防犯カメラの杜

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子供達への一過性の不安症状への対応例

2011-03-18 12:06:14 | 防犯カメラ
(1) 被災のあらまし
震災時、家が停電し、暗闇の中で打撲した家族が「うぅー」という苦しげな声をあげるのを聞き、子どもは強い恐怖を感じた。子どもと家族は救出されたが、けがをした祖父は入院した。

(2) 被災直後から学校再開まで災後、学級担任が安否確認に家庭を訪れた。母親に本児の様子を尋ねたところ、家では暗いところを怖がり、夜一人で眠れず、怖くてトイレに行けないことや、ビルのエレベーターに乗れない状態であることが分かった。また、頭痛や腹痛などの症状も出現していた。○ 学級担任・養護教諭の動き学級担任は、子どもの様子を校長、学年主任及び養護教諭に報告した。そして、自然災害時における子どもの心のケアに関する資料を母親に届け、本児の様子をよく観察して変化を知らせて欲しいと伝えた。学校再開までは、毎日学級担任が家庭と連絡をとり、養護教諭と相談しながら経過観察し、対応に当たることにした

(3) 学校再開後
本児の様子は震災直後と大きく変わらず、学校再開後も登校しない状態が続いた。学級担任が養護教諭と家庭訪問をすると、母親から保護者同伴で保健室に登校したいとの希望があった。子どもも母親との登校を強く希望したため、校長は本児の登校支援のため母子登校を許可した。

○ 子どもと保護者の心のケア
保健室の中ではボンヤリするかと思えば突然泣き出すなど不安定な精神状態が続き、登校できない日もあった。養護教諭は学校医と相談し、本児の症状は「急性ストレス障害(ASD)」の状態に近いことを確認した。養護教諭は学校医のアドバイスをもとに、心配する母親に対して適時面談し、子どもが元気になるにはしばらく時間がかかることを説明し、焦らずに見守れるよう母親を支えた。保健室では子どもに安心感を与えるため、養護教諭が本児の手を握り、抱きしめるなどのスキンシップを図った。保健室登校を重ね、保健室での様子が少し落ち着いてきたころを見計らい、養護教諭は学級担任と相談し、クラスの友達に保健室へ本児の様子を見にくるよう頼むことにした。少しずつクラスの友達と話しをするようになり、日が経つにつれ症状は軽快し、時折笑顔も見られるようになった。母子登校を始めてから2週間ぐらい経過すると、家庭での様子も次第に落ち着いてきた。一人でトイレに行けるようになり、明かりがついていれば普通に生活できるようになった。入院していた祖父が無事に退院して家に戻ると、本児はさらに安定し、クラスの授業に参加し始め、半月後には一人で登校できるようになった。


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