高校卒業直後に服薬自殺をした『南条あや(ハンドルネーム)』の日記です。
亡くなった直後に、婚約者によって作られたサイトを見ていたのですが、
本になっていたとは知りませんでした。
サイトも生前立ち上げる予定だったのを、死後、婚約者がその遺志を引き継いだ・・・という感じだそうです。
そのような周辺状況はさておき、内容は。
10代の私が読んだら、もしかしたら共感していたかもしれません。
20代の私が読んだら、嫌悪感100%でしょう。
30代である現在の私は・・・甘酸っぱい思い出という感じです。
とにかく自己主張の嵐。
抑えきれない自己否定と自己肯定。全く逆の感情が同時に存在する矛盾。
10代女子なら誰もが持っている感情・・・自分は特別な存在であるとか、誰も私を理解できないとか、誰からも理解されないほど自分は深いのだとか、他の子より抜きん出ている私(この場合薬の知識)スゴイ!であるとか・・・。
そんな感情を濃縮して濃縮して、超高濃度にしたのが彼女でしょう。
『南条あや』はリスカマニアであり、薬物依存であり、精神科に通院中であり、自殺未遂歴があり、入院歴があります。
彼女はそんな自分に強い嫌悪感を抱きつつも、『特別な自分』に強い自己愛を抱いています。
10代は誰しも『特別な自分』を求めるから。
ある子はたくさんの男とすることで『求められる自分=特別な自分』を確認し、
ある子は秋葉でコスプレをすることで同じく『求められる自分=特別な自分』を確認するのです。
そこまでしない子だって、心の中では『私だけが知っている特別な自分』を持っているでしょう。
ただ一つ違うのは、南条あやは『ギャラリー不在』でも構わなかった事。
いればいるに越したことはないけれど、彼女は誰の手も借りずに『特別な自分』になろうとしていたのでは。
自己満足のための特別な自分。
他者とかかわっているようでも実際は、ネット越しのコミュニケーション、刹那的なオフ会。
おそらく社会で『特別な自分』を主張するほど、(実社会においては)厚かましくなれず、臆病だったのでしょう。
しかしネット上での彼女の動きが、雑誌『GON!』の目に留まり、『薬物依存でリスカ癖自殺癖のある女子高生』として、さらに彼女を『特別な自分』にのし上げてゆきます。
が、高校を卒業すると共に『女子高生』の肩書きは消えます。
『どこにも所在していない自分』に不安を覚える南条あや。
10代ならではの感情ですね。
(彼女の心はさておき)薬をバカ飲みして眠っていられたのも、夜中に好きなだけテレホを出来たのも、親に向かって文句を言えたのも総て、
学生だからです。
彼女はギャラリーがいようといまいと関係なく、『特別な自分』ではない『ただのヤク中』になることを、潔しとしなかったのではないでしょうか。
プライドの高い10代ですから。
卒業式まで死にません
南条あやって、同人誌チックなハンドルネームですね。
『南条』は自分でつけたらしいです。
激しく尾崎南臭します。
実際、同人誌をやっていたそうですが、私も含め、同人誌にハマる娘って、絶対に自己愛が強いですね。まあ、自己主張をしたいから同人誌を作るんだろうし、自己主張したいということは、それだけ自分の考えに自信を持っちゃってるということだし。
・・・認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものは。
亡くなった直後に、婚約者によって作られたサイトを見ていたのですが、
本になっていたとは知りませんでした。
サイトも生前立ち上げる予定だったのを、死後、婚約者がその遺志を引き継いだ・・・という感じだそうです。
そのような周辺状況はさておき、内容は。
10代の私が読んだら、もしかしたら共感していたかもしれません。
20代の私が読んだら、嫌悪感100%でしょう。
30代である現在の私は・・・甘酸っぱい思い出という感じです。
とにかく自己主張の嵐。
抑えきれない自己否定と自己肯定。全く逆の感情が同時に存在する矛盾。
10代女子なら誰もが持っている感情・・・自分は特別な存在であるとか、誰も私を理解できないとか、誰からも理解されないほど自分は深いのだとか、他の子より抜きん出ている私(この場合薬の知識)スゴイ!であるとか・・・。
そんな感情を濃縮して濃縮して、超高濃度にしたのが彼女でしょう。
『南条あや』はリスカマニアであり、薬物依存であり、精神科に通院中であり、自殺未遂歴があり、入院歴があります。
彼女はそんな自分に強い嫌悪感を抱きつつも、『特別な自分』に強い自己愛を抱いています。
10代は誰しも『特別な自分』を求めるから。
ある子はたくさんの男とすることで『求められる自分=特別な自分』を確認し、
ある子は秋葉でコスプレをすることで同じく『求められる自分=特別な自分』を確認するのです。
そこまでしない子だって、心の中では『私だけが知っている特別な自分』を持っているでしょう。
ただ一つ違うのは、南条あやは『ギャラリー不在』でも構わなかった事。
いればいるに越したことはないけれど、彼女は誰の手も借りずに『特別な自分』になろうとしていたのでは。
自己満足のための特別な自分。
他者とかかわっているようでも実際は、ネット越しのコミュニケーション、刹那的なオフ会。
おそらく社会で『特別な自分』を主張するほど、(実社会においては)厚かましくなれず、臆病だったのでしょう。
しかしネット上での彼女の動きが、雑誌『GON!』の目に留まり、『薬物依存でリスカ癖自殺癖のある女子高生』として、さらに彼女を『特別な自分』にのし上げてゆきます。
が、高校を卒業すると共に『女子高生』の肩書きは消えます。
『どこにも所在していない自分』に不安を覚える南条あや。
10代ならではの感情ですね。
(彼女の心はさておき)薬をバカ飲みして眠っていられたのも、夜中に好きなだけテレホを出来たのも、親に向かって文句を言えたのも総て、
学生だからです。
彼女はギャラリーがいようといまいと関係なく、『特別な自分』ではない『ただのヤク中』になることを、潔しとしなかったのではないでしょうか。
プライドの高い10代ですから。
卒業式まで死にません
南条あやって、同人誌チックなハンドルネームですね。
『南条』は自分でつけたらしいです。
激しく尾崎南臭します。
実際、同人誌をやっていたそうですが、私も含め、同人誌にハマる娘って、絶対に自己愛が強いですね。まあ、自己主張をしたいから同人誌を作るんだろうし、自己主張したいということは、それだけ自分の考えに自信を持っちゃってるということだし。
・・・認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものは。