きなこの夢日記

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指定外繊維

2009-11-24 23:38:26 | 豆知識
11月24日(火)

お客様から
「品質表示に<指定外繊維リヨセル>って書いてあるけど、これって化学繊維なの?」って質問がありました。

そういえば、私も聞いたことの無い繊維の名前があるので生地屋さんに聞くことがあります。
その中で一番聞きなれないのが、この「指定外繊維」です。

名前からして、化学繊維のようですが原材料は木です。
他にも「テンセル」も同じ指定外繊維

詳しく書いてある記事があったので、今日はちょっと豆知識として
お知らせします。



政府が決めた「繊維製品品質表示規程」にそってその表に記載のない種類の繊維を指定外繊維といいます。
 指定外繊維はきわめて使用が珍しいか、新しくてまだ規程に記載していない種類の繊維ということになります。

 リヨセルという繊維は、広義では再生セルロース繊維に含まれ、昔からあるレーヨンの一種とも定義可能です。
 セルロースというのは木材の主構成分子と考えればわかりやすいかと思います。レーヨンやリヨセルも木材を原料とするパルプからつくります。
 パルプからつくるものとして一番身近なのが紙です。木材に含まれるセルロース分子はお互いにくっつきあった状態になったものが多く含まれています。これをそのまま再構成するのが紙と考えてください。(正確には他にいろいろ添加したりしてますが)
 
レーヨンは、セルロースを一回少し違う化合物に変えて扱いやすくした上である薬品に溶かして分子をバラバラにした後、糸にして再度セルロースに戻したものです。
 一方、リヨセルは新しく開発された溶媒に直接セルロースを溶かしそのまま糸にするものです。

 レーヨンもリヨセルも基本的には同じような化合物で構成されていますので、風合いもある程度似ているであろうことがお分かりいただけるか思います。

 リヨセルが近年注目されている背景には、古くからあるレーヨンが製造時に扱いにくい廃棄物を多く出すのに比べ有利な点を持っているということがあります。