昔、虫愛づる姫君ありけり。今、鳥愛づる翁 嫗 をちこちにたむろし、楽しげに忘我にて大筒小筒を用ゐ、鳥居る方を凝視しつることこそ面白けれ。偏に審美の世界を彷徨はむ事のみ生き甲斐にせむとはあはれなりけり。
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