2020年10月訪問
★私の愛する土偶 大型板状土偶 三内丸山遺跡 青森
今日の主題の『土偶』ですが、まだこの『土偶』が何の目的で作られたか決め手はありません。祈りの為という説もあり、お祭りの為に作られたという説,呪術のために使われたなどいろいろな説があります。
『土偶』のほとんどは人間の女性です、そして、妊婦さんです、またごく少数ですが、動物の性行為を模ったものもあります、そして、出産の姿もあります、立産の姿です。
つまり出産は子どもが生み出される訳ですから豊穣を祈る、望むといった意味があったと思います。現代と違って、気候の変異や、災害に対する知識はなかったわけですから、『土偶』に豊穣の祈りを込めたということは大いに考えられますね。
そして『土偶』のこの形です、私はこの素朴で、デフォルメされた『土偶が』好きです、芸術的にも大変高いものがあると思います。
『土偶』には国宝は1つしかないと聞いていますが、『土偶』そして、『土器』に関しても、もっとたくさん国宝に認定してもらいたいと思います。
この『土偶』は胴体部分と顔の部分が90センチほど離れて出土しました。
この分離は、意図的に打ち折られるいると推定されています。
この大型の土偶は壊されて破片で発見されていることが多いということです。
しかし、どうしてこの『土偶』たちが壊されて埋められてたかはわかっていません。
私は、祈りや呪実の何らかのイベントの中で、『土偶』を壊すというシーンが必ずあったと考えています。まだ何ら確証があるわけではありません、想像するのは勝手です。