【バスボート維持に要する費用 その2】
さて、維持に要する費用その2です。
まず、バスボートに搭載する船外機ですが、ココでは200PS前後のV6モデルを中心に進めます。
最近は環境対応という名の下、直噴型2ストモデルと4ストモデルが主流となっています。
琵琶湖で走っているバスボートの搭載エンジンを眺めていると、スズキの4ストモデルが
かなり勢力拡大をしているなぁって印象があります。4ストモデルはオイルの補給が不要なので、
頻繁に乗る方はオイル補給に気を使う必要がないので気楽かもしれません。その代わりに
エンジンオイル交換時には7~8L+オイルフィルターが必要になるのは自動車と同じです。
各社の主なモデルは、
マーキュリー オプティマックス(2スト)、オプティマックス Pro XS(2スト)、ヴェラード(4スト・スーパーチャージャー)
VERADO225 ↓
ヤマハ V-MAX HPDI(2スト)、V-MAX SHO(4スト)
V-MAX SHO275 ↓
スズキ DFシリーズ(4スト) ↓
こんな感じです。
排気量はオプティマックス約3L、ヴェラード約2.6L、V-MAX HPDI約2.6L、V-MAX SHO約4.2L、
DFシリーズ約3.6Lといった感じです。
で、気になる燃費ですが…悪いです(^^;
当方が使用しているオプティマックス225でかなりの燃費航行しても2㎞/Lにとどきません(T-T)
たぶん4ストモデルでも2.5㎞/Lにとどくかどうかってトコじゃないかと思います。
これでも以前主流だったマーキュリーXRiに比べればかなり改善されています。
ギャンブラーインティミデーターに搭載されていたマーキュリーXRi200PS(2スト約2.5L)の燃費は、
0.8~1.2㎞/Lくらいでした~( (( ( (ヽ(;^^)/
当方のボートにはスマートクラフトなるものが着いてきたので燃料消費量が分かります。
画像表示は81.3L/hと示されています。1時間に81.3L消費しますよってコトです。
この時の速度は94.5㎞/hだったので、94.5÷81.3=1.16㎞/Lとなります(T-T)
話しはいきなり変わりますが、陸上100m走の世界記録が9秒6くらい、水泳100m自由形の世界記録が
48秒くらい。同じ距離でも泳いだ場合は5倍くらい時間がかかります。
自動車の4Lクラスのガソリン車の燃費は8~10㎞/Lくらいですから、そう考えると2㎞/Lも妥当?(^^;
水中でプロペラ回して進むって行為がいかに非効率か!ってコトですね。
琵琶湖大橋周辺から出撃して、南湖中心で釣りをしながら帰ってくるとだいたい30㎞は走ります。
琵琶湖大橋から大津プリンスまでが12㎞くらい、まっすぐ走ってばかりいる訳ではありませんしね(^^;
ココに湖北が絡むと航行距離は飛躍的に増えます。琵琶湖大橋から沖の島まで15㎞くらい、安曇川
まで行くと25㎞くらいあります。
1日の航行距離が約30㎞、燃費2㎞/Lとすると1日の使用料は15Lとなりますね。
これでレギュラーガソリンでしたら15L×130円=1,950円なので「な~んだ。大したコトない!」と
なるのですが、バスボート船外機はハイオク指定で、しかも給油できるのはご自身で牽引しないと
マリーナで給油するのが一般的です。マリーナ販売のハイオクガソリンは高値なのです(T-T)
当方所属マリーナは、ハイオクが189円/Lです。なので上記の計算だと15×189=2,835円と
なりますが、1日の消費量15Lというのは、当方でもなかなか入れたことがない数量なので、
たぶん30~40Lくらいの消費量を平均的な目安としておいた方が良いと思います。
となると、30×189=5,670円、40×189=7,560円となります。
せっかくバスボートを購入しても、燃料費が気になってゆっくり走るとか、遠くまで行かないってコトは
ちょっと本末転倒ですからねぇ(^^;
その他の経費ですが、2スト船外機は概ね50Lのガソリン消費に対して2ストオイル1Lが消費されます。
マーキュリーの直噴用オイル(DFI用)は1ガロン(4L弱)入りで約4,500円です。出撃回数の多い方は
1ヶ月に1本くらい必要となります。4ストはオイル補給の代わり?にエンジンオイル、オイルフィルターの
交換が必要となります。交換量は7~8L。出撃回数の多い方は年に数回必要になると思います。
また、バスボートは、基本的にトレーラーの載せられて陸上保管となりますので、揚降費用が必要と
なります。当方所属マリーナで1日の揚降費用は2,310円です。
ジムニーやトラクターで降ろしてくれます ↓ フォークリフトもありますね。
エンジン始動やエレキ、魚探(GPS)、ライブウェル、ビルジポンプなどは作動に電源(バッテリー)が
必要ですが、バッテリーの取り外しが困難・面倒な構造のボートは「オンボードチャージャー」なるものが
ボートに装備されています。コンセント1本で充電できる優れものですが、当然マリーナの電源施設を
お借りするので費用がかかります。当方所属マリーナで、315円/個です。基本的にはエレキ用の
バッテリーは毎回充電が必要ですから、1回出撃すると630円必要となります。バッテリーが比較的
外しやすければ毎回2~3個を外して、車に載せてご自宅で充電されている方も多くいらっしゃいます。
ただ、バッテリーは1個20㎏くらいありますので、それなりに体力も必要です。また、車内でバッテリーが
倒れたりすると危険な感じがしますので、ご注意くださいm(_ _)m
もちろんバッテリー充電器は、自分で用意しなければなりません。2個同時充電タイプで2万円くらいです。
エレキ用バッテリーはディープサイクルというもので、自動車用とは違いますから、充電器も専用のものが
必要になります。
これらを積み上げると、月に4回出撃したとして、1ヶ月に必要な維持費は、
ガソリン30L使用として5,670円×4=22,680円
2ストオイル1本 = 4,500円
揚降 2,310円×4= 9,240円
バッテリー充電 630円×4= 2,520円 合計すると38,940円となります。
思ったよりも多い?少ない?どうでしょうか?
あとは、ココに漁場(琵琶湖)まで来るためのガソリン代、高速代、食事代、どうしても欲しくなる
釣具代と色々な出費がどんどんどんどん加算されていくコトになりま~す( (( ( (ヽ(;^^)/