「言葉にできないから、ギターを弾くわけですよ」。ステージからの切ない雄叫(おたけ)びでおなじみの熱血青春バンド、サンボマスター。ロックンロールやソウルの先達たちから貪欲(どんよく)に音楽を学んできた唄(うた)とギターの山口隆さんは、よく知られた読書家でもある。音楽同様読書でも、あごの強さと胃袋のでかさは超一級だった。(聞き手・近藤康太郎)
■井伏鱒二 やばいでしょ
――大変な本好きだそうで。
「系統立ってないですよ。時期によって、自分の中でブームがありまして。今は楽しい本ブーム。フェスで全国を回るでしょ。ホテルの部屋に帰ると、どっと寂しくなる。そのときに読ルイヴィトン 財布 コピーむんですよ。この『ラジカセのデザイン!』(松崎順一、青幻舎)とか、やばいでしょ? 難しい本ブームのときもあった。デリダやフーコー、メルロ・ポンティなんかを読む。ただね、これは声を大にして言いたいんだけど、自分に分からないやつを買ってきて読むのが目的ですから。理解してないですからね。挫折するのが目的」
――初期のアルバムに「スペシャルサンクス井伏鱒二」なんて書いていました。
「『井伏鱒二対談集』(新潮文庫☆)で読んでね、この人、全然生活者として立派じゃない(笑い)。そういう、学校では教えてくれないところがすごくよかった。井伏は初期の『夜ふけと梅の花』(講談社文芸文庫)から『集金旅行』(新潮文庫☆)、『駅前旅館』(同)、『珍品堂主人』(中公文庫)……どれもいいんだな。開高健も好き。『私の釣魚大全』(文春文庫)なんか最高だったな。田中小実昌は『ポロポロ』(河出文庫)とか、もう泣けてしょうがないんですよ。優しいんだ。ただ、『アメン父』(講談社文芸文庫☆)は、文章が少し違ってないですか? なんて言うか、居住まいを正した文章」
「今は楽しい本モードだから、ちょっとヘビーで読めないんですけどね、小島信夫の『抱擁家族』(講談社文芸文庫)も好きなんですよね。『残光』(新潮文庫)、『アメリカン・スクール』(同)もすごい。あの人は、文章を進ませる潤滑油が、人と違うんじゃねえかって気がする。エンジンオイルが違う。小島さんと対談(『対談・文学と人生』講談社文芸文庫)していた森敦もいい。〈月山〉(文春文庫『月山・鳥海山』所収)って、少年ジャンプに載ってそうな話だと思って読んでいた。あと今東光かな。『極道辻説法』(集英社文庫☆)。めちゃくちゃ文章面白いですよ。それで、センチメンタルなんだ。もちろん太宰治もね。『津軽』(ブランドコピー新潮文庫など)の一場面で、志賀直哉とおぼしき作家ばかりを褒める故郷の知り合いに向かって、『君たちは、僕を前に置きながら、僕の作品について一言も言ってくれないのは、ひどいじゃないか』ってすねる。ほっとしますよね」
――山口さんはこれだけ文学好きなのに、歌詞を文学的と評されるのが嫌いだとか。
「ロックって『文学的』にあこがれるんです。でもそれは『的』でしょ? 『文学』じゃない。飛行機雲みたい。本当に飛んでいる飛行機は別のところにいる。僕は別に、自分のやっていることを文学だって言っているわけじゃないんですよ。ただ、もっと直接的にやりたい」
「歌詞は、分かりやすいのがいいと思っていますね。人間て、正直にやろうと思っても、何かかっこつける。歌詞を書くときにも、本当はもっと情けないこと、センチメンタルなことを考えているのに、ロックをやるとなると、かっこつけちゃう。装飾しちゃう自分が、まだいる。そういうの、完全にやめたいなと思って新作アルバムを作ったんです。新人バンドに『あなたの考えは甘い』って罵倒(ばとう)されるようなのを書こうと思った」
――歌詞の言葉の選び方は?
