日本の美、盆栽

春夏秋冬、様々に変化していく木々、
いつも心を和ましてくれる盆栽に乾杯!

雪が舞う

2007-12-22 16:43:46 | Weblog

雪が舞う

今日は冬至、正午の太陽の高度は低く、昼間の時が一年で一番短く、信州は小雪がチラチラ舞い肌寒くなんとなく憂鬱、窓越しに見える山は赤松と雑木が混生し、先月の初旬まで賑やかだった山々、雑木は葉をふるい寒々とした姿、赤松の緑が所々点在し、雑木たちを優しく抱擁している様に目に映る。わが盆樹たちも寒かろう、ムロの温度は午後3時時点で4度、これから夜中にかけて更に寒くなるだろう。

 頑 張 れ 盆 樹 た ち!!

鞍馬シダ


愛樹のカレンダー

2007-12-14 14:30:47 | Weblog

愛 樹 の カ レ ン ダー

 

信州の冬はこれから本番、つい先月まで陽光を思う存分浴び目を楽しませてくれた盆樹たち、来年の3月まで狭いムロの中で窮屈な思いと、寒さに耐え春を待つ。愛好家には一年間の培養管理の反省と共に剪定整姿の時節、成長した一盆一盆と取組んで、その樹の個性を生かし最高な姿に創り上げることは、盆栽家にとっては無限に楽しい作業です。盆友とその一樹が持つ由来を語りつつ、作風に対し意見交歓するのも盆栽家ならではの醍醐味かもしれません。

写真は、寒い折いつでも身近で愛樹が見られるようにエクセルでカレンダーを作って見また。 

 

 

来年もよき友でありますように

2007-12-10 12:09:34 | Weblog

ミセバヤの紅葉


園芸名:日高ミセバヤ  ベンケイソウ科:北海道に自生



今年も早いもの、年の瀬も迫り、余すところわずかとなりました。

寒風が吹くようになり、冬の斜陽が日陰を作り昼近くまで凍りついて居るような昨今です。

一年間の管理で一盆一盆と取組んで、その樹の最高な姿に創り上げるプロセスと、何かとギスギスした世の中、時には、ふと、一息入れて心を癒してくれた盆樹に、信州の厳冬を乗り越え、来年もよき友でありますように願っているこの頃です。
                       

 

 


想いでの一鉢

2007-12-01 16:08:37 | 盆栽

庭木用のサツキを盆栽に改作したプロセス


 植物名:サツキツツジ(万岳)培養歴:30 幹周り:39cm 樹高:32cm


この樹は昭和525月に、今は亡き母と岐阜県に向かう途中、木曾福島町(現在の木曽町)の雑貨店の庭先で販売されているのが目に止まり、よく見ると立ち上がりの太さに惚れ込み、1,200円で迷わず購入しました。大切に持ち帰り、早速、不要な枝を整理し、葉を一枚も残さず全部切り捨て、根は水洗いをして全部きれいに畑土落とし、鹿沼土に水苔を混ぜ素焼きの鉢に植え込み、地下1.5メーターのムロに入れ風を避け、幹が乾燥しない様に胴吹き芽が出るまで、勤めの関係上家族の協力を得て、1日に45回噴霧器にて水を噴霧していただき胴吹きするのを待ちました。原木さえ元気な樹であれば芽がプツプツふいてくれます。その後、23年樹に勢力をつけ、胴吹き芽を伸ばし必要な枝にアルミ線をかけ樹形を作り、培養管理をして今日に至っています。樹形はこれと言うとりえもなく再検討をしている所です。華宝、暁天等は太りが早いと聞きますが、これらの樹に比べ、万岳は樹性が強く太りのペースが速いと思います。
まさか
!!こんなに太くなるとは当時は思ってもいませんでした。この樹に潅水する度に、在りし日の元気な母の姿が目に浮かぶ大切な想いでの一鉢です。