谷藤綾香のテューバ日記

岩手県在住のテューバ奏者、谷藤綾香の演奏活動についてです。

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チューチューマリンコンサートを行いました

2011年01月21日 01時55分45秒 | 演奏会
2010年12月11・12日(日)の2日間、チューチューマリンクリスマスコンサートを開催いたしました。
今回は、お話を交えたくるみ割り人形、生誕200周年にあやかったショパンへの挑戦、本公演初の左手打楽器の披露など、盛りだくさんの内容で演奏をしました。


一部で演奏したショパン作曲のノクターン第2番op.9-2。
私は“副科ピアノ”なので、ショパン・リストへの憧れと奏者への尊敬はかなりのものです。
いくらアニバーサリーイヤーだからといって、テューバで演奏していいものか、ピアノで演奏したときのような優雅さが表現できるのか、プログラムに入れるか最後まで悩みました。
しかし、テューバとマリンバのやさしい音色にノクターン第2番はベストマッチ。

今回ノクターンをやってみて気がついたことが。
楽器柄、普段演奏している曲が圧倒的に現代曲ばかりということもあると思うのですが、このようなロマンティックな曲を表現するのがなんだか恥ずかしくて苦手…。
しかし年齢を重ねるにつれ、メロディーにこめられた思いを表現しよう、という気持ちが他のエネルギーに変わっていくかんじ、…言葉では表現できない心境の変化がありました。
響きも心境もやってみるまでわからない、チューチューマリンならではの曲でした。


二部では、チャイコフスキー作曲、バレエ音楽『くるみ割り人形』を東和町にお住まいの門馬優子さんのお話とともに演奏しました。


組曲は、オケ、ピアノ、色々なアンサンブルなど演奏したことがあったのですか、実は話自体は、小さいころにポンキッキでやっていたアニメをとびとびで見ていた程度で、ほとんどわかっていませんでした。
なんだかとっても恐ろしい話だったような記憶があるのに、チャイコフスキーの曲は楽しい曲ばかりだなと思っていたら、組曲は、後半のほんの一部の曲しか入っていないことがわかり、納得。
おおまかな台本を書きながら、前半で使用されている曲を探し、ようやく演奏にこぎつけました。
台本を書きながら、いろいろな文献を読んでわかったのですが、お話自体は、バレエの演出家によって変えられているためか、様々なストーリーがありました。
モノによっては、主人公の名前すら違っていたり…。
大好きなチャイコフスキー先生の曲なのに、知らないことがたくさんあり驚きました。

演奏の方もテューバに合う曲・マリンバに合う曲がたくさんあり、選曲・編曲にはあまり迷いませんでした。

本番は、門馬さんの優しいお話で情景を思い浮かべていただきながら、チャイコフスキー先生の明るさの中にもきゅっと胸を締め付けられる曲の良さを伝えることができたと思います。


駆け足で活動しているチューチューマリンの演奏会も次回は5回目。
テューバとマリンバのアンサンブルは、一筋縄ではいかない。
自分たちでも気がついていない魅力がまだありそう。
どこまでも掘り下げられそうです。
次はどんなことにチャレンジしようかな。
まだまだ私たちの挑戦は続きます。


今回も、たくさんの方々に支えられ演奏会を開催することができました。
会場の提供をしてくださった、けやきラウンジさん・るんびにい美術館さん、
デキる女っぷりでテキパキと裏方を全てこなしてくださった東和町のT葉さん
私たちを全面的に応援してくださっているけやきの会代表五十嵐彰さん、
演奏会前の写真・本番中の写真を提供してくださったY島さん、
演奏を聴きに会場に足を運んでくださった皆様、
本当に本当にありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


追伸
気がついたらブログではあまり紹介していないことに気がつきましたが、2009年の秋から、チューチューマリン限定で『左手打楽器』(←自分で命名)に挑戦しています。
簡単に言えば、テューバを演奏しながら左手で打楽器を演奏するということです。
私の周りにはプロの打楽器奏者の先生たちがたくさんいますので、M川師匠、江越師匠を中心に、様々な方から奏法、リズムの作り方、楽器の扱い方、購入の指南などを教えていただいております。
…と言っても、私の聞き手は右手なので、そうそう難しいことはできませんが、曲のアクセントにはなっています。
師匠…出来の悪い生徒で申し訳ありません…。

今回は、そりすべりでスレイベル、くるみ割り人形でスタンドシンバル・タンバリン、ありがとう(いきものががり)でスクラッチャー(カバサをスタンドに装着して演奏するための楽器)を演奏しました。
テューバとマリンバの存在感が大きくて写真ではわかりにくいので、機会がありましたら是非チューチューマリンの演奏会に足をお運びくださいませ。





ちなみに練習風景を撮影したいということで、岩手日日のYさんに撮影していただいた写真の一部です。

練習風景っぽく…


おもいっきり笑ってと言われ…


結局、私たちが納得したのはこれでした


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