情報紙-ぱっちわーく-より
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気軽に現代アート
「時間を絵に描いてください」と言われたら、皆さんはどんな絵を描きますか?
形のあるもの・目に見えるものを描くというのはイメージがしやすいですが、 形のないもの・目に見えないものを描くというのはどうしたらいいか難しく思えます。
池田ジュンイチの作品はそのひとつの方法を教えてくれたように思いました。
今回の個展の作品たちはそのほとんどが闇にきらめく光を描いたものでした。
景色のようにも見えますが(右&中央)、実在の風景というよりは心象風景のように思えます。
同じような色合いと、雰囲気の作品が何枚も何枚も連なることで、目に見えないものがぼんやりと浮かぶような…そんな気がしてきます。
それも目に見えないものを描く、一つの方法なのかなと感じました。
震災の日、街の光が停電で消えた夜、不謹慎かもしれませんが、夜空の星はいつもより数倍美しく輝いていました。
闇だからこそ見える淡い光に束の間の安らぎをもらった気がしました。普段は「普通」で目にとめなかったものに、暗がりの中で気づかされることもあるかもしれません。
池田さんの絵を見て、そんな淡く煌く光の美しさ、そして単なる「黒」ではない暗闇の色を思い出しました。
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自身では、自分の作品を客観視をすることはできない
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