ブレストシーブ刀剣愛好会in宮城工場

宮城工場の刀剣好きブログ(^-^)

刀剣紹介No.8

2023年08月25日 | 日記

6月に宮城県大崎市で開催された刀剣展では展示されなかった無銘の”わきざし”を紹介します!

これは工場警備担当者が所有しているものです。

 

この刀は、直刃(すぐは)調に湾れ(のたれ)交じりの刃文です。

 

上身(かみ)の中ごろに見られる刃文の乱れた感じが持ち主のお気に入りです(^_^)

地鉄(じがね)は板目肌(いためはだ)です。

 

物打ち辺りには、試し切りの際にできたと思われる化粧研ぎの擦れが見られます。


刀剣展示 in 倶利迦羅不動寺!

2023年08月08日 | 日記

今年の11月に石川県の倶利迦羅不動寺で刀剣展示が開催予定です

詳細情報は日本刀剣博物技術研究財団HPやTwitterで順次更新されています。

大盛況だった大崎市に続き、こちらの展示も楽しみです

 

財団HPより↓↓


『見どころ学べる!目で観る刀の教科書展』

2023年06月09日 | 日記

大崎市役所で開催された『見どころ学べる!目で観る刀の教科書展』が開催され、宮城工場従業員も協力スタッフとして参加しました!

6月2日~5日の展示期間中に約7000人が来場し、大盛況でした。

展示最終日の5日夜には日本刀展示数でギネス世界記録に認定され、貴重な瞬間に立ち会うことができました~(^O^)

財団スタッフ、ボランティアスタッフ、工場協力スタッフとして参加した皆さん、お疲れ様でした☆


目で観る刀の教科書展(令和5年6月2日~6月5日)道順案内②

2023年05月17日 | 日記

大崎市役所新庁舎(刀剣展示会場)から大崎市地域交流センター(特別講演会場)までの道順をご紹介します!

 

1.大崎市役所出口から左方向へ進みます。

2.まっすぐに100m程進みます。左側には立体駐車場が見えます。

3.大崎市地域交流センターは交差点の斜め左方向に見えますので、横断歩道を2回渡ります。

4.大崎市地域交流センター到着です。


目で観る刀の教科書展(令和5年6月2日~6月5日)道順案内

2023年05月16日 | 日記

『目で観る刀の教科書展』会場の最寄り駅であるJR古川駅から大崎市役所新庁舎までの道順をご紹介します!

 

1.JR古川駅新幹線口改札口

2.JR古川駅新幹線改札口を出て左方向に進むと、すぐにおみやげ処があります。

3.その先へ進んでいくと階段があるので下ります。

4.階段を下りて左に進み、古川駅正面口から外に出ます。

5.古川駅正面口から外に出ると、正面に『萩の月』や『APA』の看板が見えます。看板のある側に向かって真っすぐに進みます。

6.正面に歩いていくと突き当りに岩手銀行がありますので、横断歩道を渡り、右に曲がります。

7.少し歩くと正面に七十七銀行が見えてきますので、道なりに左へ曲がります。

8.その先に交差点がありますので、横断歩道を渡り、まっすぐに200m程進みます。(交差点の左側に『ホテルルートイン』、右側に『ゲオ』があります)

9.二つ目の交差点の横断歩道を渡り、右へ150m程進みます。

10.正面に『いろはにほへと』という看板が見えてきます。道なりに左へ曲がります。

11.しばらく直進します。(約800m)

12.まっすぐ歩いていくと途中、左側に『菓匠三全』が見えてきます。

13.左側に『くすりのヨネキ』、右側に『七十七銀行』が見えます。まだ直進です。

14.左側に『LAWSON』があります。ここも直進です。

15.左側に『杜の都信用金庫』その少し先に『牛タン炭焼利久』が見えてきます。あと一息です。

16.七日町交差点の横断歩道を渡り、すぐに右に渡ります。(交差点正面側には『てんまん』という店が見えます)

17.この横断歩道を渡ります。

18.そのまま100m程直進します。右側に立体駐車場が見えます。(左奥の方に大崎市役所新庁舎が見えてきます)

19.大崎市役所新庁舎到着です。

20.大崎市役所新庁舎正面入口

 

 

 

 

 


刀剣紹介No.7

2023年05月11日 | 日記

今回の刀剣紹介は、工場環境整備担当者が所有している『肥前国住忠吉(ひぜんこくじゅうただよし)』です。肥前忠吉は新刀期の刀工で、銘を変えながら9代続いた名門です。本刀は、肥前忠吉後代の作のようです。

 

刃文は、シンプルな中直刃(なかすぐは)の所々に湾れ(のたれ)が交じります。

 

地鉄(じがね)には映り(うつり)が見られ、黒っぽい変わり鉄の様子も見られます。

平地(ひらじ)は板目(いため)肌、鎬地(しのぎじ)は柾目(まさめ)肌です。

 

物打ちから切先(きっさき)にかけて地景(ちけい)の様なものも見えます。

 

所々に化粧研ぎが擦れたような部分が見られますが、二十年ほど前に巻き藁を切断する試し切りを行い、太めの巻き藁をあっさりと切断できた切れ味の良さも証明された刀です☆


刀剣紹介No.6

2023年04月24日 | 日記

今回の刀剣紹介は、配送出荷担当者が所有している無銘の”わきざし”です。

 