「キッズたちは歌を分かりたいし、ライブで爆発したい。ツアーしてると、もう会場が酸欠になるほどなんですよ。僕は、このキッズたちと一緒に歌える方がいいと思う。だから、難しいことを言うときにこの言葉は難しすぎるかどうか考える。考えて、でも言っちゃった方がいい、ということもある。リズムがよければ歌える場合もあるんです。言葉が陳腐かどうかなんて、考えない。陳腐な方がいい場合もありますから」
「時間とともに色あせていく言葉もあるでしょう。そこは気をつけますが、逆に、この言葉はいつまでも生きていてほしいという、願いも込めて書くこともある。〈あなたといきたい〉っていう曲があるんです。母親のこと歌っているんですけどね。実家に帰って音楽聴いてたら、部屋に来て『ロックがうるさいわよ!』って怒られる。いまだに子供扱い。そういう母親への愛情を、ここまで歌っちゃっていいのかなっていうセンチな歌詞なんだけど、メンバーが『やれよやれよ』って」
――歌詞に文学からの影響は?
「影響されまくってますよ。本からもらった宝物、たくさんある。何げないせりふとかね。高橋三千綱の時代小説の『暗闇一心斎』(文春文庫)に、『フリーダム。己(おの)が魂を風に泳がせよ』って場面があるんですけど、しびれますねえ。あと、最後の締め。開高健は、最後の一言にすごいこと書きます。秋風よ、心して吹け、とか、唐突にそういう文章を持ってくる(『日本人の遊び場――開高健ルポルタージュ選集』光文社文庫)。太宰の〈ロマネスク〉(『晩年』新潮文庫)の最後に、『私たちは芸術家だ。王侯といえども、恐れない』とか突然言ったりね。そういうの、曲の構成上、とても影響受けます」
「リンクというか、反響しあって曲はできている。ライブでキッズがワーッと騒いでいる、その場その時に、井伏鱒二さんがいたり、太宰が、小実昌さんが一緒にいる。そう感じるんですよね」
(☆は絶版か品切れ)
◇
やまぐち・たかし 76年生まれ。切なく力強い歌詞と旋律で人気のロックバンド「サンボマスター」の、唄とギター担当。ニューアルバム「きみのためにつよくなりたい」が発売中。今夏もフェスティバルなどに多数出演。http://www.sambomaster.com/
■井伏鱒二 やばいでしょ
――大変な本好きだそうで。
「系統立ってないですよ。時期によって、自分の中でブームがありまして。今は楽しい本ブーム。フェスで全国を回るでしょ。ホテルの部屋に帰ると、どっと寂しくなる。そのときに読ルイヴィトン 財布 コピーむんですよ。この『ラジカセのデザイン!』(松崎順一、青幻舎)とか、やばいでしょ? 難しい本ブームのときもあった。デリダやフーコー、メルロ・ポンティなんかを読む。ただね、これは声を大にして言いたいんだけど、自分に分からないやつを買ってきて読むのが目的ですから。理解してないですからね。挫折するのが目的」
――初期のアルバムに「スペシャルサンクス井伏鱒二」なんて書いていました。
「『井伏鱒二対談集』(新潮文庫☆)で読んでね、この人、全然生活者として立派じゃない(笑い)。そういう、学校では教えてくれないところがすごくよかった。井伏は初期の『夜ふけと梅の花』(講談社文芸文庫)から『集金旅行』(新潮文庫☆)、『駅前旅館』(同)、『珍品堂主人』(中公文庫)……どれもいいんだな。開高健も好き。『私の釣魚大全』(文春文庫)なんか最高だったな。田中小実昌は『ポロポロ』(河出文庫)とか、もう泣けてしょうがないんですよ。優しいんだ。ただ、『アメン父』(講談社文芸文庫☆)は、文章が少し違ってないですか? なんて言うか、居住まいを正した文章」
