今は土曜日が休みになっている学校は多いようだ。
だが私が小中学校に通っていた頃は、まだ土曜日は休みではなかった。
休みではなかったけど、授業は午前中のみで、生徒は午前中の授業が終わったら、家に帰ることができた。つまり、午前は学校で、午後はお休み・・・そんな感じだった。いわゆる「半休」。
それを「半ドン」という言葉で呼んでいた。
土日が休みだと、一番うきうきできるのは金曜日の夜かもしれない。
だが、半ドンだと、一番うきうきできるのは土曜日の午後だった。
午前中の授業が終わり、いつもより早く学校から帰れる時の解放感はたまらなかった。
いつもは学校が終わって帰宅する時は夕方頃だったが、半ドンで帰る土曜日はまだ太陽は真上にあり、強い日差しが子供達を照らしていた。その強い日差しは、半ドンの特別感を明るく輝かせていた。
半ドンの土曜日の午前中の授業時には、授業終わったら何しようかな・・などと思い、気もそぞろだった記憶がある。
半ドンの土曜日は、少なくても午前中は学校で級友たちと一緒にいる。だから、学校に一緒にいるうちに、午後に一緒に遊ぶことを直に誘うこともできた。
時には、学校帰りにそのまま一緒にどこかに遊びにいくこともできたように思う。
昼飯などは、近くのパン屋などでパンを買うことなどですませて。
もしくは、授業終了後の学校の校庭で遊べる「校庭解放」で、一度帰宅して、家で昼飯を済ませ、その後再び学校の校庭に集号する約束もしたし。
これが土曜日が完全に休日だと、誰かと会う時には電話連絡したり、もしくは級友の家に直にその子を迎えに行ったりしたうえで、合流することになる。
そういう意味では、半ドンのほうが、土曜日午後の遊びの予定をたてやすかった気はする。
その反面、少なくても午前中は平日と一緒だから、いつもと同じように朝はきっちり起きなくてはいけない・・というデメリットもある。
もっとも、そのデメリットは、完全連休というシフトに慣れてしまっているから感じることであって、半ドンというものが当たり前だった頃は、そんなデメリットはあまり実感していなくて、ただただ午前中で学校が終わり、午後は自由であるというメリットのほうばかりを感じていた覚えがある。
前述の通り、午前中で学校が終わって、学校を出る時の解放感は、なにものにも代えがたかった。
完全連休というものはありがたい。
完全連休なら例えば土曜の朝から1泊旅行などに出かけることもできるし、土曜日に早起きして日帰りでどこかに行って疲れても、翌日の日曜も休みなので、日曜に家で休んで体を休めることもできる。
その一方で、半ドンで午前中だけで学校や仕事が終わって、帰る時の解放感も実に楽しい。
そうなると・・・
両方のいいところどりをするためには・・・
金曜を半ドンにして、土日を連休ということにすれば・・・?
確かにそれなら、半ドンの解放感も感じられるし、連休であるありがたみも感じられる。
でも・・
さすがにこれは・・・ムシがいい望みなのでしょうね(笑)。
我が社も、その制度を取り入れようという動きはありません。
仮に導入したとしても、仕事に支障がでるでしょう。
出入り業者たちの会社も同じ制度を導入してないと、結局なかなか早帰りはできないです。
高校生の初夏、社会人の方に誘われて、土曜の午後、学校近くに迎えに来てもらって、そのまま信州に旅に出た時の青空が忘れられません。
今の小学校みたいに隔週で土曜休みというのはどうでしょう。
あの開放感はたまらなかったですよね。
寄り道しても気になりませんでした。
空腹感を除けば(笑)。
かじさんは、学校がひけると、そのまま旅にでかけられたことがあるんですか?
うらやましいです。
最高の半ドンですね。
そんな経験、したかったです。
今の小学校は隔週で半ドンなんですか。
それだと週休二日制と、半ドンのどちらも味わえますね。
それもいいですなあ。
もう一度小学生に戻って、味わってみたいです。