灰羽連盟 最終話
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第13話 〝レキの世界・祈り・終章〟
「だが、その名は引き裂かれたる者の意を表して轢という」
真の名には希望も救いもなく、ただ絶望しかなかった。
そして全てを諦めたレキの口から語られる悲しい現実―――
その一言一言が心に突き刺さるレキの告白は
ラッカでなくとも耳を塞ぎたくなるほど残酷なものでした。
一度はその現実に圧倒され逃げ出したラッカ。
そんなラッカに再び信じる心を与えたのは、現実を壊した張本人であるレキの日記。
希望に満ち溢れた日記の内容を読んでレキの鳥になることを決意します。
心の底では救いを求め、それでも裏切られるのが怖くて実践できなかったレキ。
だけど決意したラッカに応えるかのように、ついにその一言を発します。
「助けて……」
救いを求めるはずの言葉なのに
それ以上に発する自分と発せられた相手に対して
踏み絵のように残酷な決断を迫ることになるこの一言。
心の底からその言葉を言えたレキに対して鳥は救いの手を差し伸べてくれました。
真の名「轢」に触れて心を閉ざし、それでも裏切りを恐れず救いを求めたことで
ただの石ころの「礫」から弱者の導き手となる「礫」へと
生まれ変わることに成功した罪憑きの灰羽。
そしてかりそめの優しさを真実と信じて本当の優しさを育んでいき、
ついにはかりそめの優しさを打ち破るまでになった新生児の灰羽。
信じるとは?想うとは?救うとは?希望とは?
優しい余韻を残しつつもこれらについて深く考えさせられることになった
灰羽連盟最終話。
自分にとっての鳥とは一体何なのだろうか
―――この作品を観終えたとき、そんなことをふと考えてしまいました。
最後に
全話見終わった後にぜひもう一度最初から見てほしいのがこの「灰羽連盟」。
レキの本当の気持ちを知った上で見る序盤の話は
なんともいえない物哀しさを帯びていて淋しい気持ちになってきます。
そしてぜひDVDを買って読んでもらいたいのが「灰羽白書」。
読み応え抜群といっても過言ではないほど内容が充実している白書。
この作品を語る上では必読といえるでしょう。
もっと灰羽連盟にお金を使ってもいいよという人には「聖なる憧憬」。
これを聞いてから再度アニメを見るとまた印象が変わってくるはずです。
まだまだ語りたいことがいっぱいある
自分のなかでは好きなアニメトップ5に入る傑作「灰羽連盟」。
だけど壁や灰羽について語るにはまだまだ勉強不足です。
いつか考察が書けるぐらいの知識を身に付けたとき、
また灰羽連盟について書きたいと思います。