ボケボケやあの愛しくてたまらない日々

独特の距離を保ちながら暮らしてきた母が突然、脳卒中患者に!母の病と向き合いながら感じたことを綴ります。

転院のこと・・・④

2019-02-02 | これからのこと

2018年9月25日(火)

 

お昼休みに相談員のKさんから電話があった。

大阪市内のK病院に27日に転院することが正式に決まったとのこと。

どうなるか分からなかっただけに、ものすごく急に感じた。

 

・10時半までにK病院に移る必要があること。

・当日は9時過ぎにこちらの病院を出ること。

・それまでに荷物をまとめ、清算を済ませておくこと。

・母のパジャマを用意しておくこと(・は病院着なので)

・移動は介護タクシーを利用するようになること

などの説明があった。

 

それを聞いた時の私の気持ちは

「そうか、リハビリ病院に決まってしまったんだ・・・」というものだった。

『母の運に任せよう!』と昨日決めたけれども、それが『リハビリ病院への転院』だったのだと。

正直複雑だった。今の母で大丈夫なのかと。

それでも進むしかない、とも思っていた。今は進もう、そうしよう、と言い聞かせていた。

 

仕事を終えて母に会いに行く。

「明日が最後で明後日が転院」であることを母に伝えた。

母は信じられないような目をした後、目を閉じて口をしっかり結んだ。

しばらく目を開けることはなかった。

悲しんでいるというか、寂しがっているのだと感じた。

 

「お家に帰れるようにするための選択だから」

「また二人で頑張ろうな」と伝えると頷いた。

皆にやさしくしてもらっていたから、みんなと別れたくないのだろう。

「でもね、ボケ子さん、ここを卒業して頑張ろうね」と私は心の中で呟いた。