アレコレ日記

“ふりだし”にもどる・・・

みどりの月

2006年01月17日 23時59分59秒 | 読書日記
角田光代著

「みどりの月」と「かかとのしたの空」の2話を収録。

どちらも女性が主人公。

「みどりの月」は恋人との同居の話であり、

「かかとのしたの空」は夫と放浪する話。

主人公も登場人物も異なる全く別の2つの話でありながら、

2つのつながった話のようでもある。

恋人・夫との関係はあまりよいものではなく、

周りの人間にも振り回されてイライラした日々をおくる中、

最後には何かを見つける、、、といった話。


「かかとのしたの空」では最後のほうになって

夫に対する思いに変化があらわれるのだが、

そこには今の僕に何かしら共感できるもの、

理解すべきものを漠然と感じる。

感じるのだが具体的にどういうことかがはっきりわからない。

ただ、そこに何かあるのだと感じるのみ。。。

その“何か”を言葉に表すことのできないもどかしさ。。。

それを言葉にできるならば、今の自分の気持ちも

もっとはっきりするのだろうに・・・。

読解力のなさ、そしてそれ以上に

自分の気持ちを理解する力のなさを思い知らされた。