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伽羅にさそわれて

香道への第一歩。数十年後には何かが見えてくるコトを期待して、知性と教養を身につけることも目指していこう。

香道 梅花香

2015年03月06日 | お香

2月に行われた組香。

春を告げる鳥が鶯なように、春を告げる花は梅ということで梅花香。

 

 

証歌

梅が香を袖に移してととめては春は過くともかたみならまし (古今集 詠み人しらず)

梅の香りを袖に移して残しておくことができたなら、春が過ぎてしまっても(春の)形見となるだろうなあ、という意味。






構造式
  
白梅           }                      (羅国)
紅梅           }   2T                   (真南蛮) 
鶯            }           }4         (佐曾羅)   
梅花                1                 (伽羅)  
                                                         
 
「白梅」(羅国)と「紅梅」(真南蛮)と「鶯」(佐曾羅)には試香がある。全4種一炉ずつ聞いてその順番を当てる。

 

 

名目

白梅  一輪

紅梅  一枝

鶯   花の友

梅花  梅香

 

 

下附

皆 梅花

他 点

 

試香では「白梅」(羅国)は甘い香りでこげ茶にしまの香木。「紅梅」(真南蛮)は色は羅国と似ていたが、ちょっとゴムのような香りで決していい香りではなかった。「鶯」(佐曾羅)は白い香木でミルキーな香り。

一炉目は佐曾羅。二炉目は甘くて強い香りだから羅国。三炉目はちょっとわかりにくい香りだが、いい香りじゃなかったのでしいていえば真南蛮。四炉目は試香にないので伽羅。ほぼ第一印象で間違いがなかった。

実はこの日は第二回目の香元を務めた。香元はお客に回す前と皆が聞き終わった後と二回聞いて確かめる。三炉目の真南蛮は初めはいい香りじゃなかったが、終わりにもう一度聞いたら甘い香りに変化していた。これで迷った参加者がいたようだ。

この講座では聴き終わった後、リクエストができてもう一度聞き直せる。そのときの真南蛮はゴムのような香りだった。

 

本香の出は「鶯、白梅、紅梅、梅花」の順。記録紙には「花の友、一輪、一枝、梅香」と書く。

 

香元の所作は大まかなところでは覚えていたが、まだまだいくつもの注意を受けた。

でも面白い。    



    

この日の地敷は華やか。宝づくしの模様。御所車や砂金袋、鼓、鳳凰などが刺繍されている。

   

打敷も金のしま模様。

 



 乱箱。空いているところに香炉が二つ入る。何回もお道具の出し入れの練習をする。

 

 梅花香にちなんで梅模様の手記録盆。

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