永遠を嫌ったあなたへ何度でも呼びかけた。 2015年11月26日 19時16分11秒 | 人形劇 外から見れば何も入ってない水槽みたいに見えるだろう。ただ、そんな観測者を許さないほど広いこの箱庭に彼女は存在していた。いつからだろうか…。 遠い昔に滅んだ文明が遺した遺産、いや、文明の亡骸と言うべきか。果てしなく平らな地面だけが地平線まで広がり、空はいやに青く、そして暗い。自分以外の生き物なんて想像も出来ない閉じた空間。 『ふぅ』 そんな空間で彼女は息をついた。こんな状況に置かれているにも . . . 本文を読む