ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

高知県南国市後免町で、町の名前にちなんだユニークなコンクールが実施される。


人間、誰もが言いそびれた「ごめんなさい」があるもの。
その「ごめんなさい」をハガキに託して私たちに教えてください。


という、町を揚げてのネガティブシンキングプロジェクト。
言うなれば、日本最大級のざんげ箱。


このコンクールの企画者で審査委員長も務めるのは、
幼少期をこの後免町で過ごした、町一番の出世頭「やなせたかし」さん。
代表作「アンパンマン」は今までに３５００万部以上出版された超ロングセラーだ。


今回で３回目となるこの企画。
１回目、２回目ともに２０００通を超える応募があり、
おそらく今回も同等数、いやそれ以上の応募があると思われる。

町おこしとしては大盛況と言っても良い内容ながら、
「盛り上がる」という表現がここまで似合わない企画もめずらしい。

おまけに入賞者の賞金もすばらしい。


特　賞１点・・・５万円
ごめん町までの１泊２日の旅で表彰式にご招待
おみやげ一式

　 優秀賞５点・・・各１万円
おみやげ一式

ごめん駅駅長賞・南国郵便局長賞・ごめん町賞

　　　　　　　　　・・・各１点　おみやげ一式　　



皆様の気持ちで成り立っている企画なのだから、
見返りを期待するのは野暮ってものだろう。
けして潤っているとは言えない地方財政から
なけなしの賞金と副賞を提供してくれたのだ。
後免町の心意気に感謝しなければいけない。

くどいようだが
このコンクールの企画者で審査委員長も務めるのは、
数多くの優良図書を世に送り出した漫画家の「やなせたかし」さん。
アンパンマンは３５００万部以上の発行部数を数え、
アニメは８８年から放送される超人気番組だ。



一日に通るバスが５本くらいの北国に住む、
９０歳を超えるおばあちゃんが、
若かりし頃の出来事をハガキに込めて「ごめんなさい」その想いは審査委員の胸を打ち、見事に特賞を受賞。


特賞商品は高知県後免町へ１泊２日でご招待。
他の受賞者の顔を見ることもなく、
ヨソ者一人ぼっちで授賞式に参加させられる。


ナイス召喚。


などと、好き勝手なことを書いてしまった「ごめんなさいコンクール」だが
投稿される内容はとってもハイクオリティ。



私は画面越しでも泣きそうになってしまった。
実物のハガキなど手に取ったら悲しみのあまり食べてしまうかもしれない。

是非とも一度、公式ＨＰの受賞作品をごらんください。


ハガキでごめんなさい全国コンクール
http://www.city.nankoku.kochi.jp/oshirase/gomen/sorry.html

無限に広がる空間（ソラ）へ

約２週間地球外生物となっていた野口さんの帰国に
１０月１日ちょっとだけ日本中が沸いた。

時を同じくして１０月１日。
すれ違うようにして、一人のアメリカ人が宇宙へと飛び立った。
彼は、史上３人目の民間人宇宙旅行者。
しかしこのニュースはさほど注目はされなかった。
なぜなら、宇宙旅行はすでに珍しいものではないからだ。





旅行代理店最大手のＪＴＢが、この１０月から「宇宙旅行」の販売を開始した。
文字通り雲の上の出来事と思われていた宇宙旅行が、ついに手の届くところに降りてきたのだ。


前文で述べたのは、国際宇宙ステーションに１０日間滞在するツアーで価格はなんと2,000万ドル(約22億円)
宇宙旅行が手の届くところに降りてきた。と書いたが、はっきり言ってかなり届いてない。ごめん。
月旅行プランなどは１億ドルだ。テキトーに決めたっぽい金額が嫌。
しかし、宇宙空間を体験するだけなら、その200分の１の予算、約1100万円で実現可能。
他にも戦闘機で高度25,000mの成層圏まで上昇する戦闘機ツアー230万円や、無重力体験ツアー88万円など。
一般人にも”がんばれば手が届く”ラインナップとなっている。
正直、後半は宇宙旅行？な感じだが、ハワイには行けなくてスパリゾートハワイアンズには行ってきました。みたいな。


