時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

石井いさみ先生を偲んで

2022年10月10日 | 漫画・アニメ、そして特撮

最近、立て続けに有名人の訃報が報道されている。

円楽さん、猪木さんなどは特にテレビなどで大きく取り上げられた。

残念だし、寂しい限りだ。

円楽さんや猪木さんほどには大々的には取り上げられてないが、私にとってはもうひとりその訃報が悲しい人がいる。今回はその人を取り上げてみたい。

円楽さんや猪木さんの訃報の影に隠されているように感じてるから、なおさら。

それは漫画家の石井いさみ先生の他界だ。

残念でならない。9月17日に亡くなられたらしい。

享年80歳だったそうな…。

私が子供時代に漫画家志望だった時、画風で影響を受けた漫画家は何人かいたが、石井先生は私が画風で影響を受けた漫画家のひとりだった。

特に石井先生の「のら犬の丘」という作品からはかなり影響を受けた。その画風で。

「のら犬の丘」は石井先生の作品の中では私の中では決定版的な名作だったし、特にその漫画内での自然風景の描写には惚れ込み、はっきり言うと真似してたぐらいだった。

また、自然風景だけでなく、キャラの絵柄もかっこよかった!

 

石井いさみ先生の作品といえば一般的に1番知られている代表作といえば「750ライダー」「くたばれ!!涙くん」であろう。

特に「750ライダー」は、当時「ドカベン」「ブラックジャック」「がきデカ」「マカロニほうれん荘」をはじめそうそうたる連載作品を揃えていた少年チャンピオンに、長寿連載されていた作品だ。そうそうたる作品群の中にあって、それらに負けず人気を集めていた。長寿連載されていたという事実が、そのなによりの証拠だ。

当時の少年チャンピオンの看板作品のひとつだった。

 

だが私は「750ライダー」には当時はあまりピンとこなかった。

というのは「750ライダー」は連載が続くにつれ、穏やかで爽やかな青春作品になっていったから。ソフトな絵柄にシフトされていった。

でもやはり私にとっての石井先生は、「のら犬の丘」のような熱い絵柄の作品が何よりの魅力に思えた。

「のら犬の丘」での熱血画風に魅了されてた私は、「750ライダー」のソフトな画風には、少し戸惑いを覚えていたのを覚えている。

 

「のら犬の丘」は、かつてこのブログでもピンポイントに取り上げたことがあった。

詳しくはこちら ↓

 

私の漫画遺産 1  「のら犬の丘」 by 石井いさみ -  時間の外  ~since 2006~

日本で漫画というものが登場したのはいつか。それには色んな見方があり、一概には決めつけられない。ただ言えるのは、漫画(コミック)が今の隆盛を迎えるまでに、無数の作...

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「のら犬の丘」は、それほど私に大きな影響を与えた作品だった。

その作品を描いた石井先生の訃報は、悲しく寂しい限りだ。思い入れもあるし、思い出もある。

私にとっては、忘れられない漫画家のひとり。

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

ちなみに石井先生のアシスタントには、あの「あだち允」さんがいた。「750ライダー」でのソフトな絵柄には、あだち先生が貢献してた部分は大きかったのかもしれない。

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (キャプテンゼロ)
2022-10-10 21:31:04
昭和の著名人の訃報、最近多いですね。
ボクたちの、人生観に影響を与えた人生の先輩がたが
鬼籍に入られるのは、本当に悲しいものです。

石井いさみ先生の「野良犬の丘」は、月刊誌まんが王の
連載でしたので初期の触りの部分しか、ボクは知りません。
「750ライダー」は週刊誌、少年チャンピオンの連載でしたので
ほとんど毎週、愛読してました。
以前のコメントにも書いたけど、連載初期の頃の光って
スッゴイ殺気だった感じで、毎週竜堂組のアンチャンに
からまれたり、狂走赤軍のメンバーと、首都高や、
峠道で四輪や二輪とバトルを、繰り返してました。
独りでのバイクで、風との対話を楽しむ彼は、
決して群れることなく荒野を彷徨する、孤狼の趣がありました。
そんな彼にも、順平や委員長、ピットインのマスター、
隻腕のバイク乗りの用務員のおやっさんといった、仲間がいました。
だんぞうさんは、次第に軟化した光に、戸惑いを覚えたそうですが、
ボクは、穏やかなバイク乗りの光の方が好きです。
あのような大型バイクで、公道で極限のスピードのバトルを長く続けてたら、
いつかは、きっと事故っていたでしょう。光はいつもノーヘルだったし。
そしたら、委員長や順平が、どんなに悲しむことか。
男の勝負で絶対引けないことがあるが、大事な女性を
悲しませちゃいけないとも、思うのです・・・。
返信する
Unknown (だんぞうほ)
2022-10-11 08:02:04
ホントに最近有名人の訃報が続いてますね。
無常感を感じます。

「のら犬の丘」は私は月刊誌での連載を読んだことはなく、単行本で一気読みしました。
750ライダーは、初期の頃は「のら犬の丘」の流れをくむような熱い作品だったと思いますが、途中から穏やかな作品になっていきましたよね。
物語も絵柄もキャラクターも。
あの作品があんなに長く続いたのは、その路線変更が受けた証拠でしょうね。で、その作風を愛したファンは多かったと。

石井先生にとっては、新境地を確立した作品であり、なおかつ代表作にもなったので、大成功でしょう。

もし初期のような熱い作品で続いていったら、波瀾万丈の展開になっていったでしょうし、もしかしたら悲劇的な結末になったかもしれませんし、連載はあんなに長く続かなかったかもしれませんね。

だとすると、路線変更は正解だったのでしょう。


そういや、私は750ライダーがどんな結末だったのかは知らないです。
どんな結末で終わったのかなあ。
まあ、穏やかな結末だったような気はします。
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