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閑人の関心事

忘れないように書き留めておきましょう

「コンビニ人間」村田 沙耶香(第155回芥川賞受賞)

2016年07月23日 23時46分12秒 | 
「コンビニ人間」
村田 沙耶香

第155回 芥川賞受賞

古倉 恵子 36歳
大学卒業後も就職せず
コンビニでバイトを続けること18年

いわゆる社会通念に全く馴染めない恵子は
マニュアルのあるコンビニ店員という仕事に
唯一の居場所を見つけていた

   朝になれば、また私は店員になり、世界の歯車になれる。
  そのことだけが、私を正常な人間にしているのだった。

ある日、恵子の働くコンビニに
強烈キャラの新人アルバイト
白羽くんが入っていくる

  「白羽さんは、どうしてここで働き始めたんですか?」
  「婚活ですよ」
  気に入った女がいたら見初めて、自分の物にする。
  それは昔から伝わる男女の伝統じゃないか

彼も恵子と同じく社会の普通が理解できず
違和感に苛(さいな)まれながら暮らしていた
そんな2人が突飛な行動にでる

コンビニという舞台を通して
普通とは何かという問いを
衝撃的な価値観で綴っている

普通に生きられない人達の苦悩を
優しい笑いで包んでくれる衝撃作


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