何十年かぶりに、NHKの朝のテレビ小説ドラマにハマっている。
題材がなんてったって「ゲゲゲの女房」だもの。
私が興味を示さないわけがないのだ。
この同名の本、出たばかりの頃に、このブログで取り上げたっけ。
その時は、まさか「ゲゲゲの女房」がドラマ化されるとは夢にも思っていなかった。
このドラマ、初回から見ておけばよかった。
題材が私好みなのはもちろんだが、私の中にあるNHKテレビ小説ドラマのイメージとは少し趣が違う感じがする点も面白い。
アニメが挿入されたり、ちょっとした特撮みたいな演出もあったし。
見てると、15分という尺が短く感じて仕方ないが、その分毎日続きが見れるわけだから、それもまた良しなのだ。
オープニングのアニメ合成の演出、一反もめんのドラマ内演出、貧乏神。
まだアニメ化されたことのない水木作品「てれびくん」のアニメ。
そして、先日の「ゲゲゲの女房」の中で実写版「悪魔くん」の映像が、実際に使われたのも、個人的に実に嬉しかったなあ。
なんか、NHK朝のテレビ小説ドラマのイメージが変わってしまうよ。もちろん、私好みの方向に。
当時の水木プロに、つげ義春先生や池上遼一先生がアシスタントとして居て、水木先生と共に、同じ水木作品を描いていたという事実は、今となっては考えられないくらいの豪華な状況だ。
その事実は水木ファンとして、つげファンとして、漫画ファンとして前から知ってはいたが、こうして映像化されると、その事実はあらためて凄いと思う。
水木作品の絵の中に、つげ先生や池上先生の絵も含まれていたわけだから。
今の感覚で見ると、こんな贅沢なことがあろうか。
今じゃ池上先生は巨匠、つげ先生は伝説の漫画家だものね。
「ゲゲゲの女房」では、つげ先生や池上先生をはじめ、何人かいたアシスタント像を、あの3人のアシスタントに集約させている感じもする。
個人的には・・・倉田圭一役が池上遼一先生、そして小峰章役がつげ義春先生・・・・そして菅井伸役が何人かの実在したアシスタントの集合体・・・そんな感じで見ている。
もっとも菅井伸役は、実際に水木プロにいた北川和義さんという方がモデル・・という見方もあるようだ。
個人的には漫画ファンとして、スピンオフで倉田や小峰の今後というものもドラマで見てみたい・・そんな気にさせられる。
いや、それも確かに興味あるけど、ふと思ったのだが、個人的にもっと興味をひかれそうな題材がある。
それは・・
ズバリ!!
月刊ガロの編集長・長井勝一さんを主人公にしたドラマを、テレビ小説ドラマのような長い尺でじっくりと描くドラマである。
そんなドラマ、想像しただけで震えがくるくらいだ。
長井さんは当時、名物編集長として知られた人物だ。
白土三平先生、水木しげる先生、つげ義春先生をはじめ、他にも一癖も二癖もある才能豊かな人物が梁山泊のように集まってくることになる。
ガロのライバル誌COMの手塚治虫先生も出すことができるだろう。
長井さんと手塚さんは仲良かったらしいしね。
また、ガロには女流漫画家も投稿してたので、女性もドラマにおおいにからんでくることが可能だろう。
例えば、今は亡き「つりたくにこ」さんとか。
「ゲゲゲの女房」でも、ガロの編集長(ゲゲゲの女房では、雑誌「ゼタ」と名前を変えられていた)長井勝一のモデルである深沢洋一(村上弘明が演じている)は、非常に魅力ある人物として登場している。
その生き方、価値観、信念、周辺の人物像、漫画界への功績、ドラマにしたら間違いなく面白いだろう。
また、長井さんの書いた自叙伝ともいうべき著書もある。
そういう意味では、ドラマにするにはもってこいの人材だと思うのだが。
で、「漫画家青春群像編」とか「成功って何だろう」などのテーマなどでドラマが描かれたら・・・。
まあ、それはいつか実現したらいいなあ・・という私の願望として、ここではひとまず置いておいて。
今は「ゲゲゲの女房」をこのまま楽しみたいと思う。
ちょっこし。
いや、たっぷり(笑)。
・・・・・??
・・「そげか~。」と誰か合いの手を入れてくだされ~(笑)。
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