早い時間の夜空

こんな時間に環状八号線を走っていると
少し子供の頃を思い出す
まだこんなにも道はできていない時
ここを二輪車で走りぬけていた自分を
あの頃は何時も無駄に
走っていた
何の理由も無く

あの頃に
見上げた月は
今も何も変わらない
あの頃に行き止まりだった
道は変わり
綺麗になり
何処までもどこまでも
つづいて

成長進歩・・・なれ

そんな事をあの頃の
薄く削られた
月に問いかけてみたい



　　　　　　　　　　ダグラス風に