一見まっすぐな刃文に見えますが、所々に小さく湾れ(のたれ)の交じった刃文の刀です。

 

地鉄(じがね)は板目肌(いためはだ)で、茎(なかご)寄りの方がハッキリとした板目模様を見ることができます。持ち主は、地肌の模様の感じが特に気に入っており、手入れの際には時間をかけてじっくりと鑑賞しているそうです(^_^)

 

物打ち辺りから切先にかけて沸の粒が特に多く、光に当たるとよく見えます。

帽子は返りが浅く、切先の所々にも沸の粒が見られます。

刃中には金筋や砂流しが見られ、シンプルな刃文ながら魅力的な刀です。


刀剣紹介No.5

2023年03月30日 | 日記

今回の刀剣紹介は、『伊賀守藤原金道(いがのかみふじわらきんみち)』です。

工場品質管理担当者が所有している”わきざし”です。

金道は江戸時代に活躍した山城(現在の京都府)の刀工です。

 

この刀はシンプルな直刃(すぐは)の刃文で、映り(うつり)が印象的な刀です。映りとは、刃文と鎬筋(しのぎすじ)の間に、白っぽく影のように見えるもののこと。表側は、色々な角度から映りの様子が見られます。

茎(なかご)には、銘と共に『菊紋』、『雷除』が刻まれています。

菊紋は、初代金道が天皇や朝廷へ奉仕した功績があったことにより使用を許されたものです。金道家は代々引き継がれ、十一代続いた名門です。

雷除の文字は、五代金道の頃から刻まれたといわれています。「雷除」の刻された金道の刀は災厄除けとして人気であったようです。

 

茎には『日本鍛冶宗匠』とも刻されています。

これは初代金道が徳川家康の取次ぎにより、日本中の刀鍛冶の頭領であることをあらわす「日本鍛冶宗匠」を朝廷より直々に勅許を受けた名門であることをあらわしているといえます。

 

小板目肌(こいためはだ)の地鉄(じがね)です。沸(にえ)出来の刀で、刃文には沸の粒が数多く見られます。

 

物打ち辺りに太めの金筋(きんすじ)が見られます。

持ち主は、この刀で見られる映りの様子や刃中の働きなど、様々な角度から鑑賞を楽しめるところが気に入っており、『日本鍛冶宗匠』の刀を所有していることを嬉しく思っています(^_^)


刀剣紹介No.4

2023年03月03日 | 日記

刀剣紹介第4弾は『備州長船祐定(びしゅうおさふねすけさだ)』です!

この刀は、資材管理担当者が所有している”打刀(うちがたな)”です。

 

この刀は、数十名いると言われている『祐定』の中の一振りです。

長さ65cm以上、反りの感じもなかなかで実際に持つと、ずっしりと重みを感じられる刀です。

 

表側の刃文は、刃区(はまち)側から小互の目(こぐのめ)と尖り互の目(とがりぐのめ)が交じり、所々に湾れ(のたれ)が見られます。

 

裏側の刃文は、刃区(はまち)側から物打ち辺りまで小互の目(こぐのめ)と尖り互の目(とがりぐのめ)で、物打ち辺りに湾れ(のたれ)が交じります。

 

平地(ひらじ)は小板目(こいため)、鎬地(しのぎじ)は柾目(まさめ)交じりに見えます。

 

切先(きっさき)は小切先(こきっさき)です。

刃中には、足(あし)や葉(よう)などの働きが数多く見られます。

特に刀の表側に足、裏側には葉が多く見られます。

 

持ち主は、表裏の異なる刃文の乱れ具合と働きの様子を見比べながら鑑賞できるこの刀に魅力を感じています☆


刀剣紹介No.3

2023年02月17日 | 日記

今回の刀剣紹介は、製造機械オペレーターが所有している”わきざし”です。

無銘の刀で、わきざしの中でも長めであることから”大わきざし”(54.5~60.6cm)と呼ばれる長さのものです。

 

 

シンプルにすーっと通ったまっすぐな刃文が印象的な刀です。まっすぐな刃文を直刃(すぐは)といいます。

 

 

茎(なかご)は、磨り上げ(すりあげ)、先切りです。

切先(きっさき)は大切先(おおきっさき)です。切先とは刀の先端部分のことです。

 

 

板目肌(いためはだ)に柾(まさ)が流れる地鉄(じがね)です。

切先(きっさき)寄りは板目が、茎(なかご)寄りは柾目が強くでています。

 

 

刃中には金筋(きんすじ)や砂流し(すながし)が見られ、地には地景(ちけい)が見られます。

淡い映り(うつり)があり、刃文は匂(におい)出来です。

南北朝期の三原物と鑑せられる刀で、かなり長かった刀(おそらく80cmくらい)を室町時代後期(戦国時代)に30cm以上も短くして、片手で抜き、戦いやすいサイズにしたもののようです。

持ち主はこの写真の角度で見える直刃と、地肌の模様の感じが気に入っており、時代相応の研ぎ減りはあるものの、たくさんの見どころがある魅力的な刀だと感じています