「今は楽しい本モードだから、ちょっとヘビーで読めないんですけどね、小島信夫の『抱擁家族』(講談社文芸文庫)も好きなんですよね。『残光』(新潮文庫)、『アメリカン・スクール』(同)もすごい。あの人は、文章を進ませる潤滑油が、人と違うんじゃねえかって気がする。エンジンオイルが違う。小島さんと対談(『対談・文学と人生』講談社文芸文庫)していた森敦もいい。〈月山〉(文春文庫『月山・鳥海山』所収)って、少年ジャンプに載ってそうな話だと思って読んでいた。あと今東光かな。『極道辻説法』(集英社文庫☆)。めちゃくちゃ文章面白いですよ。それで、センチメンタルなんだ。もちろん太宰治もね。『津軽』(ブランドコピー新潮文庫など)の一場面で、志賀直哉とおぼしき作家ばかりを褒める故郷の知り合いに向かって、『君たちは、僕を前に置きながら、僕の作品について一言も言ってくれないのは、ひどいじゃないか』ってすねる。ほっとしますよね」
――山口さんはこれだけ文学好きなのに、歌詞を文学的と評されるのが嫌いだとか。
「ロックって『文学的』にあこがれるんです。でもそれは『的』でしょ? 『文学』じゃない。飛行機雲みたい。本当に飛んでいる飛行機は別のところにいる。僕は別に、自分のやっていることを文学だって言っているわけじゃないんですよ。ただ、もっと直接的にやりたい」
「歌詞は、分かりやすいのがいいと思っていますね。人間て、正直にやろうと思っても、何かかっこつける。歌詞を書くときにも、本当はもっと情けないこと、センチメンタルなことを考えているのに、ロックをやるとなると、かっこつけちゃう。装飾しちゃう自分が、まだいる。そういうの、完全にやめたいなと思って新作アルバムを作ったんです。新人バンドに『あなたの考えは甘い』って罵倒(ばとう)されるようなのを書こうと思った」
――歌詞の言葉の選び方は?
「キッズたちは歌を分かりたいし、ライブで爆発したい。ツアーしてると、もう会場が酸欠になるほどなんですよ。僕は、このキッズたちと一緒に歌える方がいいと思う。だから、難しいことを言うときにこの言葉は難しすぎるかどうか考える。考えて、でも言っちゃった方がいい、ということもある。リズムがよければ歌える場合もあるんです。言葉が陳腐かどうかなんて、考えない。陳腐な方がいい場合もありますから」
「時間とともに色あせていく言葉もあるでしょう。そこは気をつけますが、逆に、この言葉はいつまでも生きていてほしいという、願いも込めて書くこともある。〈あなたといきたい〉っていう曲があるんです。母親のこと歌っているんですけどね。実家に帰って音楽聴いてたら、部屋に来て『ロックがうるさいわよ!』って怒られる。いまだに子供扱い。そういう母親への愛情を、ここまで歌っちゃっていいのかなっていうセンチな歌詞なんだけど、メンバーが『やれよやれよ』って」
――歌詞に文学からの影響は?
「影響されまくってますよ。本からもらった宝物、たくさんある。何げないせりふとかね。高橋三千綱の時代小説の『暗闇一心斎』(文春文庫)に、『フリーダム。己(おの)が魂を風に泳がせよ』って場面があるんですけど、しびれますねえ。あと、最後の締め。開高健は、最後の一言にすごいこと書きます。秋風よ、心して吹け、とか、唐突にそういう文章を持ってくる(『日本人の遊び場――開高健ルポルタージュ選集』光文社文庫)。太宰の〈ロマネスク〉(『晩年』新潮文庫)の最後に、『私たちは芸術家だ。王侯といえども、恐れない』とか突然言ったりね。そういうの、曲の構成上、とても影響受けます」
「リンクというか、反響しあって曲はできている。ライブでキッズがワーッと騒いでいる、その場その時に、井伏鱒二さんがいたり、太宰が、小実昌さんが一緒にいる。そう感じるんですよね」
(☆は絶版か品切れ)
◇
やまぐち・たかし 76年生まれ。切なく力強い歌詞と旋律で人気のロックバンド「サンボマスター」の、唄とギター担当。ニューアルバム「きみのためにつよくなりたい」が発売中。今夏もフェスティバルなどに多数出演。http://www.sambomaster.com/
陽春の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚くお礼申します。
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