It's Real Love, it's real

杉井としては当然の行動のように本日創刊したMW(メディアワークス)文庫の中でも一際目立つ真っ赤な誓ぁいぃぃぃな表紙をした「すべての愛がゆるされる島」(Amazon)読了。
　

　
ラノベじゃなくて一般文芸のジャンルでの文庫作品なのですが、そういう部分を抜きにしてスゴい作品だった。ラスト付近での強烈なひっくり返しとさらにその後のどんでん返し、有り体に言うと叙述トリックなんだけど、読解力低いセンセイは「あーあーあーあー！ そーかそーか！」と(嬉しそうに)叫びながら読んでいたのでした。ヤラレタ感満載です。
あとはラノベに於ける杉井の約束事をことごとく外していると言うのも特徴で、ツンデレが出てこないとか、一人称「僕」の主人公が鈍感じゃない等のキャラクタ造型を極力廃して、その上物語を巡る因果に集約させている一点とか。しっかしこれが初杉井だったら「ばけらの」とか「さくらファミリア」なんて同じ作者とは思えないに違いない。断言できる。
にしても冒頭で15歳登場人物にセッ○スセッ○ス連呼させている様は相当ラノベの制限からの開放が嬉しかったのかなぁ、と。　
　
ともあれ、単発短編でこういった傑作が年の瀬に出てきて嬉しい限り。杉井に興味なくても読んで損無しだと思いますよ。
　
　
そんな訳で現在は気がついたら年の瀬も年の瀬なので、発売予定とかよりも自らのアンテナを信じて見つけたものは「見敵即買(サーチアンドデストロイ)」すると言う根性の方が重要になってきます。
　
で。
　
　
　

　
　
久っさしぶりにフラゲっぽく。コミック版の「戦国ランス2巻」(Amazon)に、やはりコミック版の「れでぃ×ばと！１巻」(Amazon)。それに脳ホエ版夜明けな続編、「夜明け前より瑠璃色なMC」(Amazon)。やっぱ脳ホエ先生の明け瑠璃はどのキャラも均等に出番を貰えていて全く外していないね。若干舞衣シスター分が不足気味ではありますが、その分メインヒロインはエステルさんだから問題なく読めるかと思います。