音のかほり~ロック喫茶「せるてぃぶ」~

マスターと客の知ったかぶりで身勝手な音楽会話

CHASE

2009-02-22 16:07:30 | ポップロック
CHASE
CHASE
1971

マスター「中川昭一議員は、大臣を辞任したけど、議員辞職はしなかったんだネ。」
 客  「もうろう会見とか酔っ払い会見とか言われてましたねー。酔っ払っているとしか思えませんけど。」
マスター「周りの人が止めないのがいけないとか言ってるけど、本人が1番悪いんじゃん。国会議員は人の精にするのが好きだなぁ。」
 客  「同行した記者も本当の事を記事にしなくちゃ。」
マスター「知らない、分からないじゃ、済まされない問題なのに。」
 客  「世界中に恥をさらして、国辱議員ですよ。」
マスター「国家反逆罪。」
           ~ ~ ♪ ♪ ♪ ~ ~
 客  「チェイスですねー。{黒い炎}が世界中で大ヒットしました。」
マスター「そうそう。その曲が入ってるアルバムなんだ。デビュー作。セカンドも発売されたみたいだけど、未CD化。聴いてみたいなぁ。」
 客  「ジャズとロックの融合バンド、ブラスロックの頂点にはシカゴがいます。」
マスター「世界的にはBS&Tも人気だったけど、日本では盛り上がらなかったネ。」
 客  「チェイスって、けっこうファンクしていて、早すぎたファンクバンドとも言えると思います。」
マスター「ん~。ビミョー。知らなかったけど、来日公演もしたらしい。」
 客  「マスター、知らなかったんですか?」
マスター「うん。記憶の片隅にも無いんだな。これが。1972年には、ロックしてたんだけどネ。」
 客  「1曲目のopen mind。いきなり、トランペット部隊が大活躍する曲です。」
マスター「ブラス隊もすごいんだけどさ、このバンドは、リズム隊が凄いんだよ。」
 客  「ドラムとベースの超絶テクニックは素晴らしいです。この時代で。」
マスター「ま。デビューアルバムの1曲目だから。あいさつがわりのテクニック披露大会かな。」
 客  「2曲目のlivin' in heat。シカゴかと思う位、シカゴのポップサウンドです。」
マスター「初期シカゴの斬新で美しいポップ性と同じだネ。」
 客  「3曲目のhello groceries。ハードロック的リズムギターのカッティングが好きなんですよ。シャカシャカッ。」
マスター「4本のトランペットが大迫力で迫ってくる曲だネ。」
 客  「4曲目のhandbags and gladrags。メロディが優しく暖かいです。」
マスター「チェイスにしたら静かな曲だネ。ソウルフルなボーカルの素晴らしさを体験できるよ。」
 客  「ボーカルも巧いですねー。」
マスター「5曲目はget it on。{黒い炎}の登場だ。いつ聴いてもかっこいい曲。チェイスと言えば黒い炎。固定概念に縛られているけどさ。」
 客  「1970年代を代表する曲のひとつです。トランペット部隊が、素晴らしいサウンドに乗って吹きまくっています。」
マスター「気持ちいいよネ。スカッとする曲なんだ。ブラスロックの見本の様だネ。」
 客  「7曲目はinvitation to a river。14分の組曲になっているんです。」
マスター「ま。ブラスロックによくあるパターンだから。でもさ、組曲とは言っても14分間は長い・・・。いつも途中で飽きるんだ。」
 客  「マスターって飽きっぽいですよねー。」
マスター「オイラの得意技!」


DREAM...

2009-02-11 14:04:09 | 現役!ザ・ビートルズ
2009年2月11日
ロンドン、アビーロード第2スタジオ。

ザ・ビートルズのメンバー4人、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが集まって新曲のレコーディングの最中。

全員「ハハハッ!」

    コントロールルームより、ジョージ・マーティンがマイクを通して笑い声の中に入っていく。

マーティン「おはよう。ボーイズ。楽しそうだね。」
ジョン「やぁ。マーティン。60すぎのおっさんにボーイズはねーだろ!?おッ、小僧もいっしょかいな?」

    笑いながら手を振るジョンのそばには、いつもヨーコがいる。

ジャイルズ「相変わらず、口が悪いね。ジョンは。」

    ギブソンのレスポール{ルーシー}を持ちながら、

ジョージ「おはよう。マーティン。今日のネクタイのセンスいいですネ。」
マーティン「なんと!ジョージが私のネクタイを褒めてくれたよ!」

    と、優しくウインクする。

リンゴ「ははは。ジョージは、マーティンのネクタイが気に入らなかったからな。」
マーティン「しかし、みんな仲がいいね。解散とか考えないのかい?」

    ジョンはポールを見つめながら。

ジョン「なんで解散せなあかんねん?」
ポール「ジョンの言うとおりだべさ。俺達は仲間だし親友なんだべさ。4人でビートルズじゃん。」
ジョージ「そうさ。スクールバスの中からネ。」

    ジョージは中学生時代を思い出していた。退屈な学校が嫌になっていたジョージはロックンロールに夢中になっていた。スクールバスでうたた寝をしていたジョージは{やっぱロックンロールは最高だ}との声に眼が覚めた。その声の持ち主こそ、1年先輩のポールだった。

リンゴ「おいどんもそう思うですたい。」

    と、言った後、軽くドラムをロールする。

マーティン「いつまでたっても仲がいいんだな。ところで、どーして日本の方言を使うんだい?しかも中途半端な。」
ポール「ヨーコの影響かな?ヨーコは日本について色々教えてくれるからさ。」
リンゴ「日本のファンは礼儀正しいよね。ちゃんと音楽を聴いてくれるんだ。」

