この写真の中に
得度でしか
使わないものがあるのです。
それは
中啓と二輪念珠です。
何故か?
それは、まだわかりません。
二輪念珠の方はよくわかります。
二輪念珠の房は得度用はおおあさ大麻です。
神社の注連縄などに使用されるものです。
麻により身を清め往生(往き生まれる)し、得度して僧侶となった暁には、お蚕様と同じように完全変態(まさしく往生)し、二輪念珠の房も絹の房になるということなんです。
それは、天皇陛下の大嘗祭の儀式でもまったく同じです。
大嘗祭とは最初に麻の衣を着て、人から神になり、絹の衣を着て、歴代の天皇の御霊を御身に呼び込み、新天皇となる儀式のことです。
麻とは大麻でなければなりません。
写真の得度用の二輪念珠の麻は、残念ながら亜麻のようです。
私が買ったのは高かったのですが、おおあさ大麻のものを特別にお願いいたしました。(ごめんなさい。写真無いです)¥¥
上の写真の下の二輪念珠は絹のはずですが、たぶん化繊ですね。
化繊では意味がないと思いますので、得度を終えてから本物を探したいと思います。
まだわからないのが中啓です。
中啓をひもときますと。
もともと日本で発明された扇
もともと日本で発明された扇は骨の片面に紙を貼ったもので、これは開くと扇の裏面に骨が露出するという形式であった。
日本の扇が中国に輸出されると、中国では両面に紙を貼る形態に改造された。
これが日本に逆輸入され、日本でも室町時代には両面に紙を貼ったものが作られるようになったが、そうすると畳んだ時の厚みが倍となるので、おのずと扇の上端が広がる格好となる。
これが中啓の起りである。そののち扇の製法が進み、両面貼りでも現在見られる末が広がらない扇(これを沈折〈しずめおり〉という)が造られるようになるが、中啓は末の開いたままの状態を維持し、公家や武家において笏のように儀礼の具とした。公家では檜扇を扇の中でもっとも正式なものとしたが、
中啓はその檜扇に次ぐものとされ、徳川家をはじめとする大名家では直垂・布衣・大紋着用の際の持ち物とされた。
また能や狂言、さらに歌舞伎の舞台でも使われている。
などなど中啓のうんちくはこんな感じなのですが
反っている骨のことを親骨(おやぼね)というのですが
この色が黄色から赤に変わるのです。
親骨が白(ナチュラル生成り)のものもあるのですが、写真のものは黄色!!
この差は何ですかね?
誰か教えてください。
JUGEMテーマ:仏教
あしたはついに金曜日
GW明けの授業は、なんとかカラダを維持するのが大変。
体調崩している人 続出中。
あしたの授業を乗り切れれば、とりあえず休みに凸ニュー
ナノですが
土曜日は子供の防災訓練でPTA役員として、お手伝い。
あんど
小3のムスメのピアノの発表会
バッハの
インベンション4番
と
小プレリュードハ長調
です。
ムスメの晴れ姿をビデオに納めます。
おれも頑張る!!
もともと
織物をやっていた関係から
糸にはめっぽうウルサい。
糸の撚糸(より)から 織物まで
ブッダの時代から人間は織物をしていたのですね。
猿と人間の違いは、織物ができるか、どうか とまで思っている。
よく、人間と動物との差は、火を扱えるか、扱えないかだ と言われる方もおられるし
私も学校ではそう習ったけれど、火を怖がらない動物はあまたいるし、
納得できていなかったが、数年前にやはり織物が出来るか出来ないかということなんだなーと思う。
私が言っている織物とは、経糸をはり、緯糸を通していく平織りの織物のことを指していますね。
そして、仏教を学びだしてから
漢字の成り立ちも考えるようになり、興味津々。
漢字は私を惹き付けます。
緯糸に使われる
緯
とは
1 織物の横糸。ぬきいと。
2 横に通っているもの。よこすじ。
のこと。
あと、(「経(けい)」に対して)神秘的な吉凶・予言を説く書。未来記。「緯書」などもありますが、時代が新しい。
新しいっていっても漢の時代ですが。
経
ですが
漢字の成り立ちは「經」の略体。
「經」は「糸」+音符「巠」の会意形声文字。「巠」は台座を置いて上下に糸を伸ばす様を表す象形文字で縦糸を意味。
「經」はそれに「糸」を添え繊維に関する語であることを強調。
これはまさしく糸が水平にまっすぐ糸がピーンと張られている様子に糸偏をつけた繊維関係の字と強調した、まさしく「経」一文字でタテイトを表す文字なわけですが、現代では経糸とさらに糸をつけていますね。
織物業者は、まだ経糸という文字は使いますが
最近、やはり日本語が乱れているわけで「経」に「縦」をあてたりしますね。
これなら、「たて糸」と書く方がよっぽどいい。
ここまで読まれた方ならお分かりですよね?
「縦」は人をおもいのままにする従事させるの意から たて(上から下へのたて構造)に人を並べて従わせるの意を強調させるために
糸偏をつけた漢字の成り立ちです。
ですから「経」に「縦」では意味がまったく違います。
ですから
「経糸」と書けないのでしたら「たて糸」と書くほうがいいのです。
辞書にも載っているよ!縦糸! と突っ込む人がおられますが、間違った使い方でも
間違った使い方をする人が多くなるとそれも正しくなってくると言う悪しき例のひとつともいえます。
ちなみに辞書で意味を検索した場合は、一番最初に書いてあるのが[「昔からいわれている意味」と理解してくださいね。
タテイトは縦糸ではなく経糸が正解。
猿と人間の差は織物が出来るかどうかだと思いますw