文淵の徒然なるかな

日々の徒然なるのを綴る

りはびり駄文

2012-06-30 18:05:50 | 日記
執筆を止め過ぎて文章がさっぱり書けない状態になりました(笑) しかし書かない私に存在意義はない……はず。そんなこんなでリハビリしてみようと思いたつ

中身もなく前後もめちゃくちゃでも書けば感覚は戻る……はず、そう信じて走る事にした。これから先は精神疾患のような文章が続きますが、思いたつままに書き殴ってます。意味も中身もありませんので、読む必要はありません(笑)

それではリハビリ開始

「六角形がスポーティーだと!?」
 署内に高城部長の声が響き渡る。その声には明らかに驚きと怒りが滲んでいた。
「私が生きてきた中で六角形がスポーティーだった試しがない。第一にそんな保守的な六角形をスポーティーと定義したら、三角形や四角はアグレッシブ過ぎと扱いに困るだろう!」
 高城部長の発言は最もである。六角形をスポーティーと定義するには余りにも無理があった。言うなれば幕の内弁当をミシュランのタイヤと定義するようなものである。
 しかし相対する木下巡査も負けてはいない。
「しかし部長時代は変化するもので最早六角形をバナナボートと同じ扱いにするのは明らかに間違っています。第一に六角形を近隣住民の迷惑省みずにプールに浮かべるような時代錯誤をいつまで許すつもりなんですか!」
 木下巡査の発言は正統性のある一般市民に根付いた発言だった。確かに近年バナナボートと同列視した六角形被害は日増しに増え続けている。政府与党も抗議団体からの三十万余りの署名に『六角形禁止法案』まで成立しそうな情勢だからだ。しかしそれとこれとは話が別だ。問題のすり替え甚だしい主張と言わざるを得ない。あくまで六角形は禁止されるべき存在であり、決してスポーティーとは何ら関係性は存在しない。しかしスポーティー故に禁止された事を踏まえれば、木下巡査の主張は最もである。
「だかね木下くん君がいくら主張を重ねようともだ。六角形はスポーティーとは呼べない代物だよ」
 高城部長は諭すように木下巡査に言葉をかけた。しかし木下巡査は反抗するように声を荒げて反論した。
「六角形はスポーティー! これは情勢柄常識なんだ」
 そう言い木下巡査は飛び出して行った。そんな木下巡査の背中を見ながら高城部長は呟くような私に言った。
「宮村くん……私は古い人間なのかね? ただ私は六角形のスポーティーさを認められない古い人間なのかね?」
 私は高城部長の問いかけに静かに言葉を選んで返した。
「いいえ、六角形は図形です」
 なんとも言えない雰囲気が辺りを包んだ。そう私もまた古い人間なのだ。時代がいくら変わっても六角形は図形だと信じている。
「そうか……」
 高城部長は何か諦めたように部屋を出て行った。
 もしかしたら別の返答もあったのかも知れない。だがいつだって世の中は非情だ。残酷な答えを返さなくてならない。私はそう自分に言い聞かせて同じく部屋を出た。
 ここは窓に檻がついているが警察署ではない。どちらかと言えば病院だ。服装も改装も自由だが、その自由さが環境の異常さを生み出している。私もそんな病人のひとつである。
「あいやそこの御仁待たれよ」
 呼びかけられた方に振り返るとチョンマゲに新聞紙を丸めた棒を腰に差した浪人に呼び止められた。
「これはこれは坂上殿。斯様な場所で一体何を?」
「何……近頃辻斬りが横行しておるようでの」

(作者ここでなぜか猛烈な睡魔に襲われ轟沈)

