東北の祭りと民俗芸能の記録

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3月11日

2013-11-27 | 岩手
高校時代の先輩の曲です。
一昨年ボランティアで石巻に入っていた頃作った曲だそうです。
一緒に歌っている女性ヴォーカルは国武美由紀さん。



『あらわれて笑って』
幽霊でもいいから会いに来て。
すごくわかる。


https://soundcloud.com/fxs1340/arawaretewaratte

一揆の心、芸能の心(2)

2013-11-27 | 岩手
2013年3月10日

今日は午後から茶谷十六先生の講演会でした。
前回に続き『一揆の心、芸能の心』という演題です。
百姓一揆の盛んな土地には必ず民俗芸能が伝承されています。
そして日本で一番百姓一揆が多発したこの岩手には、日本で一番多くの芸能が伝承され、かつその水準・完成度は大変高いものだと言われています。
百姓一揆、民俗芸能、貧困、それがかつての岩手の姿なのですが、この3つが単に繋がるのではなく、そこにはこの土地に生きる人々の生き様との関連があるのではないかと考えられました。

岩手の芸能はその8割が供養のためのものです。
そして、その供養は単なる鎮魂ではなく魂奮いなのだと考えられています。
『やすらかに眠ってください』ではないのです。
二子鬼剣舞の師匠、及川充さんの言葉ですが、『鬼剣舞は踊るんじゃない、踏むんだ。剣を持つから剣舞なんじゃない、これは反閇だ。』
墓前で反閇し、笛や太鼓を打ち鳴らし、『眠っていないで起きてください。そしてあの世まで持って行った無念な気持ち、やりたかったこと、我慢出来ないことを私たちに話してください。生きている私たちがその無念を晴らしますから。』と魂で語りかけます。
岩手の芸能は生きている人間と亡くなった人間のコミュニケーション、魂の伝達なのです。

一方、一揆というのは心をひとつにすることであり、相手を信頼することこそが結束の要。
自らが極限状態であっても苦難を分かち合えることが結束の要。
遠い昔から岩手にはそれらが存在していたのですね。
そして、それは今も脈々と行き続けているのでしょう。
本当に厳しい時にこそ、心ひとつに祈り心を合わせて戦ったのだと思われます。

かつて生きていくのが困難だった岩手という土地で、一人一人の願いを皆の願いへと想いを繋ぐもの・・・それが一揆や民俗芸能であり、昨今では震災復興に関しても『頑張ろう』という通い合う心の中核として、苦難を分かち合い乗り越える力の原動力であり命となっているのですね。

2013年の3月11日を目前にした今、このお話を改めてお聞きすることが出来たことに感謝しています。
そして最後に・・・
なんと茶谷先生自ら南部牛追唄を歌ってくださいました。
このようなファンサービス(笑)は初めてで、心打たれる歌声に感動し帰って参りました。

追記:2013年4月16日 記事にしていただきました。
http://tohoku-fukko.jp/files/11/11-3.pdf

ツナミの涙

2013-11-27 | 日記
陸前高田ご出身の写真家、上田聡さんの写真集が出版されます。


『今後も被災地の「今」を撮り続け、震災があった事を風化させない為に』
上田さんの想いががたくさんの人に伝わりますように。
http://imaonline.jp/ud/photobook/5138132a6a8d1e294c000001

動画もご覧ください。
http://youtu.be/Kk8IOECrrkc

奈奈子祭(3)/鵜鳥神楽・早池峰岳神楽

2013-11-27 | 岩手沿岸の民俗芸能
2013年2月24日

神楽宿を通して小さな頃から神楽に親しんできた少年、鵜鳥神楽の舞い手としてこの日この場所で自ら舞うことに。
鵜鳥神楽は黒森神楽と同じように沿岸を巡行する廻り神楽です。
多くの神楽宿が震災による津波で被災し、今までどおりの巡行が難しくなっています。




そして言わずと知れた岳神楽。
東京などではお金を払って大きな会場で見る岳神楽も、地元ではこんなふうに身近な存在。








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