クロマニヨンズのライブのチケット、やっぱり今回も取れませんでした・・・。
ニューアルバム、「ACE ROCKER」。
前作の「Oi! Um bobo」が本当に名盤で、
もうこれ以上のアルバムは出ないだろうな、と思って全曲感想を書いたんだけど、
まさか、次のアルバムが更に大名盤とは・・・。
タイトルからして『エースロッカー』だもんね。
これはウンボボを超えた。捨て曲なし。傑作。
そんな訳で、もう一度、全曲感想を。
1.『他には何も』
どこかの誰かがブログか何かで書いていた言葉。
「マーシー、6作目にしてやっと本気に。どんだけスロースターターやねん!!」
まさにそんな感じ。
クロマニヨンズになってから、どうにも低迷していたマーシー。
今回のアルバムで、一気に復活してる。
俺も言いたい。
「スロースターターにも程がある!!」
今作のマーシーは素晴らしい。詞も曲も、ともに素晴らしい。
待ってたよマーシー。
‘やらずにいられない 事があります
やらずにいられない 事をやるだけなんだ’
2.『ハル』
ヒロト、渾身の名曲。
何が良いって、すべて良いんだけど、まずボーカルが良い。
力強く、リアルで、シリアス。
詞も曲もアレンジも良い。
これ、宇宙一かっこいい曲です。
クロマニヨンズを代表する1曲になったと思う。
‘いつか咲くと言った 白い花をつけて
僕はもう見つけた あなたの白い花’
聴き終わった瞬間に、もう一度聴きたくなる。
そんな曲。
3.『バニシング・ポイント』
曲の構成が素晴らしい。
サビがないような、サビだらけのような。
歌詞が「背骨」から始まるんだけど、背骨って聞くとどうしても
ブルーハーツ後期の名曲『手紙』を思い出す。
一瞬でジーンとくる。
どっちもマーシー作。
マーシー、この時点で2曲連続名曲。(他には何も → バニシングポイント)
4.『欲望ジャック』
退屈なAメロ から、
素晴らしいBメロ(サビ①)、
そんでドキドキのCメロ(サビ②)。
これはライブで聴くのが楽しみ。
大好き。
5.『シャイニング』
マーシー、本気じゃないっすか!!
3曲連続名曲! (他には何も → バニシングポイント → シャイニング)
この曲はブルーハーツの初期を思わせる。不思議と。
ヒロト作の「シャララ」を彷彿とさせる曲。
名曲ぞろいのこのアルバムの中では、まだそれほど目立たないんだけど、
3年後、一番好きな曲になってるかも。
6.『ボッチ』
マーシー作の、歌詞が際立つ佳作。
ただ俺は、ここまでテクニカルな詞は、実はそんなに好きじゃない。
(好みの問題)
でも、多くのファンにとっては最高の一曲だと思う。
7.『ゴー ゲバ ゴー』
ここからの3曲が凄い!
まずはゴーゲバゴー。
もう、イントロが楽しい。
序盤、くだらない。
くだらないんだけど、さいこー。
曲の中盤になると、絶対、一緒に歌ってる!
(外で聴くときは注意が必要)
後半になると毎回、ライブを想像しちゃう。
ライブで一緒に「ゴーゲバゴー!」って言ってるところを。
そんな曲。 最高です。
8.『ナンバーワン野郎!』
カップヌードルのCMで大量オンエア中の曲。
この曲をマーシーがいつ作ったのか分からないけれど、
‘やる事は わかってる 立ち上がる 立ち上がる
いつまでも どこまでも 立ち上がる 立ち上がる’
2011年3月を経て、これを聴くと、どうにもグッときてしまう。
これ、CMで聴く分には普通の曲。
でも『ゴー ゲバ ゴー』を聴いた後にこの曲を聴いていると、
たまらないほどテンションが上がってくる。
そんで曲の中盤の‘イェー!’とか、ヒロトのハープのあたり、
何故か泣きそうになる。
不思議と。そんな雰囲気の曲じゃないのに。
単独ではなく、アルバムで聴いてほしい曲です。
9.『雷雨決行』
前の2曲でフラフラになった所で、この曲。
2度目の涙タイム。
『ナンバーワン野郎!』で感極まっている時に、このイントロはヤバイ。
なんとなく、「月の爆撃機」を思い出す。
あのアルバムでは、
ヒロトの「月の爆撃機」 → マーシーの「1000のバイオリン」という流れだったけど、
このアルバムでは逆になっている感じ。
マーシーの『ナンバーワン野郎!』 → ヒロトの『雷雨決行』。
全然うまく説明できないけど、この気持ち、分かってくれる人いないかなー。。。
ヒロトが凝縮された「月の爆撃機」から、マーシーが凝縮された「1000のバイオリン」という流れ、
当時、あそこにシビレた人は多かったと思うんだけど(俺とか)、
今回もまさに同じことが、しかも逆の順番で起きている、というか。
なんというか。
まあ、とにかく、あの17年前に味わった感動を、2012年に再度体験している訳です。
なんというか。
とにかく、大好き。
10.『49cc』
ヒロトらしい、曲。
‘2時までやってる ドーナツ屋さんがある’
素敵。
11.『ライオンとサンシャイン』
捨て曲ではないけれど、このアルバムのなかでは印象が薄いかな。
12.『メキシコの星』
これはね、映画のエンディングを見てるよう。
素晴らしいアルバムが終わって、最後、エンドロールに流れているようなイメージ。
最初に聴いたときは「シリアスなまま終わる方がいいかも・・・」と思ったけど、
今は気に入っています。
そんな訳で全12曲。37分07秒。
2012年の1枚は、これで決定。
ヒロトのボーカルが色鮮やかで、マーシーも復活。
あとコーラスも凄く良い。
傑作。
欠点はね、良すぎてこのアルバムしか聴かなくなっちゃう点。
ここ半年、レッチリの新作にハマっていて、そればっか聴いていたんだけど、
やっと熱が冷めたと思ったら今度はエースロッカー!
こまっちゃうね。
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