「まことでございますか? いやはや物騒な世の中になりましなな」
「安心召されよ拙者の刀でその様な者は一太刀にて切り捨て致す」
 坂上はそこまで話と異様雰囲気を感じとったのか、私を庇うように手を伸ばして、近づく男の前に出た。
「お主……最近市中で噂の辻斬りな違いないな?」
 坂上の問いかけに男は満面な笑みを浮かべて、笑いながら答えた。
「良くわかったな……如何にも私がその辻斬りだ」
 異様な雰囲気に私と坂上は二三歩後ろに退いた。
 次の瞬間男の抜き放った新聞紙の一太刀が空を薙いだ。
「ほぉ……私の太刀を避けるとはなかなかおもしろい」
 坂上も気がつけば新聞紙を抜いていた。坂上は新聞紙の切っ先を男に向けた正眼の構えをとり、対する男は右手の新聞紙の切っ先を下にして刃を坂上に向け、左手の短い新聞紙を腰に当て切っ先を坂上に刺さる向けた。
「ホウシャの構えか……三笠流か?」
「ふふふ……良く知っているな」
「伝え聞くに右手で薙ぐ構えでなく、右手で打ち据えて腰に構えた脇差しが必刀」
「その身で試してみよ」
 男の右手の切っ先が坂上の切っ先に触れるや、坂上の新聞紙を絡めとるようにして、左手の短い新聞紙が坂上の腹に突きたった。
「打ち据えるのではなく絡めとるのだ……」
 膝から崩れ落ちる坂上を抱き抱えるようにして男は呟く。
「無念……」
 坂上は小さく言葉を残して崩れ落ち倒れた。
「そこの男……今日この日の出来事と我が流派三笠がどのような剣術であるかを広めよ」
 そう言うと男は去って行った。私は坂上に近寄ろうかと考えたが、三日前にもこんな猿芝居があった事を思いだして関わるのを止めた。
 私がかなり離れたのを知ると坂上はゆっくり立ち上がった。しばらく浪人から学者に変わるだろう。いつもの事だ。
 廊下を歩いていると壁を叩く背の低い若い男がいた。
「こんにちは木村さん。まだトンネルは開通しませんか?」
「ああ、なかなか岩盤が硬くてね。だけどあと三年もすれば立派なトンネルが開通するよ」
「楽しみにしてます」
「おお、期待しといてくれ」
 そう言い木村さんはまた壁を叩き初めた。いつか開通すると信じて……私は食堂に向かった。
 食堂のテレビはいつも自然の風景が流れている。一時期一般のテレビが流れたが影響が強くて、すぐに現在の放送に変わった。食堂全てがワイドショー化したのはちょっとした恐怖だった。
 今日の昼御飯はなんだろうか? 味噌焼きの良い香りが漂うなか、時計は昼を指そうとしていた。
「宮坂……宮坂だな?」
 振り返ると私の事件を担当した刑事がそこにいた。
「誰ですか?」
「しらばっくれるなよ……お前の起こした胸くそ悪い事件を担当した中野だよ」
「今日はすごい雨ですね」
 窓の外は青空が広がり出掛けるには最適な空模様だった。私は立ち上がり食堂を駆け巡った。
「宮坂……お前が手をかけた娘が息を吹き返したよ」
 背中から冷水を浴びせかけられた気持ちになったが構わず駆け巡った。
「娘の証言次第ではお前の正常性が立証される……まぁその日までゆっくりここで過ごすんだな」
 そう言い中野刑事は出て行った。私はしばらく駆け巡った後に中野刑事が残した事実が今後どのような結末をもたらすのか容易に想像できた。
 昼食を食べ終わった私は隣の男の眼球に箸を突き立てた。
 職員に拘束された私は医者も襲い鎮静剤を打たれた朦朧とした意識で問診を受けた。
 暗く小さな部屋に湿ったベッドで寝かされて、視界に映る鉄の扉に小さな窓と鉄格子、左手には点滴が打たれ排泄部位には管を通され、手足も頭も動かせない状態となった。
 もうあの扉は開く事はないだろう。ゆっくり目を閉じた。どこかで悲痛な叫び声や獣のような咆哮が聞こえた。私もいずれは彼らのようになるのだろう。だがもうそれでも構わない。
 目を閉じると深淵な闇があった。身を委ねると何もかもが溶け消えた。

終わり







……ふぅ、突っ走ったゼ。駄文を書くに前後は必要ない。思いつくままに書くのが大事。整合性?そんなのはドブに捨てちまえ! リハビリになったかは不明だが、書き終わってなんだか話の輪郭のようなものが……本当はもっとめちゃくちゃな意味のない発言やら説明を織り混ぜて書こうと思ったけれど……まだまだ壊れ足りないかな

いや充分か(笑)

たまにこんな形でリハビリしようかと思います。ええ是非とも読み飛ばしてくだされば幸いです(笑)