文淵の徒然なるかな

日々の徒然なるのを綴る

言語がもたらすもの

2012-06-30 11:36:44 | 日記
多種多様な言語が存在している。言語とは思考であり感覚だと考えている

どうやら楽天は社内公用語が英語であるらしい……英語での思考がグローバルビジネスに必要だという判断だが、果たして本当にそうなのか疑っている

日本語の利点は読み込みの早さにあると考えている。英語を読み込みにはどうしても前後文を必要とするからだ

意志の伝達においても日本語以上に曖昧になりがちで含みある言語は存在しないので、良く言えばストレートだが、悪く言えば簡易であり安易と言える……ぶっきらぼうな言語

内容はどうしても繰り返しが多くなり情緒がない為にしつこささえ感じるし大風呂敷な発言になりがち

とはいえ日本語よりも曖昧ではないので、目的が定まる以上は行動に対しては迅速と言えるが……

もうひとつ挙げるなら主観と客観の違いも多分に含む

日本独特な日本語に成り立つ思考を捨て英語的な思考でどのような社会が訪れるのか?

思考や文化は言語に成り立つ。ひらがなカタカナ漢字アルファベット和製英語と様々に組み込みした日本語は柔軟性に富んでいる

多様な言語を組み込んだ結果、曖昧さが増した

かたや英語は単語の組み合わせに成り立つ。読み込みが遅くなる事や前後で文章の意味合いすら変わる

文章の出力においても同様

言葉尻をとられない為にはどうしても繰り返しの補足や制約が必要になる

結局余計にまわりくどくなる

楽天ショップのくどいメール案内もそういった部分から発生しているのかもしれない

くどい、しつこい、ウザイ感じになる訳ですな

英語やドルは世界標準である

しかしそもそも英語やドル基軸に合わせる必要があるのかすら疑問を感じる

もしグローバルビジネスを謳うなら公用語は英語にし支払い通貨もドルにすればよいし月収制ではなく年俸制にすればよい

文化や思考の違いは立派な付加価値である。その前提に立てばグローバルビジネスは付加価値ではなく量とコストに主眼を置いた考えだと思われる

なら量とコストを追い求めた現在の状況や海外の情勢を見るに、果たしてグローバルビジネスが重要なのか疑いは強くなる

国内と海外の繋ぎであるビジネスならば英語は有用だろうが、国内独自性のビジネスは日本語に成り立つように感じる

量とコストでは海外には勝てない。土地も人件費も高い国内では決して勝てない

なら土地と人件費に見合う付加価値を追究すればよい。日本語という思考や感覚に成り立つ文化を土壌にして付加価値を探せばよい

……探すというとなにやら大変な雰囲気なので、楽しんで改良して変えていけばよい

合理的に効率性を追究すればよい。日本独自のビジネスモデルはたくさんある。それは日本語という言語で成り立ったものだ

海外のビジネスが日本に上手く進出できない点を考えれば如何に日本が特殊な環境かがわかる

楽天が英語を公用語とするなら、海外の思考や感覚を用いる事に他ならない

仕組み自体も海外仕様しなければ、上手くはいかないだろう。しかし英語という思考や感覚がそんな日本的な仕組みは破壊するだろう

言語とは思考であり感覚。そして文化だ

こんな壮大な実験をしていただける事に感謝

楽天はこの先、企業買収されるか、企業傘下に収まるかの二択ではあると思うが……海外進出しない限りはそうなる運命にはあるだろうと予想する

なぜなら英語という思考や感覚がそうあるから

自分の予想は正しいのか、楽しみに見守ります