    いつの間にかフェンダー・ストラトキャスターの{ロッキー}を持っていたジョージが言う。

ジョージ「そうなんだよ。エリック・クラプトンも同じ事を言ってたよ。だから、俺も日本でソロコンサートやったんだ。最高だったよ。」
ジョン「俺も1981年から、ワールドツアーをやろうとした時、日本からスタートしようと決めてたんだけど、トラブッちゃってさ。」

    ジョンは両手を横に広げた。

ポール「ビートルズのリーダーがソロコンサートやったら、解散かと世界中が大騒ぎになっちゃうよ。」

リンゴ「そういえば、1970年のアビーロードの頃、ポールが死んだんで解散したって大騒ぎになった。」
ジョン「そう。あれは、1967年のサージェントの製作中に、ポールが死んだ事にしてLPジャケットや曲に暗号を示そうゼって遊んだんだ。」
ジョージ「サージェント。マジカル。ホワイト。アビーと5、60個作ったんだけど、誰も気が付かなくてさ。」

    スタジオ内に飾ってあるLPを見つめていた4人。

ポール「誰も気が付かないなんて想定外だったよね。ジョージがアメリカのラジオ局に偽名で投稿したんだっけ?」

    いつの間にか、ウクレレを手にしていたジョージは、

ジョージ「俺じゃないよ。マルに頼んだんだよ。ちょーどアメリカに居たからさ。」

    温かいミルクをスタジオ内に持ってきたマルは、嬉しそうに笑っていた。

ジョン「すごい騒ぎになっちゃったよね。俺達は60個位作ったけど、世界中の人が過去のアルバム聴いて100個も探した。」
ポール「こじつけばっかりだったね。」
ジョージ「おかげで、古いアルバムが、また売れた。」
全員「わっははは!!」

        ~ ~ ~ つづく ~ かな? ~ ~ ~



THE DREAM WEAVER

2009-02-08 15:32:18 | ポップロック
GARY WRIGHT
THE DREAM WEAVER
1975

 客  「マスター?昨日の伝説のスポーツ名勝負ってテレビ見ましたか?」
マスター「見たよ、見たよ。懐かしかったネ。当時さ、近鉄とロッテの試合、偶然見たんだ。9時頃、チャンネルをガチャガチャ回してたら、野球中継してるんだもん。新聞のテレビ番組欄にも書いてなかったからさ、驚いたよ。」
 客  「やっぱ、いるんですよね。生中継見てる人って。」
マスター「昨日のテレビではやらなかったけど、中継のアナウンサーが{何の為に守るのか・・・。セカンド大石・・・。}って涙声になっていたのを覚えてるんだ。」
 客  「へ~。そうなんだ。」
マスター「あの頃の野球と今の野球。同じ野球なのに、あの頃の方がワクワクドキドキしてたなぁ。気持ちの入り方が違ったのかな?」
          ~ ~ ♪ ♪ ♪ ~ ~
 客  「ゲイリー・ライトの{夢織り人}ってアルバムですねー。懐かしいなぁ。」
マスター「ゲイリーは、ジョージ・ハリスンの親友。ジョージのソロアルバムのほとんどに参加してた。」
 客  「ハリスン・ファミリーの一人。共作もしてますし、プレイヤーとして、神への信仰の厚さも。お互いに尊敬してたみたいです。」
マスター「ゲイリーって、スプーキー・トゥースのメンバーだったけど、そんなに有名ではなかったなぁ。」
 客  「ジョージのアルバムで知ったんです。上手いキーボードプレイヤーだなぁって。そこ止まりでした。」
マスター「このアルバムは、まさに、そのキーボードミュージック満載だネ。インストアルバムではないよ。」
 客  「1曲目のlove is alive。アメリカでは、大ヒットした曲です。当時でいうムーグベースの音がいいですねー。」
マスター「ゲイリーの声が好きなんだ。ちょっとハスキーなハイトーンボイス。」
 客  「2曲目のlet it out。ポップ調な曲です。ムーグベースが活躍してます。」
マスター「キーボードソロの音色がゲイリーの音色なんだ。1音聴いただけでゲイリーだって判る。」
 客  「それって大切な事です。」
マスター「4曲目のmade to love you。エレピのフレーズが大好きなんだ。」
 客  「この曲でもムーグベースがいいんですよ。」
マスター「よっぽど、気に入ってたんだネ。」
 客  「ムーグブラスもゲイリーが弾いているんですよね。」
マスター「なんでもムーグだ。」
 客  「5曲目のpower of love。リズムギターがハードロックしてますねー。」
マスター「ロニー・モントローズが弾いているから。そういえば、モントローズって良かったなぁ。今度聴こうかな。」
 客  「6曲目はdream weaver。ゲイリーの大ヒット曲です。」
マスター「ゲイリーっていうと、どうしてもキーボードプレイがどうだとかになるんだけど。この曲のメロディは美しいし、素晴らしいボーカルだし。ソングライターとして、シンガーとしても、もっともっと評価されてもいいと思うよ。」
 客  「そうです。ゲイリーは素晴らしいアーティストなんです。」
マスター「9曲目のfeel for me。とても優しい曲だネ。このキーボードって、ジョー・サンプルみたいだ。」
 客  「クルセイダースの?」
マスター「そう。クレセイダースほどフュージョンしてないけどさ。」
 客  「このアルバムって、1975年の音なんですけど、懐かしさもありますけど、今の時代にも違和感なしで聴けます。」
マスター「そりゃ言い過ぎだろー。」