「クリスマスイブの日。「ほらプルート、すてきなくびかざりだろう。ミニーの時計を下げるのにピッタリ。」 ミニーの家では「ミッキーにいいプレゼントを思いついたんだけど、お金が足りないわ。」 そこにミッキーがハーモニカを吹いて来ました。
「ミッキー、いつ聴いてもあなたのハーモニカは、すてき!」 「ありがとう。君の時計こそ、いつ見てもすてきだよね。」
ミッキーは、ミニーをプルートの犬ぞりで仕事場に送ると、ピートのツリー屋さんに働きに行きます。ところが、客には大きな高いツリーを売れと言われたのに、小さなツリーを見つけてあげたミッキに、ピートはカンカン。ミッキーが貯めたチップも取り上げて、追い出してしまったのです
その頃ミニーは、デパートでプレゼントをきれいに包む仕事をしてるました。デイジーが「あなたがんばるわねぇ」と言うと、ミニーは「休まないでいっぱい働いたら、特別ボーナスがもらえるの。
」しかしもらえたのは、フルーツケーキが1斤…
ミッキーが公園のベンチでしょんぼりハーモニカを吹いていると、「私達消防隊はチャリティーコンサートをやるんだが、消防楽団がツリー屋の火事でまだ戻らない。代わりに演奏してくれない?
ミッキーがハーモニカを吹き始めると、周りの人達は大喜び。バンドの皆も戻り、伴奏会は大盛り上がり。恵まれない子達にも、贈り物が沢山です
「僕のハーモニカも、捨てたもんじゃないな。そうだ、いいこと思いついたぞ。」ミッキーは急いで店に向かったけど、着いたらお店は閉まってました。「ハーモニカを首飾りに交換してもらおうと思ったのに。」またハーモニカを吹き始めました。
それを聞いていたお店の主人が「素晴らしい音色のハーモニカだ。それなら、首飾りと交換してもいいよ。」と言ってくれたのです。
そしていよいよ、プレゼントを交換する時が来ました。「メリークリスマス、ミニー。プレゼントを、どうぞ。」「ありがとう、ミッキー。私からも、メリークリスマス。プレゼントよ。」「ありがとう。」お互いにドキドキしながら、プレゼントを開けました。
ミッキーが開けてみると、ミニーからは、ハーモニカをしまうためのすてきなケース。ミッキーからのプレゼントは、あの首飾りです。
喜ぶはずのミッキーとミニーは、なぜか困った顔をしています。「どうしたの、ミニー?君の時計を下げるのにピッタリだろう。さあ、付けてごらんよ。」
「あ、あのねミッキー、実はあの時計、もう無いのよ。そのハーモニカのケースと、交換してしまったの。」「ええっ?そんな…。」ミッキーは、びっくりしました。
「それよりも、あなたのハーモニカは、どうしたの?」「僕もハーモニカと、その首飾りを交換してしまったんだ。」「何ですって?」ミニーもビックリ。
お互いに、今は使うことができないプレゼントを送ってしまった事になります。でも二人とも、相手がどんなに自分のことを大切に思ってくれているか、とてもよく分かりました。
「メリークリスマス、ミニー。」
「メリークリスマス、ミッキー。」
幸せな、クリスマス・イブの夜です。
『ミッキーの クリスマスの贈り物』
(ミッキーとミニーの 賢者の贈り物)
O. ヘンリー 賢者の贈り物
The Gift of the Magiをモチーフに
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