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児童絵画教室 みんなのアトリエ

児童絵画教室の様子や、芸術について

肌色の作り方

2015年07月29日 | 子どもの絵
 私が児童絵画教室を始めて5年目になります。きっかけは知人のお子さんでした。
当初は1人の生徒でスタートしましたが、現在は14名が在籍しています。
どの子も絵を描く事が好きで、絵画制作を楽しんでいます。

 さて、子どもからたまにこんな質問がでます。

―――肌色ってどうやって作るの?

小学校でも、幼稚園や保育園でも人を描くことは多々あります。
幼稚園や保育園で、一番手っ取り早い方法として「肌色の絵の具を使う」
という手段があります。
この肌色の絵の具には元の色があります。
それは、“赤”“黄”“白”の3色。これらを混ぜ合わせて作られた色です。(コンポーズカラーと言います。)

ですが、小学生対象の絵画教室に肌色を用意していません。
原色を混ぜて作ることで、色の関係生等、より理解がすすむと私は考えているからです。

以前、この肌色に関して、

「茶色と白で肌色を作ると学校で習ったよ!」

という子がでてきました。
なるほど、それも一つの方法としてあります。
混色も2色で済み、お手軽です。
古い時代には、そのように肌色が作られたこともあるようです。


ただ、茶系を肌色として使ってしまうと、彩度や明度が下がり、濁った感じになります。
暗部に少量であれば私も使うことがありますが、青や緑の補色で色を落とす方法もあります。

ちなみに、こういった時、赤、黄、白での肌色を無理なく進めるようにしています。
子どもが自信をもって出した知識を、なるべく否定しないために。

 肌色に限らず、思っている色を作ろうとする事は、色についてもっとよく知るために
とても大切であり、また絵画の楽しい部分でもあります。
そういったわけで、みんなのアトリエでは、「肌色は自分で作る!」という方針でやっています。


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