人生に激しい焦燥感を抱いていた20代の頃
心に刻まれた映画をいくつか思い出した。
・・・「白い町で」アラン・タネール作・・・
ポルトガルのリスボンを舞台にした映画。
わたくし、これを観て失踪したくなりました。
彷徨える男の永遠のテーマが描かれている、と思う。
40歳過ぎてこそ、心に刺さります。
・・・「愛に関する短いフィルム」キェシロフスキ作・・・
これほどまでに切実に人を愛せるのか?
年上女性に純粋にひたむきに向けられた青年の愛情。
ラストシーン、望遠鏡から覗いたビジョンに愛が表現されている!!
・・・「カラーズ 天使の消えた街」デニス・ホッパー作・・・
歴史が浅い国、合理主義、その一方で移民を受け入れる器の大きな国、
人種のるつぼと化した多民族国家、すなわち「アメリカ」。
アメリカの一筋縄ではいかない現実を描いた作品。
それぞれの事情、それぞれの背景、それを知ったとき
相手を思いやる気持ちが生まれる。
自分の信じた正義感が揺らぐ、そのとき若者は?
主演のショーンペンを好きになった作品。
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