歩く速さ

着物をきて気がついたこと

歩くたびに、長じゅばんがみえてしまう。
おかしい。。

あ、そうか。歩幅が大きすぎるんだ。
つい、洋服をきているときと同じように
早歩きになると、すそが大きくめくれてしまう。

前身ごろが、ちらっと見えるくらいに歩くとなると
足のサイズ分しか、一歩ずつ前にすすめない。。

しかし、着物きているときくらい
ゆっくり歩くか…と思って歩いてみると

あららー
周りの景色が、ゆっくりになった。
風景って、こうやって変わっていくんだね。

歩く早さで、周りの景色がかわっていく。
ゆっくりなめらかに角度がながれていく

ビルからビルへ、
ビルの谷間からも
また別のビルが覗いている
見落としている時間が
ちらちらと、こっちをみている
視線さえ感じるほど

私の普段は
小さな変化にも気がつかないくらい
せかされているのだろうか。

時間は、今も昔も同じ速さで流れていることを
忘れないように、着物を着ているときくらいは
ゆっくり歩くとしよう。


なんだか、不思議なもので
ゆっくり歩くだけで
どんな小さな出来事も、
しっかり見つめなおせるのですよ。
小さな植物さえも、大きく見ることができるのですよ。