ボケボケやあの愛しくてたまらない日々

独特の距離を保ちながら暮らしてきた母が突然、脳卒中患者に!母の病と向き合いながら感じたことを綴ります。

余命3日「お別れの時が来ました」②

2019-02-18 | 身体の変化
2018年11月2日(金)


母はHCUに運ばれたが、私は外で待つことに。
その間に、リハビリ病棟の看護師が母の荷物をもって私のところにやってきた。
今日は洗濯したものも大量に持っている。
そこに入院した時に自宅から持参していたタオルケットなども手渡された。

本当に大量の手荷物だ。

なかなか呼ばれる気配がない。
私は従姉に電話する。そう、母が手術をしたとき13時間一緒にいてくれた従姉である。

血圧が昇圧剤を入れても60台から上がってこないこと。
誤嚥性肺炎を起こしてショック状態であること。
たぶん、ながくても3日以内で別れの時がくるといわれたことなどを伝える。

従姉は「わかった!すぐ行くから」と電話をきった。


漸く呼ばれてHCUの中に入る。
看護師が、「急なことで驚かれたでしょう?」と声をかけてきた。

薄暗いHCUの中で、母は入り口近く、看護師やスタッフが常にいる場所のすぐ近くのベッドにいた。
モニター以外にも、沢山の点滴が繋がれていた。

私は母の手をとり、何もいわずに立っていた。
そこにN先生がやってきた。
「昇圧剤を入れても、なかなか血圧が上がってこない状態です。」
私はモニターを確認した。心拍数と呼吸の回数はかなり多い。

N先生はさらに話を続ける。
「どなたにも必ずお別れの時はきます。それは私たちも同様です。お母様は今その時がきたと思ってください」
「お辛いでしょうが、どなたにも訪れるものです」

その後も私は母の手をとりながら様子をみるでもなく見ていた。
看護師は何もいわずに、寄り添うように私の様子見守ってくれていた。
私にはそれがありがたかった。
そして看護師は、母に対する処置を淡々とこなしていた。








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