密教僧侶の経験談

密教僧の祈祷行脚
見護の独鈷❗️
今年の春に訪れた、不思議な出来事です。
毎月、必ず御本尊にお供物とお布施を遠方よりお送り下さる方の、亡きご両親が起こされた不思議な話です。
此の方は、母子家庭で立派に子供さんを育てている、信仰心厚い優しい、お母様です。
私が観た不思議な夢が現実に起こったのです。
私は、夢の中で正装された老夫婦から口上と共に渡された不思議な法具？
口上、この度は、娘の○○が私共の供養をお願い申し上げ、心良くお受け下さり、有難う御座います。娘⚪️⚪️の少ない布施にも関わらず、本式の供養を賜わり先祖共々、喜んでおります。
此れは、私共からのお布施で御座います。
何卒、お受け取りお願い申し上げます。
三宝に乗せられ出されたのが長さ５０センチ位の独鈷杵、其れも漆塗り…其処で目が覚めて、朝のお勤めの時間である。
読経を済ませ、お茶を一服、其処に電話がかかってきて、今から来たいとの事、仏具屋の店主である。此の店主も面白い付き合いで、店で引き取る古い仏壇の障りを祓ったのが、きっかけで以来、私の貧乏庵に通う一人である。
間も無く店主が風呂敷包みを抱えてやって来た。
そして開口一番、何も聞かずに此れを受け取って欲しいと云うのである。
中身を知らない私は、受け取る訳にも行かずとりあえず、風呂敷包みを開けてビックリ仰天！夢の中で観た独鈷杵、其れは、長さ５０センチ位、黒漆と朱塗が塗り分けされた見事な品、とても貧乏庵に安置して置ける安物ではない、値段など想像もつかない。
店主は、訳を言わない？
②に続く