倒的な自然感をもたらします。
今度は仮設の大きな鉄製階段が現れます。少しギシギシいうのがまたスリルがあります。
雨山峠は「檜岳(ひのきだっか)」「秦野峠」「鍋割山」への分岐点。休憩がてら行程の進捗を確認しましょう。そして今回は鍋割山稜線へのルートを紹介します。
雨山峠から先はガラッと印象が変わり、鎖場の多い細い稜線を進んでいくもの。非常に長い鎖場もあり、ちょっとした腕力も要求されます。鍋割山へ行かないのであれば、雨山峠で折り返すのがいいでしょう。

鎖場を終えるとあとは鍋割山までの稜線で、広葉樹の緑が美しいところ。鍋割山山頂に達したら、帰りは「後沢乗越」経由で大倉まで下りましょう。

大自然あふれる寄ルートは、大自然を行くアクティブルート!踏破ログを入手し、できれば経験者と一緒に出掛けられることをお勧めします。

寄沢ルートの基本情報
住所:神奈川県足柄上郡松田町寄
電話番号:0465-83-1221(松田町観光課)
アクセス:小田急電鉄新松田駅、JR松田駅よりバス

2021年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。