防犯カメラの杜

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子供達に絵画教室

2011-04-06 22:25:13 | 防犯カメラ
「支援したい気持ちのある人は、全員現地に行ったらええ」と言うのは、神戸に拠点をもつ、被災地NGO恊働センター代表の村井雅清さん。'95年の阪神・淡路大震災直後、全国から集まったボランティアを一日平均70人動員し、被災地支援を行った。「ただし、災害ごとに状況が違うので、すべてのケースに通じるわけではありません。特に今回は原発事故にも見舞われた。アクセルとブレーキの両方を踏まなければならない」と村井さんは釘をさす。

「支援したい、現地に行きたい」という気持ちと同時に、「ガソリンは調達できるか」「寝る場所を確保できるか」「放射能被曝から身を守れるか」といったブレーキをかけてみる。現地では食事やトイレを確保しなければいけないが、他人に迷惑をかけずに対応できるか。

「これらを見極めて、自分で判断するしかない。現地に行けない人は、信頼できる人や団体に託して、金銭面で支援したらいい」という。

「今、支援のリーダーをやっている人も、最初はみな素人だった。支援活動をしながら、やり方を覚えていく。そのうち、人の上に立って指示を出すのか、裏方で貢献するのか、自分に向いている役割が見えてくる」と村井さんは言う。

震災の翌日、被災地NGO恊働センターのスタッフ3人が現地入りした。このうち2人は大学生で、'07年の能登半島沖地震で初めてボランティアを始めた若者だった。数日後、避難所にいる子供たちが抱えているストレスに気づき、子供の心のケアのための絵画教室を行う「色彩楽園」に、現地入りを要請した。こうした現場のニーズは「被災者との会話の端々に出てくる」と村井さんは言う。

現地入りしてから3日目、NGO恊働センターは足湯を提供した。

「足湯につかりながら、お母さんたちがつぶやく言葉のなかに、子供のストレスを感じさせるシグナルがあったのでしょう」(村井さん)

多くのボランティアを見てきた村井さんはこう確信している。

「被災者との出会いや交流が人間を変えていく。誰でも最初は素人。現場が人間を育ててくれるのです」

▼被災地NGO恊働センターの足湯ボランティア。寄付金は郵便振替:01180-6-6855/口座名:被災地NGO恊働センターまで

子供達が助ける

2011-04-06 11:45:27 | 防犯カメラ
新年度に入り、東日本大震災で被災した子供たちの学校再開を目指す動きが広がってきた。海外の震災救援を行ってきた専門家は「できるだけ早く日常に近い生活を」と、早期の学校再開を呼びかける。しかし、津波で大きな被害を受けた被災地では厳しいのが現状だ。未曽有の大災害に直面した子供たちや教員たちをどう支えていけばいいのか。(村島有紀)

◆ゲームや運動
「子供自身が人を助けたり、役立ったりしたポジティブな体験を発信し共有することで、立ち上がる気力がわき上がってきます」

約200人が死亡・行方不明になるなど大きな被害を受けた宮城県多賀城市。3月19日に市教育委員会で開かれたミーティングルームで、教師ら約20人は英国在住のウニ・クリシュナンさん(インド国籍)の話に耳を傾けた。

クリシュナンさんは途上国の子供たちを支援する国際NGO「プラン」(本部・英国)の医師。昨年のハイチ地震などで子供たちの心のケアに当たった災害対策の専門家だ。同教委と連絡を取り、今月21日の学校再開に向けてアドバイスした。

クリシュナンさんによると、子供たちに必要なのは、安心できる人間関係▽温かい食べ物▽学校▽楽しく過ごせるゲームや運動といったアクティビティー▽日常に近い生活リズム-という。学校再開が遅れても避難所で友人と一緒に勉強したり、遊びの時間を設けたりすることで、心理的負担を軽減できるとする。

多賀城市では、避難所となっている文化センター1階に子供がくつろいだり遊んだりできるスペース「こどもランド」を設置。避難所の一角に敷物を敷き、子供たちは他の避難者に気兼ねなく寝ころんだり、ゲームをしたりできる。ボランティアによる読み聞かせなども行われている。

3月29日に物資を届けたプラン日本事務所(東京都世田谷区)の久保田恭代さんによると、子供たちはノートや鉛筆といった文具をとても喜んだという。

「子供には思い切り遊び、表現する場が必要。一時は(福島第1原子力発電所の)原発事故の影響で『外で遊んではいけないよ』と言われたこともあり、フラストレーションがたまっていたようだ」と話す。