震災

窓の外は天気もよく、静かで穏やかな日曜日。
そんな自分の街の中、今も小さなテレビの箱にはあまりにも壮絶で強大な、現実の出来事が映し出されている。


いつもと何も変わらないこの穏やかな周りの光景と、離れた場所で確実に起こっている悲惨な現状との大きなギャップにすごい違和感と何ともいえないジレンマを感じています。

被災地以外に住む人、特に阪神大震災や新潟中越沖地震を体験している人はなおさらだと思う。


携帯メールやＳＮＳでもたくさんの情報の連携がなされていて、少しでも自分ができることならと私も思うし、ここにも載せようかとも考えました。
ただ、詳しく見ていくとやっぱりそれらの中にも不確かな情報やチェーンメールが入っていたりすることがわかります。一体どれが本当なのか。。と複雑な気持ちになりました。
私も受け取り、安易な発信をしてしまった関西を中心に流れているチェーンメールについて書いておきます。


※「関西電力からの節電のお願いメール」というのが昨日あたりから色んなところから流れてきています。
が、これは関西電力から出しているものではありません。その節電分がそのまま東京電力の送電分になるわけではないとのこと。
関西電力ＨＰ

節電自体は悪いことではないし推奨されてもいいことだと思うけれど、不確かな情報の氾濫に一役買ってしまうことには間違いないです。
発信の大元が何でこんなことを始めたのか定かではないけど、「自分にも何かできるなら・・」と考える人の善意を弄ぶようなメールは本当に悲しい。

それでも自分にできることは何か、自分で判断するしかありません。
離れた場所にいる私たちが「今すぐに必要とされること」と「今後の復興で必要とされること」は違うと思うし、地震直後の今は日々その内容は変わっていくと思います。

私は、まずは一番早くできる協力でかつ確かなものとして自分ができることは、やっぱり義援金の募金だと考えてます。すでにネット上でもいくつかの窓口が開設されているし、これから山のようにそういう窓口は出てくると思います。でも、それも悲しいことに必ずそこに便乗するまがい物が出てくる。

だから、ここに窓口のリンクを貼ったり、ブログパーツを貼るのはやめておきます。どこにどういう形で支援するのかは個人個人がちゃんと知って決めていった方が良いと思うからです。

私自身は一番確かと思われる日本赤十字社へ直接募金しようと思ってます。まだ窓口が開設されてないので、されるのを待って「すぐに」。

「すぐに」というのも大切にしたいなと思います。
あるところで読んだ記事に私は共感したから。

＜住宅再建時期にいただく１０万円よりも、今、その日の食料を得るための１万円がありがたい＞

義援金は総額ももちろん大切だけど、スピードも大切なんだと感じました。

できることの形は本当に様々。
とても迷うけれど、冷静にきちんと調べた上で自分が「大切だ」と思うことには「動いて」いきたいと思います。

最後に、今日とても力強かった言葉。

今日になって救助された８０代くらいかな、のおじいちゃん。
「大丈夫でしたか？」の報道の問いかけに

「チリ津波も経験してるから大丈夫。」

そして・・・



「また再建しましょう！」



力強い笑顔だった。

一瞬そのまわりに光がまわったように感じました。

ヒトは自然の前に限りなく小さな存在だけど、同時になんて強い存在なんだろうと思わせてくれました。

このタイミングでのこの言葉は、惨状を前にした人たちにまだまだ響ききらないかもしれないけど、こういうところから復興、再建への気持ちは伝染していくんだと信じたいです。