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F1'07新車レビュー フェラーリ F2007

2007-03-03 | F1 空力関連

5年ぶりに風邪ひきました。
頭痛と腹痛がメインです。
まだ感知はしてません。
ま、インフルエンザじゃなかったからよしとします。

ってことで、新車レビュー2回目、フェラーリです。
06シーズンはUSGPからタイヤのマッチングがドンピシャになり、最速マシンとなった248F1。
その進化版であるF2007を見ていきたいと思います。

基本スペック
シャシー・コード:F2007
全長 4545mm
全幅 1796mm 
全高 959mm
ホイールベース 3135mm
総重量: 600kg(ドライバー及びカメラ含む)  

エンジン主要諸元 
エンジン・コード:056
排気量: 2398cc
インジェクション&イグニッション:マグネッティマレリ社製
燃料:シェル社製 VパワーULG62
潤滑油:シェル社製 SL-0977

パッと見感想
一瞬見ただけでは、大きく変った感じがないF2007ですが、実はかなり変わってます。

一見はコンサバな進化に見えるF2007ですが・・・。

ついにフェラーリもシングルキールからモノコック直付けのゼロキールにしてきました。
シングルキールはサスペンションの性能を引き出すにはいいんですが、空力的にはゼロキールに比べて大きく劣ります。
しかし、今シーズンのタイヤはワンメイクになったことで、かなりフレキシブルな性格になったといわれています。
つまり、昨シーズンのような尖った性格のタイヤではないことから、
サスの性能よりも空力に振ることができるという考えからでしょう。

ゼロキールですが、サス(ロアアーム)の付け根をちょっと伸ばしてアーム
を直結。ミニツインキールともいえますね。完全なゼロキールよりサスペン
ションのジオメトリーの面では有利です。


サイドポンツーンはよりえぐれが強められ、リアに向かって絞込みも強められました。
リアセクションは248F1よりも明らかに洗練されました。
それ以外の空力パーツの役割は大きくは変わってません。
ディフレクターもチムニーもサイドポンツーン横のミニウイングも継続採用ですが、形状は一新。
すべてF2007用に最適化されています。

リア周りがスッカスカ。こうすることでディフューザーとリアウイングに
取り込める空気量が増え、ダウンフォースが増加します。


また、ホイールベースをフェラーリだけ伸ばしてきました。
他チームの新車はみなホイールベースを短縮してきてます。
今シーズンはタイヤグリップが落ちるので、旋回性をあげるためにホイールベースを短くするのは理にかなっています。
そんななかなぜフェラーリはホイールベースを伸ばしてきたのか?
ここら辺が、車作りの面白いところですよねぇ
なんといってもバランスが大事ですから。

っちゅーことで、一見昨シーズンのマシンと代わり映えしないように見えるF2007ですが、
実はかなりドラスティックな改良をしてきました。
現時点ではテストでかなりの速さを見せており(ロングランも一発もでてる)、
本命マシンの一つとして上げられています。
しかし信頼性があまりよくなく、しばしばコース上でストップしてしまっています。
追い込みのこの時期で止まってしまうのは不安材料でしょうね

比較しやすいように、F2007と248F1を並べときます。

新型のF2007

昨年型248F1

最後に、フェラーリはマッサとライコネンのドライバー同士の争いも面白そうです。
マッサはライコネンにライバル心だしまくりで、
冬のテストではマッサが常に速いタイムをマークしてます(ライコネンがマッサを上回ったのは1回だけ!)。
まあ、テストなんでタイムはそれほど重要ではないんですけどね

ってことで、こん辺で~

F1'07新車レビュー
トヨタ(TF107)
マクラーレン(MP4-22)
BMWザウバー(F1.07) 



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