ちなみにこの宇宙旅行プラン。実は全て米スペースアドベンチャーズ社という会社が企画していて、ＪＴＢは旅行代理店のさらに代理店。という関係。
そして、その企画の実行者はロシア宇宙庁やロシア空軍。
外貨獲得を目的としたロシアンプロジェクトだったりします。
金さえあればＯＫ。というビジネスライクなお国柄に乾杯。


JTB 宇宙旅行
http://www.jtb.co.jp/space/index.asp

マイナー新聞について調べてみた

残暑で溶けかけてるにゃいだぞ。
みんなとろけてる？

この間の燃料油脂新聞が「新聞って愉快だな」だったので他にどんな新聞があるのか調べてみました。

今回は、スペシャルサンクスGoogle＆Yahoo!でお送りします。
お、ヤフーにディレクトリがありますね。

Yahoo! JAPAN - メディアとニュース > ビジネス > 新聞
http://dir.yahoo.co.jp/News/Business/Newspapers/

独断で、気になった新聞のサイトをみてみましょう。

Shinkenまちづくり新聞
http://machizukuri.info/
Shi n ken
なんで、そこがローマ字？

2ヶ月間試読可能なこの新聞、間違って3ヶ月、1年と送られてきてしまっても、料金は請求しませんと書いてあります。
全国20000部発行で、もっとも多い抗読者層は「自治体及び首長」。全体の３９％です。
どんなお堅い新聞、もしくはPTA新聞ノリのものかと思えば



見た目はスポーツ新聞系。
これを朝の通勤電車で広げて読んでいる市長を見かけたとして、なんて真剣に市政に取り組んでいるのかと涙するのは、残念ながら極少数の視力の良い人々だけでしょうね。

デパート新報
http://www.departshinbun.com/
デパートに関する情報を集めた、毎月5日20日発行の新聞。
なかなかに興味深いコーナー名が満載ですよ。
いくつか例をあげてみましょう。

・「税と対峙する」
・「クリーンヒット」
・「包装紙物語」　　

しかし、なんといっても注目すべきは、デパート新報社が出している商品。
2005年デパートダイアリー手帳
胸ポケットサイズ1200円ですよ。
全国主要百貨店、大手チェーンストアの概要と、前年期年商一覧つきです。

クリーンヒット商品を研究する記事を掲載している新聞社が作る手帳です。
これを「究極の手帳」と呼ぶならば、きっとライバル新聞社は「至高の手帳」を開発しているんですよ。


日本歯科新聞社
http://www.dentalnews.co.jp/
日本で唯一の、週刊歯科新聞『日本歯科新聞』。毎週火曜日発行です。
他に、『日刊歯科通信』をFaxで配信しています。
こちらも「日本で唯一の日刊歯科新聞」とうたっていますが、他にも歯科新聞があるということの方にむしろ驚く。
ちなみにお値段は、週刊の『日本歯科新聞』が年間購読で16800円（送料・税込み）。
『日刊歯科通信』が年間購読で120000円。……この差は一体！？


敷物新聞社
http://www.shikimono-tatami.co.jp/
なんとこの敷物新聞、昭和４年１１月１日創刊という、７６年の歴史を誇る新聞！
戦前からあるんですよ。
毎月３回発行の、敷物新聞。
敷物新聞って、敷物は敷物でも「畳」専門の新聞なんです。


ベンディングジャーナル
http://www.vending-journal.com/
VENDING JOURNAL

…なんかやたらカッコイイじゃないか。
自動販売機についての月刊新聞のくせに。

データ中心だからなのか、タブロイド版横組。
日本の新聞が横書きというだけで、なんだかオシャレ。
でも、自動販売機についての月刊新聞。（しつこい）


他にも大豆加工食品業界の新聞や
エアゾール業界の新聞や、きのこ業界の新聞まで様々なものが。
新聞はメジャー紙とスポーツ紙をいくつかしか知らなかったので
とっても勉強になりました。興味がある方、知識を求める方は
購読という名の突撃を試みるのもいいんじゃないでしょうか。