- KAZUYUKI KUMAGAI 2015-2016 AW COLLECTION -
KD52-024 レーヨンコットンタイプライターダウンベスト ¥49,000 + TAX
高密度タイプライター地を使用。
熱と圧力で生地をつぶすチンツ加工による鈍い光沢が特徴です。
チンツ加工は生地の目を詰まらせる為、
中から羽毛が出てこないようにダウンプルーフ加工をする時などにも用いられます。
フロントジッパーは、KAZUYUKI KUMAGAIらしい曲線を描くサイドワインダー仕様。
ネックラインは、スナップボタン留め、顎が隠れる高さ。
ダウンは、保温性・耐久性・吸湿・発散性に優れていることから、
高品質な羽毛として浸透しているホワイトグースを使用。
アウトドアスポーツブランドとは違う仕立ての美しさに、
控えめなステッチでミニマルなデザインだからの上品さが魅力。
大人の着こなしにマッチする使い勝手のいいダウンベスト。
2013年、文化勲章を受章した高倉健さん。
そう、11月は健さんの一周忌。
どんな役柄を演じても似合う存在感は、映画ファンを魅了する高倉健。
私は熱心な健さんファンとはいえないので、任侠時代はまったくわかりませんとなってしまいますが、
好きな映画といえばやはり出てきます。そう、あるんですよね。
健さんの転換点となった山田洋次監督作品『幸福の黄色いハンカチ』(1977)、感動のラストシーンでした。
ラストシーンで泣かされたのは、「遥かなる山の呼び声」(1980)、こちらも山田洋次監督とのコンビ第2作目。
健さんの出演の多い降旗康男監督作品、『駅 STATION』(1981)、『居酒屋兆治』(1983)、『夜叉』(1985)に『ホタル』(2001)とありますね。
そう、最後の主演作品『あなたへ』(2012)も降旗康男監督です。
健さんのファッションといえば、主張を抑えたトラディショナルなスタイル。
スクリーンでも恐らく私生活でも。
ファッション業界では非常にお洒落として知られています。
健さんは「ビームス」の初期の頃からの顧客だったと。
事実「ビームス」で購入したM-65タイプブルゾンは『駅STATION』の映画で着用しています。
当時原宿の「ビームスF」店長だった登地勝志さんが健さんを担当しておりました。
現在、登地勝志さんは堺雅人などのスタイリストとして活躍。
私は、成人式のために日本橋三越本店へ、オーダーシャツを仕立てに。
オーダーメイドの専門店として、世界で初めてお店を構えた『シャルベ』。
1838年創業のフランス・パリのシャツメーカー。
生意気にも『シャルベ』を。もう20年以上も前か... 。
このとき、お願いしてご一緒していただいたのが登地勝志さんでした。
採寸して生地を選び、数ある衿やカフスのデザインに悩み。
そうカフスで、スタッフの方がこちらはどうですか?
これがなんとショーン・コネリーのジェームズ・ボンドモデルなんですよと。
登地さんとふたりで「えっ!」と驚いたことを思い出します。
登地さんは映画オタクのボンドマニアだったので大変喜んでおりました。
携帯もなく今ほどネット情報がない時代でしたからね。
なので帰りには、「ジェームズ・ボンドモデルを今度オーダーしにきます」と登地さん。
『シャルベ』のお店をあとにしました。
しかし、パリから届いたシャツは2月。
採寸後、お渡しまでに約8週間と聞いていました。
確かオーダーは11月末だったと記憶、元々ダメもとだったのです。
成人式には間に合わずでしたが、仕上がりは最高でした。
生地はコットンなのに、シルクのような滑らかさ。
ここまで細かいステッチは見たことがないと驚かさせられ、
だからといって扱いも普通に洗濯して、そうアイロンもピシッと気持ちよかった。
結局この日は六本木から原宿、渋谷、代官山、青山と
「ビームス」、「ユナイテッドアローズ」などセレクトショップを登地さんに案内していただきました。
そして、有楽町のサラリーマンばっかりで賑わうガード下の飲み屋で、
日本酒片手に熱くファッションと映画(ほぼ007だったかも)、そして健さんの話で盛り上がりました。
いまさらながら登地さん、楽しい時間を本当にありがとうございました。
Have a good one !
今週一週間、ありがとうございました。
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